SNSマーケティング

X(Twitter)のキャンペーン実施方法は?企業アカウントの成功事例を紹介

 



X(Twitter)を利用したキャンペーンは、自社製品の認知度向上やフォロワー獲得に適したマーケティング施策です。ユーザーが気軽に利用できるX(Twitter)上でのキャンペーンは、企業が求める成果を獲得しやすい特徴があります。

しかし、「X(Twitter)でキャンペーンを実施したことがない」「どのように行えば良いかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Xの実施方法や、キャンペーンを効果的に行うポイントを解説します。
過去の成功事例も紹介していますので、Xキャンペーンを検討中の方はぜひ自社の運用にご活用ください。

X(Twitter)キャンペーンとは?

X(Twitter)キャンペーンとは、アカウントを通して行うプレゼントキャンペーンを指します。

キャンペーンを開催するアカウントは、応募者に対してフォローやいいねなどの一定条件を付ける形が一般的です。

Xは文字だけでも投稿が可能なことから、手軽なSNSとして幅広い年齢層から人気があり、キャンペーン施策を行うには最適なSNSといえます。

応募側と主催側、それぞれのメリットとしては、

応募者:普段使っているX上で簡単に応募できる
キャンペーン主催企業:拡散効果が高く、自社の期待する成果が得やすい

といった点が挙げられます。

X(Twitter)キャンペーンの種類はさまざま

Xの(Twitter)のキャンペーンにはさまざまな種類があり、比較的コストを抑えて実施できるシンプルなキャンペーンから、専用ツールを使うものもあります。

自社の目標やプレゼント内容、手軽さ、予算などに合わせて、適したキャンペーン形式を選びましょう。

キャンペーン形式は大きく分けて7種類

キャンペーン形式は、大きく分けると7種類あります。
Xのキャンペーン形式は以下の通りです。

  1. フォロー&いいね
  2. フォロー&リポスト(RP)
  3. フォロー&引用リポスト
  4. 指定ハッシュタグ投稿
  5. インスタントウィン
  6. カンバセーショナルボタン(旧カンバセーショナルカード)
  7. 写真投稿

それぞれの違いは以下の表をご参考ください。

フォロー&いいね キャンペーン開催アカウントをフォローし、対象の投稿に「いいね」を付けてもらう
フォロー&リポスト(RP) キャンペーン開催アカウントをフォローし、対象の投稿をリポスト(旧リツイート)してもらう
フォロー&引用リポスト キャンペーン開催アカウントをフォローし、対象の投稿に、引用リポスト(旧引用リツイート)をしてもらう
指定ハッシュタグ投稿 キャンペーンに合わせたオリジナルハッシュタグを作り、そのハッシュタグを付けた投稿をしてもらう
インスタントウィン 応募すると、その場で当選結果がわかる自動抽選(キャンペーン開催側は自動抽選の専用ツールを使用する)
カンバセーションボタン(旧カンバセーショナルカード) ハッシュタグを複数用意し、応募者が選択したハッシュタグを付けて投稿してもらう(開催側は専用ツールを使用する)
写真投稿 テーマやハッシュタグを指定し、関連する写真を付けて投稿してもらう

また、次の2つのツールは他のキャンペーンと比べて少し手間がかかりますので、よく理解しておく必要があります。

インスタントウィンキャンペーン

インスタントウィンキャンペーンは、専用ツールを使用し、抽選結果がすぐにわかる仕組みで行います。

応募ユーザーは、主催側のアカウントをフォローし、リポスト(RP)や指定のハッシュタグを付けて投稿するだけで参加が可能です。
参加が完了すると、その場で当選結果がわかります。

簡易的なキャンペーンとして「毎日参加」「期間中は何度でも応募可能」のような訴求をおすすめします。

抽選結果の通知方法は、リポストで通知が送られるオートリプライ式、当選した場合のみその場でDM(ダイレクトメッセージ)が届くオートDM式、当落結果画面が表示されるログイン認証式が主な形式です。

当選結果がその場でわかる手軽さやエンタメ性があるため、ユーザーは楽しく参加できます。一方で、キャンペーン後すぐにフォロー解除をしてしまうユーザーも少なくありません。

インスタントウィンキャンペーンをきっかけに、さらに興味を持ってもらえるよう、主催側はあらかじめキャンペーン後の対応を決めておくと良いでしょう。

カンバセーションボタンキャンペーン

カンバセーショナルボタンキャンペーンは、ハッシュタグボタンを複数用意し、応募者がボタンを選択することで、選ばれたハッシュタグ付きの投稿画面が表示される仕組みです。

