公開日:2026.06.01
SNSマーケティング
製造業のSNSマーケティングガイド|メリットや媒体選び、成功事例を徹底解説

「展示会や紹介頼みの営業から脱却したい」「採用でもっと自社の魅力を伝えたい」このような課題を抱える製造業担当者の間で、いまSNS活用への関心が高まっています。しかし、「製造業にSNSは向かない」「何を投稿すればいいか分からない」という声も少なくありません。
本記事では、製造業がSNSマーケティングに取り組むメリットから媒体選び、投稿のポイントや成功事例まで、実務に即してわかりやすく解説します。
SNS運用の外注をご検討の企業は、Instagram・TikTok・YouTubeなど9つのプラットフォームに対応したSNS運用代行サービス「&WAKE」もあわせてご覧ください。
目次
製造業がSNSマーケティングを行うメリット

製造業がSNSマーケティングに取り組む主なメリットは、新規リード獲得チャネルの構築、採用力の強化、技術力の可視化の3点です。自社の状況や目的に応じて、優先すべきメリットを整理したうえで取り組むことが重要です。
展示会や紹介に頼らず新規リード獲得のチャネルが構築できる
従来、製造業の営業活動は展示会や既存顧客からの紹介が中心でした。しかし近年は、DX推進やデジタル化の流れを背景に、オンライン上での情報発信や顧客接点の重要性が高まっています。SNSを活用することで、地理的・時間的制約を超えて潜在顧客へ製品・技術情報を届けることが可能です。
経済産業省も、産業界におけるDX推進やデジタル活用を重要施策として位置づけており、BtoB領域においてもWebやSNSを通じた情報収集・認知形成の重要性が高まっています。
参考:産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX) (METI/経済産業省)
会社の顔をオープンにすることで「採用難・ミスマッチ」を解消できる
製造業では、人材の採用難や入社後のミスマッチが長年の課題です。SNSで職場環境や社員の日常を発信することで、求職者が入社前に職場のリアルなイメージを把握しやすくなり、応募段階での認識のずれを減らすことにつながります。なかでもInstagramは、採用ブランディングと求職者とのコミュニケーションを一つのアカウントで完結できる点が強みです。

株式会社ユナイテッドアニマルズが提供するInstagram特化の採用SNS運用代行サービス「BRILIDGE(ブリリッジ)」は採用成功率100%の実績を持ち、採用戦略の設計からコンテンツ制作・投稿管理・月次レポートまで一括で対応。月額制で契約期間の縛りがないため、SNS採用を初めて導入する企業でも始めやすい設計です。
言葉では伝わりにくい「自社の技術力」を動画で可視化・資産化できる
製造業の強みである精密加工や特殊な製造工程は、文章や写真だけでは伝えにくい場合があります。動画コンテンツを活用することで、技術力や品質管理の実態をわかりやすく伝えられます。
また、一度作成した動画コンテンツはSNS上に蓄積され、継続的に閲覧・共有される資産となり、営業資料や採用媒体としての活用も可能です。
【製造業向け】ターゲットに刺さるSNS媒体の選び方

SNS媒体はそれぞれ特性が異なるため、自社のターゲットや目的に合わせて選ぶことが重要です。製造業に適した主要媒体の特徴を解説します。
YouTube:製品の深い解説や課題解決の提示に
YouTubeは長尺の動画コンテンツを配信できる媒体であり、製品の詳細な仕様説明や製造工程の紹介に適しています。検索エンジン経由での流入も期待できるため、SEOの観点でも有用です。
一度投稿した動画は長期間にわたって閲覧されるため、コンテンツ資産の蓄積にも向いています。
※参考アカウント:DMG森精機(DMG MORI Japan – YouTube)

工作機械の加工技術や自動化事例を4K映像で発信。技術訴求型コンテンツの参考になります。
Instagram:視覚的なブランディングと社風の可視化に
Instagramは写真・動画を中心とした視覚的な情報発信が強みの媒体です。工場の設備や製品の外観、職場の雰囲気などを視覚的に訴求することで、企業ブランドの向上につながります。
採用目的での活用にも適しており、若い世代の求職者へのアプローチに効果的です。
※参考アカウント:株式会社山口工業(yamaguchi_kougyou_group)

