公開日:2026.08.31
更新日:2026.08.28
SNSマーケティング
ビーリアル(BeReal)は企業活用におすすめ?活用方法・事例・注意点を解説

Z世代を中心に支持を集めるSNS「BeReal(ビーリアル)」。従来のSNSとは異なる「加工なし・演出なしの日常投稿」という特徴から、若年層への新たな接点として企業からの注目も高まっています。一方で、「企業活用に向いているのか」「事例が少なく自社での活用イメージが湧かない」といった声も少なくありません。
本記事では、BeRealの基本情報から企業の活用方法、メリット・デメリット、活用が向いている企業・向いていない企業の特徴、公式の企業向け機能について解説します。BeRealを自社のSNS施策に取り入れるべきか判断したい方は、ぜひ参考にしてください。
また、自社に合ったBeRealやSNS活用の進め方に迷っている場合は、無料戦略診断でSNS戦略の現状をご相談ください。

ビーリアル(BeReal)とは?基本情報とZ世代からの支持理由

BeRealは、2020年1月にフランスで開発された写真共有アプリです。1日1回、ランダムなタイミングで届く通知をきっかけに、加工なしの写真を投稿する仕組みが特徴です。日本国内でも2023年頃から利用が拡大し、現在は若年層を中心に定着しています。
ビーリアル(BeReal)の基本機能
BeRealの基本情報は次のとおりです。
- 1日1回、時間帯がランダムな通知が届く

画像出典:BeReal
- 通知を受け取ってから2分以内に、前面カメラと背面カメラで同時に撮影する

画像出典:BeReal

画像出典:BeReal
- フィルターや画像加工の機能はなく、撮影済みの写真を後から投稿することもできない

画像出典:BeReal
- 撮影が2分を過ぎても投稿はできるが、遅れた時間が他のユーザーに表示される
こうした仕組みにより、演出を加えにくい「そのままの瞬間」を共有できる点が、BeRealの大きな特徴です。
参考:BeReal
InstagramやTikTokとの違い
BeRealは、InstagramやTikTokと比べて「編集や演出を前提としない設計」である点が大きく異なります。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | BeReal | TikTok | |
| 投稿のきっかけ | ランダムな通知 | ユーザーの任意 | ユーザーの任意 |
| 加工・フィルター | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 |
| 撮影方法 | 前面・背面カメラ同時 | 自由 | 自由 |
| 主なコンテンツ形式 | 静止画・短い動画 | 写真・動画・ライブ配信 | 短尺動画 |
InstagramやTikTokが「見せ方」を工夫できる設計であるのに対し、BeRealは加工の余地が少ない設計になっている点が特徴です。
Z世代に支持される背景
BeRealは2023年1月頃から日本で利用者が増加し始め、2026年6月には日本の月間アクティブユーザー数(MAU)が650万人を突破しました。前年同期比で約30%増加しており、利用者の92%をZ世代(13〜27歳)が占めるなど、若年層を中心に根強い人気を保っています。
BeRealが支持される背景には、ランダムなタイミングで届く通知をきっかけに、2分以内に撮影・投稿する独自の仕組みがあります。
株式会社ワカモノリサーチが2026年1月に実施した高校生向けの調査では、友達の日常をリアルタイムで見られる楽しさや、通知のタイミングが分からない緊張感、加工なしでありのままを共有できる点等が支持される理由として挙げられています。
参考:BeReal SASのプレスリリース「BeReal、日本国内MAU650万人を突破 前年比+30%成長、Z世代を中心に利用拡大」
株式会社ワカモノリサーチのプレスリリース「現役高校生の7割以上BeReal(ビーリアル)を利用していることが判明!その理由とは… 」
関連記事:Z世代のSNS利用実態は?利用トレンドと、企業が知るべき2026年の最新情報をご紹介
企業のビーリアル(BeReal)活用方法

