公開日:2023.12.01
更新日:2025.07.27
SNSマーケティング
【企業向け】インスタのリポストとは?やり方や活用するメリット

インスタ(Instagram)では、自社の投稿だけでなく、他のユーザーが投稿したコンテンツを自社アカウントで紹介する「リポスト」機能が便利です。
リポストは、コンテンツ制作の手間を省けるだけでなく、ユーザーからの共感や信頼を得やすく、エンゲージメントや認知度の向上にも効果的です。一方で、「やり方がわからない」「著作権やマナーが不安」といった理由から、導入をためらう企業も少なくありません。本記事では、企業向けにリポストの基本的な仕組みと投稿手順、活用のメリット、注意点について解説します。さらに、おすすめのアプリや活用事例もあわせて、わかりやすく解説します。
目次
インスタのリポストとは

インスタのリポストは、他のユーザーが投稿したコンテンツを、自社が運用するアカウントで共有できるのが特徴の機能です。
インスタは、画像や動画がメインのSNSとされているため、顧客が興味を持つような魅力的なコンテンツを継続的に投稿する必要があります。
しかし、顧客のコンテンツを活用することによって、コンテンツ作成やリサーチといった運用の手間を省きながら、マーケティングに活かすことが可能です。
自社の認知を拡大できたり、エンゲージメントを高められるので、インスタ運用に取り入れている企業が増えています。
自社の商品やサービスを紹介したい場合、顧客の口コミを紹介することで、他の潜在顧客にアプローチでき、広告費を抑えながら宣伝することが可能です。
インスタのリポスト投稿のやり方

外部アプリを使用しない場合、リポストは短い動画をアップできるストーリーズのみでシェアできます。
投稿方法を確認し、自社のマーケティングに活用してください。
投稿を選び画像下のアイコンをタップ
紹介したいコンテンツを見つけたら、コンテンツの下にある紙飛行機のアイコンをタップします。

インスタアプリの下に表示された「ストーリーズに追加」を選択

「ストーリーズに追加」を選ぶと、ストーリーズの編集画面に移ります。元の投稿は加工せずに、顧客への感謝の言葉や音楽を追加して、投稿を作成してください。

ストーリーズが完成したら、画面の右下にある矢印のアイコンをタップします。
画面下を選択しリポスト完了

コンテンツを紹介する際は、インスタアプリを起動しストーリーズで紹介します。24時間で消えてしまいますが、積極的に使用することで顧客との距離が縮まり、さらに投稿を集めやすくなります。
手軽にできる方法なので、リポストをする際には活用してください。
インスタ運用にリポストを活用するメリット