社員の自己紹介や日常風景の動画を発信し、フォロワーとの親近感を醸成。採用にもつなげています。
TikTok:短尺動画による技術力訴求と若年層へのリーチに
TikTokは15秒から数分程度の短尺動画を発信する媒体です。製造工程の一部を切り取ったコンテンツや、ビフォーアフター形式の動画は、視聴者の関心を集めやすい傾向があります。
若年層へのリーチに優れており、採用ブランディングの手段として活用する製造業企業も増えています。
※参考アカウント:京都技研株式会社(京都技研株式会社 (@miyakogiken) | TikTok)

金属加工技術や製造工程を発信。親しみやすい字幕で関心を寄せています。
X:業界ネットワークの構築と最新情報の収集に
Xは短文を中心とした情報発信と双方向のコミュニケーションに適した媒体です。業界内の情報収集や他社・専門家との交流に活用できます。展示会の告知や新製品のリリース情報など、タイムリーな情報発信にも向いています。
※参考アカウント:木村鋳造所(@KimuraFoundry)

工場の日常や製造現場の様子をユーモアを交えた親しみやすい文体で発信。専門性の高い内容をわかりやすく届けることで高いエンゲージメントを獲得しています。
製造業に向いているSNS投稿カテゴリ5選

製造業のSNS投稿で効果を上げやすいカテゴリは、以下の5つです。投稿内容に迷った場合は、自社のターゲットと目的を起点に、取り組みやすいカテゴリから着手することを推奨します。
- 技術・設備紹介:自社の強みを可視化
- 製品・サービスの導入事例:発注後のイメージを具体化
- 工場の舞台裏・製造工程:企業の信頼性に貢献
- 社員の日常・働く環境:採用候補者への安心感
- 業界知識・ノウハウ解説:専門家としての知見を共有
技術・設備紹介:自社の強みを可視化する
保有する設備の性能や精度、他社にはない独自の加工技術などを紹介するコンテンツは、潜在顧客への訴求力が高いカテゴリです。
数値データや比較情報を交えることで、技術力をわかりやすく伝えられます。たとえば「加工精度±0.01mm」「国内導入シェアNo.1の設備を保有」といった具体的な数字を添えることで、閲覧者の信頼感を高める効果があります。
製品・サービスの導入事例:発注後のイメージを具体化させる
実際に製品やサービスを導入した顧客の事例を紹介することで、見込み顧客が発注後のイメージを持ちやすくなります。
「どのような課題があったか」「導入によって何が改善されたか」という流れで構成すると、同様の課題を抱える担当者への共感を生みやすくなります。顧客の声や数値データを盛り込むと、説得力がさらに増すでしょう。
工場の舞台裏・製造工程:企業の信頼性を高める
普段は外部に公開されない製造現場の様子を発信することで、品質管理への取り組みや生産体制への理解を深めてもらえます。
検品の様子や工程ごとの丁寧な作業風景は、文章では伝わりにくい「ものづくりへのこだわり」を可視化する手段として有効です。透明性の高い情報発信は、企業への信頼感を醸成する効果があります。
社員の日常・働く環境:採用候補者への安心感につながる
社員のインタビューや日常のひとコマを発信することで、求職者が入社後の生活をリアルにイメージしやすくなります。
休憩室や食堂の様子、社内イベントの風景など、職場の雰囲気が伝わるコンテンツは、求人票だけでは届かない情報を補う役割を果たします。社員の等身大の姿を届けることが、採用ミスマッチの軽減にもつながります。
参考記事:【企業向け】SNSで話題のショートドラマとは?人気の理由や特徴、成功のポイント
業界知識・ノウハウ解説:専門家としての知見を共有する
業界トレンドや専門的な知識をわかりやすく解説するコンテンツは、フォロワーにとって有益な情報源としての立ち位置を確立する手段として有効です。
「素材の選び方」「製造工程でよくあるトラブルと対策」といったテーマは、担当者の実務に役立つ内容として関心を集めやすい傾向があります。信頼性の高いアカウントとして認識されることで、問い合わせや資料請求にもつながりやすくなります。
製造業におけるSNS活用の成功事例