企業によるBeReal活用は、主に公式アカウントによる発信と、広告出稿の2つの方法に分かれます。それぞれの特徴を理解したうえで、自社の目的に合った方法を選ぶことが重要です。
公式アカウントでの日常・裏側発信
BeRealには、企業やブランド向けの公式アカウント機能「RealPeople and RealBrands」があります。この機能は2024年2月に追加され、公式アカウント保持者は一般ユーザーと同じく、不定期に届く通知から2分以内に投稿を行う仕組みになっています。
公式アカウントを開設すると、マーケティング担当者が大規模イベントの準備段階の様子を共有したり、製品担当者が試作品を手にする瞬間を投稿したりといった、加工されない「裏側」の発信が可能になります。フォローしたユーザーがタグ付けやリアクションを続けることで「RealFan」と呼ばれる関係が形成され、企業側から限定コンテンツを発信できる仕組みも用意されています。
参考:BeReal ヘルプセンター「RealPeople and RealBrands」
社内文化・オフィスの様子の発信
BeRealの公式アカウント機能は、商品や広告の発信だけでなく、社内の雰囲気や働く人の日常を伝える手段としても活用できます。編集や台本を前提としない仕様であるため、採用活動や企業ブランディングの一環として、オフィスの様子や社員の一日を発信する使い方も想定されています。
キャンペーン・企画との連動
BeRealは、通知に合わせて投稿する仕組みそのものをキャンペーンに組み込む活用方法もあります。実際の事例として、よみうりランドは、「ワンデーパス1,000円引きキャンペーン」をBeRealの広告プラン「テイクオーバー」で実施し、24時間の広告配信で平均日販の75%に相当するチケットを販売したと公表しています。
このように、限定性の高い訴求とBeRealの即時性を組み合わせることで、短期間での行動喚起につなげた事例が見られます。
参考:南日本新聞デジタル「BeReal広告で『認知』から『行動』へ。わずか24時間の施策で、平均日販75%相当数のチケットを販売したよみうりランドの集客施策とは!? 」
ビーリアル(BeReal)の広告展開の現状

BeReal SASが2026年6月に発表したプレスリリースによると、BeRealに広告を出稿した企業数は累計300社を突破しています。業種は小売や飲料・食品、家電、金融、アパレル、美容・コスメ、人材・採用、教育・大学など幅広く、国内外のブランドで導入が進んでいます。
広告の特徴は、ユーザーの日常投稿の中に自然に溶け込む形式で配信される点にあります。友人の投稿を見る感覚に近い接触体験が支持されており、近年は認知拡大にとどまらず、来場促進や購買行動、SNS上での投稿創出を目的とした活用も広がっています。広告事例として、住信SBIネット銀行やよみうりランドの取り組みが紹介されています。
参考:BeReal SASのプレスリリース「BeReal、日本国内MAU650万人を突破 前年比+30%成長、Z世代を中心に利用拡大」
ビーリアル(BeReal)を企業が活用するメリット

BeRealを企業が活用するメリットは、主に次の3点です。詳しく解説します。
Z世代との自然な接点を作れる
BeRealは、加工なしで日常を共有する形式や若年層中心の利用者層から、Z世代に向けた接点づくりに適したSNSです。BeReal SASも2026年7月、Z世代ユーザーと企業をつなぐコミュニティ「BeRealz」を発足し、高校生・大学生の声を企業の商品開発や広告に活かす仕組みを提供しています。
実施例として、メイベリン ニューヨークが高校生・大学生のBeRealユーザーを招き、コスメ選びをテーマにした座談会を開催しました。日本ロレアルの担当者は、大学生と高校生で購買行動に明確な差があることを再確認できたとコメントしています。
関連記事:SNSのファンマーケティングガイド:基礎知識から具体的な事例まで解説
企業の「リアルな姿」を発信でき、共感を得やすい
BeRealはフィルターや画像編集の機能がなく、通知後2分以内に撮影した写真をそのまま投稿する仕組みです。そのため、公式サイトやほかのSNSでは見せにくい「準備段階の様子」や「担当者の日常」を発信しやすく、作り込まれていない情報として受け止められやすい特徴があります。この特性を生かし、公式アカウント開設時には多くのブランドが舞台裏の発信に取り組んでいます。
他SNSにはない話題性・差別化になる
BeRealは、他の主要SNSと比べて企業アカウントの数がまだ少なく、投稿の形式自体も独自性があります。そのため、既に多くの企業が参入しているSNSと比べて、話題性を作りやすいという側面があります。
BeReal社の発表では、2026年6月時点で公式アカウントに参加するブランドや著名人は300名以上とされており、公式アカウント自体の活用はまだ拡大の途上にあります。
参考:BeReal SASのプレスリリース「BeReal、日本国内MAU650万人を突破 前年比+30%成長、Z世代を中心に利用拡大」
ビーリアル(BeReal)を企業が活用するデメリット・注意点