インスタ運用で、顧客のコンテンツを活用するメリットを紹介します。
通常投稿との違いと効果を理解できるので、インスタを使用している方は参考にしてください。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)を増やせる
顧客が商品やサービスを使って投稿した内容(UGC:ユーザー生成コンテンツ)をリポストすれば、自社でコンテンツを制作する手間やコストを抑えられます。企業が直接宣伝するよりも広告感が薄れるため、自然に受け入れられやすく、潜在顧客にも効果的です。
また、UGCは広告費をかけて集める方法もありますが、リポストであれば費用をかけずに活用できます。投稿を探す手間はあるものの、ハッシュタグ検索を活用すれば効率よく見つけられるのがメリットです。結果として、信頼性の高いプロモーションが実現し、ブランド認知の向上にもつながります。
UGCマーケティングとは?メリットとキャンペーン成功事例4選
ファンとの信頼関係構築につながる
リポストは、顧客が投稿したコンテンツを企業が紹介する形で行われるため、「自分の投稿が取り上げられた」という喜びや特別感を与えることができます。こうした体験は、企業やブランドへの好意や信頼感を高めるきっかけとなります。
さらに、丁寧な連絡やクレジット表記を行うことで、誠実な姿勢が伝わり長期的な関係構築にも効果的です。継続的に顧客の声を紹介することで、ブランドに共感してくれるファンが自然と増えていきます。
広告に抵抗があるユーザーにも宣伝ができる
リポストは企業の一方的な発信ではなく、顧客のリアルな声を活用するため、広告感が薄れ、自然な形で商品やサービスを紹介できます。広告に抵抗のある潜在顧客にも受け入れられやすく、自社の認知拡大につながるのがメリットです。
また、キャンペーンを企画する際にUGCを活用すれば、顧客と双方向のコミュニケーションが生まれ、ニーズや意見を把握しやすくなります。顧客に寄り添ったキャンペーン設計が可能となり、企業と顧客双方にメリットをもたらします。こうした取り組みは、顧客のファン化にも効果的です。
マーケティングやキャンペーン企画に活かせる
リポストは、マーケティングデータに活かせるのもメリットです。よく使われている言葉や写真の傾向を分析すれば、次のキャンペーン企画や商品開発につなげられます。
また、リポストが話題になると、自発的にコンテンツを投稿してくれるユーザーも増え、企画が自然と広がっていきます。ユーザーとの対話を通じて、ニーズや価値観を深掘りできるのも大きな利点です。リポストは、プロモーションだけでなく、顧客理解を深めるマーケティングツールとしても重要です。
外部アプリを利用すると予約投稿もできる
通常、Instagramのリポストはストーリーズでのシェアに限られ、24時間で消えてしまいます。しかし、「Repost for Instagram」などの外部アプリを使えば、通常投稿として指定時間にリポストすることも可能です。
手動での投稿作業を減らすことで、効率的に情報発信が可能になります。リポストと通常のオリジナル投稿を組みあわせれば、ネタ切れを防ぎつつ魅力的なコンテンツを継続的に発信することも可能です。外部アプリはiPhoneやAndroid両方に対応しているため、自社の運用環境に合ったものを選ぶことがポイントです。
インスタ運用にリポストを利用する場合の注意点

リポストは、他のユーザーが発信したコンテンツを使用するので、運用に活用する場合は注意が必要です。
顧客のコンテンツを使用する際のマナーやトラブルを回避する方法を紹介しますので、投稿の際に参考にしてください。
リポスト元の投稿者に許可を取る
他者が投稿したコンテンツには著作権があり、無断でリポストするとトラブルに発展するリスクがあります。許可を得ることで、投稿者との信頼関係が生まれ、他のユーザーも企業の企画を意識した投稿をしてくれるようになります。
また、リポストの許可を取得する際にはコメントやDMを活用し、使用目的や掲載媒体などを明記することが重要です。リポスト元の投稿者に対する丁寧な対応が、ブランドの信頼や好印象にもつながります。
リポストであることを記載する
リポストであることは、キャプションや画像の片隅に明記するようにしましょう。どの投稿がリポストなのかがわかり、他のユーザーにもUGCであることが伝わりやすくなります。
ユーザー参加型のキャンペーンと組みあわせれば、自然に拡散していき、話題性が高まることでフォロワー増加にもつながります。さらに、集まったコンテンツはマーケティングデータとしても活用可能です。
リポストの内容を編集しない
SNSは手軽に発信できる一方で、投稿されているコンテンツには投稿者の著作権があります。自社アカウントで使用する際は、画像や動画を加工せず、そのままの形で使用することが基本的なルールです。
無断で編集するとトラブルの原因になり、顧客からの信頼を失う恐れもあります。特にインスタの投稿は、ユーザーが時間をかけて丁寧に作成した大切なコンテンツです。リポストを行う際はルールを守り、丁寧な対応を心がけることで信頼関係を築くことが重要です。
他の業務に支障が出る場合は運用代行の利用を検討する
リポストを行うには、ユーザーの投稿をリサーチする必要があり、通常のコンテンツ作成に加えて企画や告知の手間も発生します。通常の運用よりも工数が増え、他の業務に影響が出る可能性があるので注意が必要です。
十分なリソースを確保できない場合は、SNS運用代行の利用を検討するとよいでしょう。運用代行を活用すれば、リポストやコンテンツ作成、データ分析までを一括して依頼することができます。
インスタでリポストができない場合の原因と対策

