2024.10.31
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーへのPR依頼方法とは?施策の種類や費用、依頼時のポイントなどを解説
SNSなどのプラットフォームで多くのフォロワーを抱え、影響力を発揮するインフルエンサー。彼らに自社製品やサービスをPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」を採用する企業が増えています。
「インフルエンサーマーケティングを始めたい」「インフルエンサーを起用してSNS戦略を強化したい」と考えつつも、どう進めればよいかわからない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、インフルエンサーへの依頼方法、費用相場、注意点について詳しく解説します。
目次
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、SNSやブログなどで多くのフォロワーを持つインフルエンサーを活用して、商品やサービスのプロモーションを行う手法です。とくに若年層やSNS利用者に効果的とされています。
インフルエンサーが持つ影響力を通じて、ターゲット層に商品をアピールすることで、認知度の向上や売上の増加を図ることができます。インフルエンサー自身が発信するため広告感が少なく、消費者にとってより自然な形で商品情報を伝えられる点が魅力です。
また、インフルエンサーはフォロワーと親密な関係を築いていることが多く、レビューや体験談を通して、ユーザーの信頼を得られるプロモーションを実施できるというメリットもあり、インフルエンサーマーケティングを取り入れる企業が増加しています。
関連記事:【企業向け】インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット、気になる依頼費用を徹底解説
インフルエンサーにPRを依頼する4つの方法
インフルエンサーにPRを依頼する方法は、主に4つあります。それぞれの方法について詳しく解説します。
インフルエンサーに直接依頼
インフルエンサーにPRを依頼する最も簡単な方法は、直接オファーする方法です。SNSアカウントのDMや、プロフィールに記載されている連絡先から連絡を取ります。
直接依頼することで、仲介手数料を抑えられ、スピード感のあるやりとりができるというメリットがあります。一方で、契約細部に関する交渉や、マネジメントなどをすべて自社で行う必要があるため、リソースが限られている場合には負担になるでしょう。
また、インフルエンサーマーケティングに関する知見が必要になり、効果測定なども自力で取り組まなければならず、事前の準備が重要です。
所属事務所に依頼
多くのインフルエンサーは、芸能事務所やマネジメント会社に所属しています。そのため、事務所を通じてPRの依頼をすることも可能です。
事務所が契約条件や日程の調整などを代行してくれるため、手続きがスムーズに進むメリットがあります。ブランドや自社イメージにマッチする人材を紹介してもらうことも可能で、インフルエンサーマーケティングの知見がある点も魅力です。
一方で、事務所を介するため、直接依頼よりもコストが高くなることがありますが、炎上などに対する処置も熟知しているため、トラブルのリスクを軽減できるという利点もあります。
インフルエンサーマッチングプラットフォームを利用
インフルエンサーと企業をつなぐマッチングプラットフォームを利用することで、自社に親和性の高いインフルエンサーにPRを依頼できます。
プラットフォーム上で、条件に合ったインフルエンサーを検索できるほか、報酬や契約内容もオンラインで簡単に設定できるため、手間が少なく、初心者にも使いやすいのが特徴です。
登録されたインフルエンサーの実績やフォロワー属性を一覧で確認できるため、効率的に選定できます。ただし、すべてを自社で対応する必要があるため、リソースの確保が必要になるという側面があります。
キャスティング会社へ依頼
インフルエンサーの選定から契約、実施までを一貫してサポートしている、キャスティング会社に依頼する方法も効果的です。プロの視点で企業に最適なインフルエンサーを紹介してくれるため、初めてインフルエンサーマーケティングに取り組む企業でも安心して依頼できるのがメリットです。
大規模なキャンペーンや多くのインフルエンサーを活用したい場合にも、効率的な運用をサポートしてくれます。
関連記事:インフルエンサーキャスティングとは?成功に必要な7つのステップや会社の選び方、おすすめ企業
インフルエンサーマーケティング施策の種類
インフルエンサーマーケティングは、大きく5つの種類に分類できます。
コラボレーション型
コラボレーション型の施策では、インフルエンサーと企業が共同で新商品を開発したり、特定のイベントやキャンペーンを行ったりします。企画の段階から共に取り組む点が特徴です。
この手法は、インフルエンサーの個性や信頼を活かし、オリジナリティのあるサービス提供やプロモーションを実現し、インフルエンサーのファンにとって満足度の高い体験を提供できます。
インフルエンサーを通して、早い段階からユーザーに告知できるため、購入につながりやすいのもメリットです。
ライブコマース型
ライブコマース型は、インフルエンサーがSNSなどでライブ配信中に商品を紹介し、その場で販売を促す方法です。リアルタイムで消費者とコミュニケーションを取りながら商品を紹介できるため、購買意欲をより高められる効果があります。
視聴者は、インフルエンサーの説明を聞きながら使用方法などを確認でき、質問に対してその場で回答してもらえるため、不安解消につながります。
安心して購入できるので、インパルス購買にもつながりやすいのがメリットです。
商品ギフティング・サービス体験型
商品ギフティングやサービス体験型の施策では、インフルエンサーに商品を提供し、使用感や感想をSNSまたはオンラインプラットフォームで発信してもらう方法です。
インフルエンサーのリアルな体験に基づくレビューは、消費者に信頼感を与え、購買意欲を促進する効果があります。とくに、美容やファッション、食品などの消費財分野でよく利用される手法です。
監修・コンサルティング型
監修・コンサルティング型の施策では、インフルエンサーが商品の開発やプロモーションに対して、監修役としてアドバイスを行います。インフルエンサーの専門知識や業界内での知見を活かし、よりターゲットに響く施策を展開できます。
インフルエンサーのネームバリューやセンスも活かせるので購入促進にも効果的です。とくにニッチな市場や専門的な製品において有効な手法です。
現地訪問型
現地訪問型のインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが特定の場所や施設を訪問し、商品やサービスを体験する手法です。実際の商品・サービスを体験することで、より訴求力の高いプロモーションを行えます。さらに、その体験をSNSで共有することで拡散や認知度向上も期待できるでしょう。
実際に現地を訪れることで、フォロワーにリアルな体験を伝え、興味を喚起できるため、旅行や観光、飲食店などのプロモーションでよく見られる方法です。
インフルエンサーマーケティングにかかる費用は?