活用にあたっては、次の3点に留意する必要があります。
炎上リスクへの対策が必要になる
BeRealは通知を受け取ってから2分以内に撮影・投稿する仕組みのため、周囲の状況を十分に確認しないまま投稿してしまうリスクがあります。実際に2026年4月には、西日本シティ銀行の行員が、勤務先の支店内部を撮影した動画・画像をBeRealに投稿し、X上で拡散した事案が発生しました。動画に映り込んだホワイトボードには顧客7人の氏名が記載されており、同行は投稿が自行職員によるものと認めて謝罪しています。
このように、企業が公式アカウントとして発信する場合だけでなく、社員個人の投稿によって社内の資料や顧客情報が意図せず映り込み、拡散につながるケースも報告されています。対策としては、執務スペースでの私用スマートフォンの取り扱いに関する社内ルールの整備や、社員向けの注意喚起が挙げられます。
参考:東京報道新聞「西日本シティ銀行、行員の「BeReal」投稿で顧客情報流出を謝罪 どんたく参加も自粛へ」
関連記事:【企業向け】ソーシャルメディアポリシーの基礎|ガイドラインの策定法と留意点
運用リソース・体制の確保に負担がかかる
通知はランダムなタイミングで届くため、担当者が常時対応できる体制を整える必要があります。特定の担当者一人に運用を任せる場合、通知に気づけないタイミングが生じる可能性もあるため、複数名での運用体制や、投稿ルールの事前設計が求められます。
効果測定がしづらい
BeRealは、フォロワー数やいいね数といった指標を前面に出さない設計になっています。投稿へのリアクションも、他のSNSのような公開型の「いいね」ではなく、限定的な仕組みにとどまります。
そのため、他のSNSと同じ感覚で成果を数値化することが難しい場合があります。 効果を測定する際は、BeReal上の反応だけで判断するのではなく、自社のアクセス解析データや遷移先のWebサイトで計測できる指標などと組み合わせて評価することが重要です。
ビーリアル(BeReal)の活用がおすすめな企業・向いていない企業

ここまで解説してきたメリット・デメリットを踏まえ、BeRealの活用が向いている企業と、慎重に検討したほうがよい企業の特徴を整理します。自社がBeRealと相性がよいかを判断する際の目安としてご活用ください。
BeRealの活用がおすすめな企業
次のような特徴に当てはまる企業は、BeRealの活用を前向きに検討する価値があります。
- Z世代・大学生を主なターゲットにしている
- コスメ・ファッション・飲料・エンタメなど、商材が「日常」のシーンと相性がよい
- 制作現場や開発途中の様子など、ブランドの裏側を見せること自体に価値がある
- キャンペーンやイベントなど、投稿したくなる「瞬間」を継続的に作れる
- 既存のSNSだけでは若年層との接点が不足している
若年層の利用が多いBeRealの特性を踏まえると、 若年層との接点づくりを目的とし、日常の延長線上で発信できる商材を持つ企業ほど相性がよいといえます。
BeReal活用があまり向いていない企業
一方で、次のような場合は、BeRealの活用が難しかったり、期待する効果につながりにくい可能性があります。
- BtoB商材など、ターゲットとBeRealユーザー層との重なりが小さい
- 正確性・安全性が最優先され、確認を経ないリアルタイム投稿が難しい
- 社内のSNS運用ルールやガイドラインが整備されていない
- 通知のタイミングに合わせて、担当者がリアルタイムで投稿できる体制がない
- 「映える」作り込んだビジュアルがブランド価値そのものになっている
ただし、これらに当てはまる場合でも、すべてがBeRealに不向きというわけではありません。 ガイドラインや運用体制の整備によって解消できるものもあります。まずは自社の課題がどこにあるかを把握したうえで、導入の可否を判断しましょう。
企業のビーリアル(BeReal)活用事例

