2025.04.23
SNS運用
【企業向け】Xのコミュニティとは?メリット・デメリットや作成方法
X(Twitter)で利用可能な機能の1つである「コミュニティ」は、ターゲット層との密接な関係を築くための貴重なチャンスとなります。しかし、コミュニティをどのように活用すればよいか悩んでいるSNS担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Xのコミュニティを活用するメリット・デメリット、作成方法、成功に向けたポイントを詳しく解説します。SNSを通じてブランドの認知度を高め、ファンとのコミュニケーションを深めるための方法を学びましょう。
目次
X(Twitter)のコミュニティとは
Xのコミュニティ機能は、特定のテーマや関心に基づいたユーザー同士の交流の場を提供する機能です。ユーザーは、同じ興味を持つ他のメンバーと情報交換やディスカッションが可能となります。
コミュニティには「公開コミュニティ」と「非公開コミュニティ」の2種類があり、公開コミュニティは誰でも参加できるのに対し、非公開コミュニティは管理者の承認が必要です。また、各コミュニティには独自のルールが設定されており、メンバーはそのルールに従って交流します。
X(Twitter)のコミュニティを活用するメリット
Xのコミュニティを活用することで、企業がコミュニティ機能を通じて得られるメリットをご紹介します。
ターゲット層に直接アプローチできる
Xのコミュニティ機能を活用すると、特定のテーマに関心を持つユーザーに直接アプローチできます。コミュニティ内での投稿は、特定のテーマに関心のあるメンバーに届くため、ターゲット層にピンポイントで情報を届けられます。
また、ディスカッションに積極的に参加することで、ユーザーとの信頼関係を築きやすいのもメリットです。コミュニティ内でのやり取りを通じて効果的なプロモーションが可能になり、高いエンゲージメントが狙えます。
ブランドの信頼性向上とロイヤリティ強化につながる
Xコミュニティを通じてユーザーとコミュニケーションを図ることで、ブランドの価値観やメッセージを明確に伝えられ、より親密な関係を築くことができます。こうしたコミュニティ機能の活用は、ブランドへの信頼性を高め、ユーザーのロイヤリティ向上にもつながります。
また、ユーザーからの意見や質問に対して迅速に対応することで、顧客満足度の向上にも活かせます。企業がユーザーとの信頼関係を深めるきっかけとなり、顧客ロイヤリティ強化が狙えます。
複数アカウントを作成する必要がない
Xのコミュニティ機能を利用することで、複数のアカウントを作成する必要がなくなります。通常、異なるターゲット層やテーマに合わせて複数のアカウントを運営する必要がありますが、コミュニティ機能を活用すれば、1つのアカウントで異なる関心やテーマに合わせたグループが運用できます。
特に、複数アカウントを管理することによる混乱やリソースの分散を避けられるため、ブランドのメッセージや活動を効率的に伝えられるのがメリットです。
関連記事:【企業向け】SNS複数アカウント運用のメリットは?成功へのポイントや企業事例
X(Twitter)のコミュニティを活用するデメリット
Xのコミュニティは、ターゲット層への直接的なアプローチやアカウントを効率的に運用しやすくなる一方で、注意すべきデメリットも存在します。
閉鎖的な環境で拡散力が弱まる
Xのコミュニティは、クローズドな環境であるため、投稿の拡散力が弱まりやすい点には注意が必要です。コミュニティ内の投稿は参加メンバーにのみ表示され、広範囲への情報拡散が難しくなります。
一方で、特定のターゲット層と深く関わることができる点は、クローズド環境ならではの利点です。共通の関心を持つユーザー同士による濃密な交流が促進され、質の高いディスカッションや情報交換が期待できます。ただし、情報の拡散を重視する場合には、その特性が制約となることに留意しましょう。
運営・管理に手間がかかる
Xのコミュニティ機能は、運営や管理に一定の手間がかかることがあります。特に、非公開コミュニティの場合、参加者の承認や管理が必要で、管理者はメンバーの追加・削除、ルール違反への対応、投稿内容のモニタリングが求められます。
特に、コミュニティの規模が大きくなると管理の工数も増加する点に注意が必要です。また、コミュニティ内の雰囲気や参加者の活動を維持するためには、定期的にモデレーションの実施が重要です。
コミュニティ内のトラブルが発生しやすい
Xのコミュニティ内では、トラブルが発生しやすい可能性がある点にも注意しましょう。参加者同士で意見の対立や、ルール違反があった場合、コミュニティ内でトラブルに発展する恐れがあります。
コミュニティ内のトラブルは、メンバー同士の交流が活発になるほど、誤解や言い争いが増加しやすく、適切に解決するためにはモデレーションや管理者の対応が必要です。また、コミュニティごとに異なるルールが定められているため、メンバーが十分に理解していないケースや、ルールを守らなかったりする場合もあります。
トラブルを防ぐためには、明確で詳細なガイドラインを設定し、ルール違反が起きた際には速やかに対処することが重要です。
X(Twitter)のコミュニティを作成する方法
Xのコミュニティは、スマホアプリとパソコンのブラウザ両方から作成できます。それぞれで作成する方法について詳しく解説します。
スマホアプリから作成する方法
X(Twitter)でスマホアプリからコミュニティを作成するには、アプリを開いてログインし、左上のプロフィールアイコンをタップします。