クイズやアンケートに答えて参加するタイプのキャンペーン、投票して参加するタイプのキャンペーンなどによく使用されます。

以前は「カンバセーショナルカード」の名称で、X(Twitter)上の専用ツールを使用できました。現在は「カンバセーションボタン」として、提携ツールで対応可能となっています。

提携ツールについては、Xビジネスの広告ヘルプセンターに詳細がありますので、参考にしてください。
参考リンク: Xビジネス 広告ヘルプセンター カンバセーションボタン

キャンペーンは目的によって使い分ける

前述のように、キャンペーンは形式ごとに実施方法が異なります。
例えば、指定ハッシュタグ投稿キャンペーンの場合、独自のハッシュタグを通して拡散力が期待できます。

しかし、自社商品(サービス)の認知度アップを狙う場合は、いいね&フォローキャンペーンやインスタントウィンキャンペーンなど、シンプルなキャンペーン形式が効果的です。
ユーザーがより手軽に参加できることから、応募率が高まり、認知拡大へと繋がります。

上記のように、自社が求めている効果に合わせて、適切なキャンペーン形式を選びましょう。

定期的にキャンペーンを開催する場合でも、毎回同じ形式で行わず、その都度目的と狙いを明確にし、うまく使い分けることが重要です。

X(Twitter)キャンペーンの具体的なやり方

キャンペーンを実際に行う場合のやり方を解説していきます。

自社の現状を分析

キャンペーンを行う目的を明確にするためには、現状を分析することが必要です。
自社の現状を把握し、マーケティング課題を元に目的やターゲットを設定していきましょう。

目的・ターゲットを明確にする

どのような目的でキャンペーンを行うかによって、KPI(Key Performance Indicator)=重要業績評価指標の設定も変化します。

以下のような目的を明確にした上で、ターゲット層を設定してください。

多くの人に関心を持ってもらうことも大切ですが、実施するキャンペーンをどのような人に届けたいか考え、ターゲット層へアプローチすることで、より良い成果に繋がります。

キャンペーンの形式を決める

前述したキャンペーンの種類から、形式を決めていきます。
目的・ターゲット層に合う形式を選びましょう

詳細決めとKPIの設定

キャンペーンを成功させるためには、予算や開催期間などの詳細を明確にすることが非常に重要です。

【決めておくべき項目

  • 予算
  • 開催期間
  • 賞品
  • 当選人数
  • KPI

KPIは、下記のように目的に合う設定をおすすめします。

  • 商品の認知度アップ:リーチ数やインプレッション数(再生数)
  • 売り上げの増加:サイト遷移数やエンゲージメント数
  • 新規フォロワー獲得:フォロー率、プロフィールアクセス数

実施後は効果分析を忘れずに

キャンペーンが終了し、当選者の選定と発表が終わった後は、設定したKPIの効果測定とキャンペーンの効果分析を忘れずに行ってください。

仮にキャンペーンが失敗した場合でも、効果測定と分析を行うことで次回の施策に活かせます。

X(Twitter)キャンペーンの効果をより高めるには

Xキャンペーンの効果をより高めるためには、どのようなことに気を付けると良いのでしょうか。4つのポイントを説明します。

多くのユーザーを巻き込み参加を促す

多くの人に関心を持ってもらうことは、キャンペーンの成功へと繋がります。

「面白そうなキャンペーン」
「試しに応募してみたい」
「トレンドになっていて気になる」

など、ユーザーの興味を引く企画にすると良いでしょう。特に、エンタメ性の高いキャンペーンは比較的ユーザーを巻き込みやすいです。

オリジナリティを出す

自社商品やサービスを活かしてオリジナリティを出すことも大切です。

独自ハッシュタグの作成やマスコットキャラクターを活用するなど、他社との差別化を図り、自社のキャンペーンを盛り上げてください。

キャンペーン後の運用も決めておく

「インスタントウィンキャンペーン」の解説にもあるように、キャンペーン終了後すぐにフォローを解除といった流れはできるだけ避けたいところです。

獲得したフォロワーが離れてしまうリスクを減らすためにも、キャンペーン開催後の運用方針はできるだけ具体的に決めることがおすすめです。

SNS運用のプロへ依頼する

現状分析、キャンペーン形式や詳細決め・実施後の効果測定など、すべてを自社で行うとなると、思った以上に多くの時間が必要です。
また、専用ツールを使用する作業もあり、知見がないと難しいこともあります。