最後に、インスタでリポストができない場合の原因や対処法を解説します。
もしリポストができない場合は、紹介する原因を探り適切な対処を行ってください。
リポスト元のユーザーが非公開設定にしている
インスタの設定で、ユーザーがリポストを拒否することが可能です。企業にとって魅力的なコンテンツであっても、設定で制限されていればリポストすることはできません。
非公開設定の場合、投稿者に連絡して設定の変更をお願いするか、他のコンテンツを探す必要があります。ただし、拒否設定にはユーザーなりの理由があるため、無理に許可を求めるのは避けましょう。相手の意向を尊重することで、トラブルを防ぎながら信頼関係を築けます。
「ストーリーズでのシェア」が許可されていない
通常の投稿だけでなく、ユーザーが「ストーリーズでのシェア」を許可しない設定にしている場合もあります。ストーリーズでのシェアが許可されていないと、他人の投稿をストーリーズに追加できません。
リポストを希望する場合は、投稿者にDMなどで連絡を取り、別の方法で共有してもよいか確認しましょう。許可が得られた場合は、スクリーンショットや外部アプリを使って投稿が可能です。
ハッシュタグが上限数を超えている
インスタでは、1投稿あたりのハッシュタグ数は30個までという上限に注意が必要です。リポストの際に、顧客の元投稿に含まれるハッシュタグと自社で追加するハッシュタグをあわせて30個を超えると、キャプションが消える可能性があります。
事前にハッシュタグの数を確認し、必要なものだけに絞って投稿することが重要です。キャプションが消えてしまうと再入力の手間が発生し、投稿作業が非効率になります。ハッシュタグは、訴求したい内容にあわせて厳選し、的確に使いましょう。
リポストをする際におすすめの外部アプリ4選

リポストは、外部アプリを使用すると、予約投稿が可能です。アプリを使用することで、ストーリーズ以外の場所にも投稿することができます。
リポストをする際に、おすすめのアプリを紹介しますので、効率よく自社アカウントを伸ばしたい方は、利用を検討してください。
Later
出典元:Later
Laterは、株式会社ユナイテッドアニマルズが提供する「クラウド型のSNSアカウント分析&運用ツール」です。インスタでタグ付けされた投稿をリポストできるほか、フィード投稿を特有のリポストマークなしで予約投稿できるため、UGCを活用した自然なマーケティングが可能です。
画像・動画の予約投稿に対応しており、リポストとデータ分析を同時に行えるのが大きな魅力です。運用コストを抑えつつ、インスタアカウントの成長を効率的に支援します。
クラウド型SNSアカウント分析ソフトLater(レイター)|株式会社ユナイテッドアニマルズ
Repost for Instagram
Repost for Instagramは、無料期間が設けられており、アプリを初めて使用する方でも操作性を試すことができます。
リポストをする際には、紹介したい投稿のURLを使用するだけなので、手軽に投稿ができるのもRepost for Instagramの特徴です。
インスタには、投稿を見たユーザーを確認できる足跡機能がありますが、Repost for Instagramは足跡をつけずに、自社のアカウントにマッチした投稿を探せます。
投稿までの手順が少ないため、普段アプリを使用しない方でも手軽に取り入れられます。
Repost: For Posts, Stories
出典元:Repost: For Posts, Stories
Repost: For Posts, Storiesは、iPhoneとAndroidに対応したアプリです。Repost for Instagramと同じく、投稿のURLをコピペして投稿します。
画像だけではなく、ストーリーズのような動画も投稿できるため、幅広いユーザーのコンテンツをシェアできるのが魅力です。
リポスト時に、投稿元のユーザーをメンションすると相手に通知が送られるため、リポストしたことを報告する際に利用できます。
Repost+ for Instagram
Repost+ for Instagramは、無料で使用できて広告がないため、スムーズに操作を行えるアプリです。予約投稿はもちろん、複数の画像を使用したコンテンツや動画を含む発信も投稿できます。
ビジネスで使用している方も多く、企業向けの機能を兼ね備えています。運用コストを抑えつつ、フォロワーを伸ばせるアプリです。
インスタでリポストを活用している企業事例