製造業の分野でSNSを活用し、売上や認知度向上の成果を上げた事例を紹介します。自社の規模や目的と照らし合わせながら、取り組みの参考にしてください。
TikTok Shopのライブ配信で2日間累計10万視聴・売上500万円弱を達成|兵庫県豊岡市・但馬米穀

画像出典元:但馬米穀株式会社
兵庫県豊岡市は、米卸の但馬米穀および地方特産品EC支援のIZULCAと連携し、TikTok Shopを活用したライブコマースを実施しました。市内7事業者9品目を取り扱った2日間(合計約6時間)のLIVE配信で累計10万視聴・売上500万円弱を達成。売上の約9割を占めた但馬米穀のお米は予定在庫の4倍以上を出荷し、BtoB中心だった同社にとってBtoC販路拡大の足がかりとなった事例です。
参考:TikTok For Business ブログ「LIVE配信は累計10万視聴、売上500万円弱を達成!兵庫県豊岡市のTikTok Shop活用」
TikTok Shop広告については、以下の記事でも詳しく解説しています。
参考記事:「TikTok Shop広告」を効果的に活用!メリットや運用のコツを企業向けに解説
YouTube活用で技術力を可視化し海外発信も実現|DMG森精機

画像出典元:DMG MORI Japan
工作機械メーカーであるDMG森精機株式会社は、YouTubeチャンネル「DMG MORI Japan」を運営しています。フルCGと4K映像を組み合わせた製品紹介動画を全世界で1,000本以上制作しており、加工技術や自動化、ユーザー事例など幅広いコンテンツを発信しています。展示会では伝えきれない技術力を動画資産として蓄積し、国内外への継続的な情報発信を実現している事例です。
SNS運用の体制づくりと外注の判断基準

SNS運用を継続するためには、社内体制の整備と外注の活用を適切に判断することが重要です。以下を基準に、自社の現状を確認してみてください。
運用に必要な工数と担当者のスキルが確保できているか
SNS運用には、コンテンツの企画・撮影・編集・投稿・コメント対応といった作業が継続的に発生します。週1回の投稿であっても、ネタ出しから公開までに一定の時間と手間がかかります。
専任担当者を設けることが難しい場合や、必要なスキルを持つ人材が社内にいない場合は、運用の質が低下しやすくなるため、外注の検討が現実的です。
最新のアルゴリズムに基づいた戦略立案・分析が可能か
InstagramやYouTubeなど各SNS媒体のアルゴリズムは定期的に変化しており、以前は効果的だった投稿方法が通用しなくなるケースも少なくありません。
最新の動向を把握したうえで投稿の内容・頻度・形式を調整し、効果を測定・改善するサイクルを回すためには、専門的な知識と継続的な情報収集が欠かせません。社内にその余力がない場合は、外部の専門家への依頼が運用精度の向上につながります。
クリエイティブ(写真・動画)の質を維持できる環境にあるか
SNSでの情報発信では、写真や動画のクオリティが閲覧数やエンゲージメントに直接影響します。暗い照明や手ブレのある映像は、企業の信頼性を損なう印象を与える場合もあります。
撮影機材や編集ソフトが社内で確保できない場合、あるいは編集スキルを持つ担当者がいない場合は、制作部分のみを外注するという方法も有効です。
戦略設計の初期段階からプロの知見を取り入れているか
SNS運用は、途中で方針を大きく変えると、それまでの投稿の蓄積やフォロワーとの関係構築が無駄になるリスクがあります。だからこそ、「まず自社でやってみてから外注」ではなく、戦略設計の段階からプロの知見を取り入れることが、遠回りしない最短ルートです。
初期段階からプロの知見を取り入れることで、方向性のぶれを防ぎ、効果的な運用体制を早期に確立可能です。将来的な内製化を目指す場合も、初期段階での外注はノウハウ習得の機会になります。
まとめ:SNS発信による技術力の可視化が製造業企業の競争力を高める
一方で、継続的な運用には人的リソースと専門知識が必要です。社内での対応が難しい場合は、外部パートナーの活用が有効です。

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