効率的かつ効果的にキャンペーンを実施したい場合は、SNS運用代行業者への依頼を検討してみましょう。

X(Twitter)社のガイドラインにも注意する

Xでは、キャンペーンを行う際のガイドラインが定められています。

詳しくはXのヘルプセンターに「キャンペーンの実施についてのガイドライン」がありますのでご確認ください。
参考リンク:Xヘルプセンター キャンペーンの実施についてのガイドライン

参考にしたい成功事例5選

X上で過去に開催されたキャンペーンの中から、成功事例をいくつか紹介していきます。

  • メルカリ
  • ローソン
  • タカミスキンピール
  • 丸亀製麺
  • アイラップ

実際の投稿とあわせて詳しく解説しますので、キャンペーン形式に迷っている場合や過去の事例が知りたい場合は参考にしてください。

メルカリ

  • キャンペーン形式:指定ハッシュタグ&フォロー&引用リポスト
  • 当選内容:抽選で100名様に1,000円分のメルカリポイント

「#メルカリで買ってよかったもの」という独自ハッシュタグを使って、オリジナリティを出したキャンペーンです。
メルカリのアカウントでは引用リポストキャンペーンが定期的に開催されており、毎回ハッシュタグの内容が違う点からエンタメ性が高く、ユーザーも飽きずに参加できると予想されます。

ローソン

  • キャンペーン形式:指定ハッシュタグ&フォロー&コメント&引用リポスト
  • 当選内容:抽選で1名様に1万円分のQUOカード

メルカリ同様、指定ハッシュタグを使用したローソンのキャンペーンです。
独自のハッシュタグを使用するだけでなく、コメントを付けるように促すことで、応募ユーザーの参加意識が高まります。

タカミスキンピール

  • キャンペーン形式:フォロー&いいね or リツイート(リポスト)
  • 当選内容:抽選で5名様にタカミ製品+講師のサイン入り書籍

タカミスキンピールが開催した、フォロー&いいね またはリポスト形式のキャンペーンです。

シンプルな形式を使用していますが、インスタLIVEの感想をリプライ(リポスト)すると当選確率が上がる といった追加条件を入れることで、オリジナリティが出されています。

丸亀製麺

  • キャンペーン形式:写真投稿&フォロー&指定ハッシュタグ
  • 当選内容:抽選で100名様に500円引きクーポン

丸亀製麺の商品である「牛すき釜玉」もしくは「うま辛まぜ釜玉」のおいしそうな写真を募集したユニークなキャンペーンです。

応募ユーザーは参加意識が高まるだけでなく、他社の投稿写真を見て楽しめる点からも、エンタメ性の高いキャンペーンと言えるでしょう。

アイラップ

  • キャンペーン形式:フォロー&リポスト
  • 当選内容:抽選で5名様に新商品&コラボグッズ

アイラップだけでなく、シモジマのアカウントもフォローした上で参加する形です。
フォロー&リポストが条件と、一見シンプルな形式に見えますが、実際は包装用品会社のシモジマとのコラボキャンペーンとして開催されています。

応募ユーザーの増加や拡散力向上を狙いたい場合には、他社とタッグを組む方法も効果的です。

エンタメ性のあるキャンペーン事例

話題性を狙うのに最適なエンタメ性のある事例もご紹介します。
面白味のあるキャンペーン施策はトレンドにも上がりやすく、より拡散効果が期待できます。

サントリー

  • キャンペーン形式:指定ハッシュタグ&フォロー&リポスト
  • 当選内容:3,000円分のQUOカード

独自のハッシュタグ「#PSB」を使用した大喜利募集キャンペーンです。
キャンペーン自体はフォロー&リポストで参加できるものの、大喜利に参加すると当選チャンスが2倍になることから、応募ユーザーはリポストのついでにコメントを付けて大喜利に参加すると予想できます。

面白さが強調されたキャンペーンは拡散力も高まり、トレンド入りする場合もあるので非常におすすめです。

ロート製薬

  • キャンペーン形式:指定ハッシュタグ&フォロー&引用リポスト
  • 当選内容:抽選で50名様にロート商品の詰め合わせセット

ロート製薬のキャンペーンでは、独自のハッシュタグだけでなく、ドラマCMの感想を入れた引用リポストを条件に取り入れています。

コミカルなドラマCMが埋め込まれたキャンペーン投稿は、ユーザーの目に留まりやすく、興味関心を惹くことができるでしょう。

まとめ

手軽に利用できるXを使ったキャンペーンは、多くの企業が実施しているマーケティング施策です。

本記事では、実際にキャンペーンを行うまでに必要な工程や注意事項、過去に開催されたキャンペーンの成功事例を紹介しました。

さまざまな企業の事例を参考にしつつ、自社ならではのオリジナリティがあるキャンペーンを生み出してください。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。

また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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