次に、メニューから「コミュニティ」を選択し、画面右上にある「+」ボタンをタップして、新しいコミュニティ作成画面に進んでください。

出典:Xホーム画面
作成画面では、コミュニティ名や説明文、カバー画像といった基本情報に加え、コミュニティの公開・非公開の設定や、参加方法(誰でも参加可能か、承認制か)などを選択できます。設定が完了すると、X上でコミュニティが作成されます。
ブラウザから作成する方法
X(Twitter)でブラウザからコミュニティを作成する方法は、まずXにログインし、左側のメニューから「コミュニティ」を選択してください。
次に、コミュニティページに移動したら、右上の「+」ボタンをクリックします。そこで、コミュニティ名、説明文、カバー画像などの基本情報を入力し、公開か非公開か、参加方法(誰でも参加できるか、承認制か)などの設定が可能です。
さらに、コミュニティ内で守るべきルールを設定できます。最後に「作成」をクリックすると、コミュニティの完成です。
X(Twitter)のコミュニティで成功するためのポイント
Xのコミュニティは、自社ブランドや商品の周知、新規顧客の開拓などさまざまなマーケティング用途に活用できます。成果を最大化するためにもポイントを押さえましょう。
明確な目的とテーマを設定する
Xのコミュニティを運用する際に、明確な目的とテーマを設定することが重要です。目的が不明確のままだと、投稿内容にバラつきや、参加者の興味関心が一致せず、活発な交流が生まれにくくなります。
一方で、特定のテーマについて議論する場所や、ある商品の最新情報を共有する場所といった明確なテーマがあれば、同じ関心を持つユーザーが集まりやすくなります。明確なテーマがあることで、コミュニティ内の投稿内容に一貫性が生まれ、誰でも参加しやすい環境が整います。
また、管理者側も、テーマに沿わない投稿や不適切なメッセージを判断しやすく、トラブルの防止にも効果的です。テーマを設定することが、質の高い情報交換や有意義なコミュニケーションを生み出せます。
ルールやガイドラインを明確にする
Xのコミュニティを円滑に運用するためには、ルールやガイドラインを明確に定めましょう。「どのような投稿が受け入れやすいか」、「コミュニティ内での禁止行為」などを具体的に示しておくことで、安心して参加できる場を作り出せます。
コミュニティ内でのルールが不透明なままだと、参加者間で認識のズレが生じやすく、トラブルにつながる恐れがあります。また、モデレーターや管理者が投稿内容に対して適切に対応するためにも、判断基準となるルールは重要です。
関連記事:【企業向け】ソーシャルメディアポリシーの基礎|ガイドラインの策定法と留意点
定期的にキャンペーンを実施する
Xのコミュニティを活性化させるには、定期的なキャンペーンの実施が効果的です。参加者の関心を引きつけ、コミュニティ内の交流促進につながります。
また、キャンペーンは新規ユーザーの参加にも効果があります。外部からの注目度が上がりやすく、SNSで話題になったり、メディアに取り上げられたりすることで、新規顧客の獲得が可能です。
ただし、キャンペーンの内容はコミュニティの目的やテーマに合ったものを選ぶことが大切です。無理に盛り上げようとせず、価値のある情報や体験を提供することを意識することで、信頼性と一体感のあるコミュニティに育てられます。
関連記事:X(Twitter)のキャンペーン実施方法は?企業アカウントの成功事例を紹介
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X(Twitter)のコミュニティでの注意点
Xのコミュニティを活用する際には、注意点があります。実際に利用する前に、2つの注意点について把握しましょう。
管理者になるための条件を満たす
Xのコミュニティで管理者になるには、いくつかの条件を満たす必要があります。電話番号で本人確認が済んでいる信頼性のあるアカウントであることが前提です。また、アカウントは公開設定にしておく必要があり、鍵アカウントでは管理者権限が持てません。
さらに、過去にスパム行為や規約違反による制限を受けた履歴がない、健全な利用実績も求められます。日常的にアクティブに活動していて、他のユーザーと適切に交流していることも管理者になるための条件です。
モデレーターになると退会できない
Xのコミュニティでモデレーター(管理者)になると、原則としてコミュニティを退会できなくなります。モデレーターはコミュニティの運営責任を持つ立場であり、メンバー管理や投稿の監視・ルール整備など、重要な役割を持つためです。
特に、自分が唯一のモデレーターである場合、そのまま退会してしまうとコミュニティの管理ができなくなり、放置状態になる可能性があります。コミュニティのルールとして、他に信頼できるモデレーターを追加しない限り、退会ができない仕組みです。
退会を希望する場合は、別のメンバーをモデレーターに任命し、管理体制を引き継いだうえで、モデレーター権限を外してもらう必要があります。このように、モデレーターになることには一定の責任が伴うことから、事前によく理解しておきましょう。
まとめ
Xのコミュニティは、視聴者に自由な視聴時間を提供し、企業にとってはコスト削減や広範なターゲット層へのアプローチを可能にします。ただし、初期費用やコンテンツの質を確保することに加え、成功には視聴者のニーズに合ったコンテンツの提供が求められます。
また、適切な機材の準備や、コンテンツを拡散するためのプロモーションも重要です。必要に応じて、専門家にも相談し、戦略的に進めることが成功の鍵となります。
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