インフルエンサーマーケティングを実施したいものの、実際にどのくらいの費用がかかるのか、心配な方も多いのではないでしょうか?
このパートではインフルエンサーマーケティングにかかる費用について、詳しく解説します。
費用の内訳
インフルエンサーマーケティングには、主に以下の項目の費用がかかります。各費用項目について理解し、事前に計算しておくことが重要です。
インフルエンサーへの報酬
インフルエンサーマーケティングの費用は、報酬が最も大きな部分を占めます。報酬額はフォロワー数や影響力、案件の内容によって大きく異なります。
通常は、フォロワー数が多いほど報酬も高くなりますが、エンゲージメント率や過去の実績などが考慮されるケースもあります。
PRを依頼する製品代金や配送料
商品やサービスをインフルエンサーに提供する場合、その費用も企業側が負担する必要があります。製品を郵送する場合は、商品の送付にかかる配送料の見積もりも事前に行いましょう。
交通費や宿泊費などの経費
現地訪問型やイベント参加型の施策で、移動や宿泊が必要になる場合には、インフルエンサーの交通費や宿泊費を企業が負担します。
長時間拘束する場合は、その分のコストも費用に含める必要があるため、あらかじめすべての費用の見積もりを出した上で、戦略策定に取り組みましょう。
インフルエンサーマーケティングの費用相場
費用相場は、インフルエンサーのフォロワー数や案件の内容によっても異なりますが、1回の投稿において、フォロワー1名につき単価「2〜4円」が一般的とされています。フォロワー数10万人のインフルエンサーに依頼するのであれば、20〜40万円が費用相場です。
インフルエンサーの持つリーチ力に比例して費用が増えますが、投稿する媒体や施策内容によっても相場は異なり、YouTubeなどの編集にリソースがかかるインフルエンサーの方が費用相場は高まる傾向にあります。
ナノインフルエンサーであれば比較的低コストで依頼できますが、メガインフルエンサーに依頼する場合は数百万円以上になるケースが一般的です。費用を抑えたい場合は、フォロワー数だけでなくエンゲージメント率を重視して選定するのがポイントです。
関連記事:【企業向け】マイクロインフルエンサーとは?定義や起用メリット、探し方などを徹底解説
費用の見積もり方法
費用の見積もりを行う際は、インフルエンサーのフォロワー数や影響力に加え、キャンペーンの目的や期間も考慮する必要があります。事前に明確な見積もりを立てることで、効果的な予算管理が可能です。
以下では、現地訪問型の施策を例に見積もり方法を紹介します。
まず見積もりを算出する場合には、以下の項目を明らかにしましょう。
- インフルエンサーのフォロワー数
- フォロワー1人当たりの単価
- SNSへの投稿数
- 依頼したい投稿形式※
- インフルエンサーの起用人数
- 交通費
- 宿泊費
- インフルエンサーの時間拘束への費用(必要な場合)
※投稿形式によりフォロワー単価は変動します。リールやLIVEの場合はフォロワー単価が3円、フィード投稿の場合は2円、ストーリー投稿の場合は0.5円が相場です。
たとえば、フォロワーが10万人いるインフルエンサーを2名起用して、リール動画を撮影するケースを想定しましょう。フォロワー1人当たりの単価は3円で、交通費は往復2万円、宿泊費は1泊1万円の場合、以下のような見積もりイメージになります。
・10万人(フォロワー)×3円(単価)×2名(起用人数)=60万円 ・(2万円[交通費]+1万円[宿泊費])×2名=6万円▶合計 60万円+6万円=66万円 |
この例の場合は約66万円の予算が必要になることがわかります。事前に施策のイメージを固めた上で、用意しておいた予算以内に収まるように調整しましょう。
インフルエンサーにPRを依頼するときの注意点
インフルエンサーに実際にPRを依頼する際の注意点は以下の通りです。
- インフルエンサーの世界観と自社製品がマッチしているかを確認する
- 適切なKPIを設定する
- ステマにならないよう事前に内容をよくすり合わせる
- 指示を細かくしすぎない
それぞれの注意点について、詳しく解説します。
インフルエンサーの世界観と自社製品がマッチしているかを確認する
まず、インフルエンサーの世界観やスタイルが、PRしたい自社のブランドや商品と一致しているかを確認することが重要です。
彼らのフォロワーは、インフルエンサーのライフスタイルや価値観に共感しているため、不自然だと逆効果になることもあります。そのため、「PRしたいターゲット層」と「インフルエンサーのフォロワー層」がマッチしているかどうかも、事前に必ずチェックしましょう。
適切なKPIを設定する