BeRealの公式アカウント機能「RealPeople and RealBrands」には、開設から間もなく、さまざまな分野の著名人やブランドが参加しました。BeReal SASが発表した内容をもとに、分野別の参加事例を紹介します。
RealPeople and RealBrandsの活用イメージ
BeReal SASの発表によると、公式アカウントでは、マーケティング担当者が大規模イベントの準備段階の写真を共有したり、アンバサダーがCM撮影の舞台裏を公開したり、製品担当者が試作品を初めて手にする様子を投稿したりする活用が想定されています。

画像出典:RealPeople and RealBrands イントロ – BeReal ヘルプセンター
通常のSNS投稿では見えにくい制作過程や社内の様子を、加工なしの状態で発信できる点が、この機能の特徴といえます。
アーティスト・モデル・アスリート

著名人向けの「RealPeople」には、ミュージシャンやモデル、アスリートが参加しています。BeReal SASの発表によると、Niall Horan(ワン・ダイレクション)、Joe Jonas(ジョナス・ブラザーズ)、Nina Dobrev、Bretman Rockといったアーティストやモデルが公式アカウントを開設しました。
ブランド・スポーツチーム・大学
著名人以外にも、企業やブランドによる公式アカウントの開設が進んでいます。ブランド分野では、M.A.C.コスメティックスやGlossier、Too Faced、Adidas、Puma、Gymsharkといった、コスメティックスからアパレル、スポーツ用品まで業種の異なるブランドが名を連ねています。
スポーツチームでは、サッカーのパリ・サンジェルマンとボルシア・ドルトムント、アイスホッケーのピッツバーグ・ペンギンズ、野球のボストン・レッドソックスが公式アカウントを開設しました。教育機関としては、UCLAとPenn State(ペンシルベニア州立大学)が参加しています。キャンパスの日常やイベントの様子を加工なしで発信することで、受験生や在学生との距離を縮める手段として活用されていると考えられます。
業種や分野を問わず活用が広がっているので、自社の業界にかかわらずBeReal活用を検討する材料にしてください。
まとめ

BeReal(ビーリアル)は、加工や演出を前提としない独自の仕組みにより、Z世代を中心に利用が広がっているSNSです。企業の活用方法としては、公式アカウントを通じた日常や舞台裏の発信、キャンペーンと連動した広告出稿などが挙げられます。
一方で、投稿までの時間が短いことによる炎上リスクや、継続的な運用体制の確保、効果測定の難しさといった注意点もあります。導入を検討する際は、自社の商材やブランドイメージ、ターゲット層、運用体制などを踏まえ、BeRealが適したチャネルなのかを見極めることが重要です。
また、BeRealは他のSNSと比べて国内の企業活用事例がまだ少なく、自社だけで発信内容や運用体制の方向性を判断することが難しい媒体でもあります。「株式会社ユナイテッドアニマルズ」では、こうした課題を抱える企業様に向けて、無料戦略診断を提供しています。自社の商材やターゲット層、現在のSNS運用状況などをもとに、BeRealを含めたSNS活用の方向性を専門スタッフとともに整理できるサービスです。
「どのSNSから取り組むべきか」「どの程度の運用体制を整えるべきか」など、SNS活用の方向性にお悩みの場合は、ぜひ無料戦略診断をご利用ください。
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