インスタ運用でリポストを活用し、認知を拡大している企業の事例を紹介します。実際に、マーケティングで活用している企業を見ることで、自社のインスタ運用に活かせます。
認知を拡大するヒントになりますので、運用の参考にしてください。
観光地の投稿をリポストし旅行の魅力を発信:株式会社エイチ・アイ・エス
出典元:@his_japan
株式会社エイチ・アイ・エスは、旅行会社として各地の観光名所に関するユーザー投稿をリポストし、魅力的な旅行先の情報を発信しています。独自のハッシュタグを活用して投稿を募集し、全国や世界各地の美しい風景や名所が自然と集まる仕組みを築いています。
リポストでは、投稿者のキャプションもそのまま掲載されており、訪れた人ならではの感想や魅力がリアルに伝わってきます。視覚と文章の両方から旅の楽しさが伝わるため、旅行好きのユーザーからも高く評価されています。UGCを活用して世界観をつくり上げる、旅行業界ならではの好例といえるでしょう。
家や暮らしに役立つ投稿をリポストしフォロワーを増やしている:株式会社ライスカレー
株式会社ライスカレーは、家や暮らしに関する情報を発信する中で、ユーザーから収納や生活のアイディアを募集し、リポストを積極的に活用しています。あえて生活感のない写真は避け、リアルな暮らしが感じられるシンプルな投稿を中心に選定しており、多くのユーザーから共感を得ています。
ハッシュタグにもこだわりが強く、いいね数やコメント数を分析して有効なハッシュタグを研究している点も特徴です。顧客と同じ目線でコンテンツを選び、信頼性の高いアカウント運用を実現しています。リポストを通じて共感とつながりを生む好事例といえるでしょう。
古着のコーディネートをユーザーから集めて認知を拡大:株式会社yutori
出典元:@furuzyo
株式会社yutoriは、ユーザーが投稿した古着コーディネートをリポストし、古着好きから高い支持を集めるインスタアカウントを運用しています。投稿内容には統一感があり、アカウント全体として独自の世界観がしっかりと伝わってきます。
さらに、事前に掲載許可を得たうえで協力ユーザーを紹介するなど、双方にとってメリットのある関係を築いている点も特徴です。アカウントの目的はECサイトへの誘導ですが、ユーザーとの丁寧なコミュニケーションによって信頼が生まれ、自然な形で認知が広がっています。リポストを活用した好事例として、参考になる運用スタイルです。
インスタでリポストを活用しエンゲージメントを高めよう

顧客のコンテンツをリポストすると、自社の認知が拡大し、エンゲージメントが高まる可能性があります。
他のユーザーとのコミュニケーションを取るきっかけにもなり、顧客との距離が縮まりファン化につなげることができます。
外部アプリを使うことで、予約投稿が設定でき、手軽にコンテンツを投稿することが可能です。
インスタアプリでも予約投稿はできますが、ストーリーズに限定されているため、効率よくインスタ運用をしたい方は外部アプリの導入をお勧めします。
また、リポストはマーケティングに活用できますが、魅力的なコンテンツを探す時間や、顧客とのやり取りで時間がかかる場合があります。
リソースをかけられない場合は、運用代行の利用も検討するとインスタ運用の負担が減ります。
自社のリソースや予算を考慮し、運用代行や外部アプリの導入を検討してください。
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