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、適切かつ明確なKPIを設定することが欠かせません。
単にフォロワー数や「いいね」の数だけでなく、具体的なコンバージョンやエンゲージメント率、サイト訪問数など、目的に応じた指標を具体的な数値で設定することが重要です。
ステマにならないよう事前に内容をよくすり合わせる
インフルエンサーとのコラボレーションにおいては、ステルスマーケティング(ステマ)とならないよう、透明性のあるPRを行うことが求められます。
ステルスマーケティングとは、商品やサービスを宣伝していることに気づかれないように、商品・サービスのPR活動を行うことを指します。2023年10月1日から、景品表示法の不当表示の対象に追加され、広告の透明性がより強く求められるようになりました。
インフルエンサーマーケティングにおいても広告であることを明示し、消費者に誤解を与えないような配慮が必要です。
関連記事:ステマ規制とは?企業がSNS投稿をする際に気をつけるべきこと
指示を細かくしすぎない
インフルエンサーのクリエイティブな表現力を尊重し、過度な指示を避けることがポイントです。彼らのフォロワーは、インフルエンサーが普段発信しているスタイルやトーンを期待しているため、自由度を持たせた方が効果的なプロモーションが期待できます。
また、インフルエンサーは企業よりもフォロワーの心理や傾向を理解していることが多いです。そのため、自社の意向を押し付けすぎたり、要望を多く出したりしすぎて、インフルエンサーの個性が失われないように注意しましょう。
インフルエンサーマーケティングを依頼できるおすすめ企業3選
最後にインフルエンサーマーケティングを依頼できる、おすすめ企業3社を紹介します。
さらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:【2024年最新】インフルエンサーマーケティングのおすすめ会社12選!選び方も解説
株式会社ユナイテッドアニマルズ
株式会社ユナイテッドアニマルズは、インフルエンサーマーケティングに特化したサービス「STARLIA」を提供している企業です。マーケティング施策の企画をはじめ、実施・効果測定までワンストップで対応しており、企業の課題に合わせたインフルエンサーを選定します。
幅広いジャンルのインフルエンサーと提携し、独自のノウハウと蓄積された知見を活かして効果的な施策を提案し、ブランドの認知度向上を支援します。また、景品表示法や薬事法などの進行管理、炎上対策などのサポートが充実している点も魅力です。
参考:データドリブンインフルエンサーマーケティング(STARLIA)
株式会社ホットリンク
出典元:株式会社ホットリンク公式サイト
株式会社ホットリンクは、SNSマーケティングに強みを持つ企業で、インフルエンサーの選定から施策の実行までをトータルでサポートします。データを基にした分析力が高く、口コミやレビューを最大化させ、売上に貢献する効率的なマーケティング活動ができるよう支援します。
また、SNSを熟知したプランナーが企業に最適な企画を立案し、話題創出・売上向上につながる施策を提案してくれるのも強みです。
参考:株式会社ホットリンク
合同会社トナカイ
出典元:合同会社トナカイ公式サイト
合同会社トナカイは、インフルエンサーマーケティングを中心に、企業のデジタルマーケティングを支援するベンチャー企業です。中小企業から大手まで、幅広いニーズに対応しており、柔軟なプランを提供しています。
インフルエンサーとの仲介役だけでなく、企業の課題に最適な支援を企画・実施し、PDCAを回して企業のさらなる成長や持続的な発展をサポートします。
まとめ
本記事では、インフルエンサーへの依頼方法や費用相場、依頼時のポイント、注意点について詳しく解説しました。
インフルエンサーマーケティングは、適切なインフルエンサーを選定し、戦略的に活用することで効果的なプロモーションが可能です。依頼方法や施策の種類、費用を事前にしっかり把握し、注意点を踏まえた上で実施することが成功の鍵となります。
インフルエンサーマーケティングに関して少しでもお悩みの方、関心がある方は、データドリブンインフルエンサーマーケティングサービス「STARLIA」へ、お気軽にお問合せください。
SNS運用代行・マーケティング支援なら
ユナイテッドアニマルズへ
ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。
また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。
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