2024.05.22
SNS運用
X(Twitter)の認証バッジとは?種類・取得条件・費用・申請方法
X( Twitter )社では認証バッジ制度として、青色のバッジと金色・灰色のバッジをアカウントに付与しています。※2024年5月現在
認証バッジの存在は知っていても、TwitterからX社に運営が変わったことで、内容をよく把握できていない運用担当者も多いのではないでしょうか。
本記事ではXの認証バッジについて、概要から、種類・取得条件・取得費用・申請方法・そしてメリットについて解説します。また、企業がXの認証バッジを取得するべきなのかについても触れています。ぜひ参考にしてください。
目次
X( Twitter ) 認証バッジとは
Xの認証バッジとは、アカウント名の横に掲載されているチェックマークのロゴを指します。
出典元:@marcial_ua(株式会社ユナイテッドアニマルズ)
2023年4月より、認証バッジの取得条件が変更され、X社が提供するサブスクリプションに加入することで取得できるようになりました。
X( Twitter ) の認証バッジの種類
X( Twitter ) の認証バッジの種類についてご紹介します。
未認証アカウント
Xにてアカウントの新規作成を行い、有料のサブスクリプションに加入していない場合は、未認証アカウントという扱いとなります。未認証アカウントの機能は以下の通りです。
機能一覧 | ・Xの基本的な機能(投稿・いいね・リツイート・ブックマークなど)
・アカウントの各種設定(プロフィール本文・画像など) |
できないこと | ・広告出稿
・アカウントの収益化 ・X PremiumおよびVerified Organizationにて実装された機能 |
未認証アカウントでは広告出稿ができないため、マーケティング活動に制限がかかってしまいます。また、認証バッジが付いていないことで、ユーザーやフォロワーから「偽物やなりすましのアカウントではないか」と疑われる可能性が高くなります。
フォロワー数が少なく、認証バッジが付いてない場合、企業の公式アカウントであることを示すのが難しくなります。企業向けのXを活用したい場合、未認証アカウントのまま運用を続けることは上記のようなリスクがあります。
青色の認証バッジ( X Premium )
青色の認証バッジは、X Premiumの登録者に付与されます。従来の「Twitter Blue」から、X社に運営が変わったことをきっかけに、X Premiumへと名称が変更されました。
青色の認証バッジ( X Premium )の機能は以下の通りです。
- 投稿後の本文の編集(60分以内であれば5回までツイートの編集が可能)
- リーダー機能(タイムラインの配置変更など)
- 140文字以上の長文ツイート
- 表示される広告の減少
- 広告出稿
- アカウントの収益化
青色の認証バッジが付与されると、アカウントからひと目で確認できるため、ユーザーからの信頼性が向上します。
また、広告出稿やアカウントの収益化が可能となるため、マーケティング活動を展開できます。140文字以上の長文ツイートや投稿後の本文の編集は、実務上においても便利だと感じられる場面が多く、担当者にとってはうれしい機能です。
金色の認証バッジ( Verified Organizations )
金色の認証バッジは、Verified Organizationsに登録した企業・組織のアカウントに付与されます。
金色の認証バッジ( Verified Organizations )の機能は以下の通りです。
- X Premiumの機能
- プロフィール画像の形の変更
- 組織と関連アカウントのエンゲージメントが2倍に増加
- 関連アカウントの紐付け
- 管理ポータル権限の付与
- 投稿・DM・メディアのアップロード制限の引き上げ
- プレミアムサポート機能の提供
企業や組織向けの機能が充実しており、Xを中心にマーケティングを強化したい企業にとっては、申し分ない機能が揃っています。
また、金色の認証バッジは個人が取得できないため、信頼性や権威性という観点からもメリットがあります。
灰色の認証バッジ( Verified Organizations )
灰色の認証バッジ( Verified Organizations )は、各国の政府機関や多国間機構に付与されます。
金色と灰色の認証バッジの機能は、基本的には同じです。なりすまし防止や信頼性・権威性の向上の背景から、灰色の認証バッジが生まれたと考えられます。
灰色の認証バッジは企業に付与されないため、企業のマーケティング担当者は参考程度に留めて問題ありません。
X( Twitter ) の認証バッジの取得条件
Xの認証バッジを取得するには費用の支払いだけでなく、一定の取得条件を満たす必要があります。具体的な取得条件について解説します。
X Premiumの取得条件
X Premiumの取得条件は以下の通りです。
- アカウントの表示名とプロフィール画像が設定されている
- 過去30日間以上、アカウントがアクティブである
- アカウントの新規作成から90日間が経過しており、電話番号が認証済みである
- プロフィール画像・ユーザー名・アカウント名を直近で変更していない
- 虚偽情報の流布やスパム行為などを行っていない
参考:Xの認証バッジの要件 – 青いチェックマークの取得方法
アカウントの新規作成から90日間が経過しないとX Premiumを取得できないため、企業用のアカウントが未作成であれば、直ちに作成することが望ましいです。
直近でプロフィール画像・ユーザー名・アカウント名を変更していると、取得条件を満たさない場合があります。
Verified Organizationsの取得条件
Verified Organizationsの取得条件は、以下の通りです。
- アカウントがアクティブな状態だと認められ、企業や組織のメールアドレス・Webサイトのドメインを登録する必要がある
- 審査対象となるアカウントを管理できる体制が整っている
- Xから詳細情報の提供を求められる場合がある
X( Twitter ) の認証バッジの取得費用
X の認証バッジの取得費用について解説します。
X Premiumの取得費用
X Premiumの取得費用は、グレードごとに設定されています。詳細は以下の通りです。
【グレード】 | 月額料金
※Webサイト経由 |
年額料金
※Webサイト経由 |
月額料金
※スマホアプリ経由 |
年額料金
※スマホアプリ経由 |
ベーシック | 368円 | 3,916円 | 650円 | 6,800円 |
プレミアム | 980円 | 10,280円 | 1,380円 | 14,300円 |
プレミアムプラス | 1,960円 | 20,560円 | 3,580円 | 37,500円 |
参考:Xプレミアムについて
※2024年5月時点での情報です
各グレードごとの機能の詳細は、以下の通りです。
参考:Xプレミアムについて
Webサイトから申し込むほうが、スマホアプリよりも料金が安くなります。提供されるサービスはどちらも同じですので、Webサイト経由での申し込みをおすすめします。
Webサイト経由での申し込みはクレジットカードのみとなるため、自社で利用している法人名義のカードを事前に準備しましょう。
Verified Organizationsの取得費用
Verified Organizationsの取得費用は、月額135,000円です。関連アカウントを登録する場合は、1アカウントにつき月額8,000円です。
Verified Organizationsは金色の認証バッジに相当するため、青色の認証バッジ(X Premium)よりも費用は高額です。今後取り組む施策に対して取得費用に見合っているか、事前に効果検証できると望ましいでしょう。
X(Twitter)の認証バッジの申請方法
Xの認証バッジの申請方法をご紹介します。
X Premiumの申請方法
X Premiumの申請は、Xの公式Webサイトから行います。具体的な手順は以下の通りです。
- Xの公式Webサイトを開いて、「プレミアム(私は個人です)」を選択する
- 1年または1ヶ月プランで、ベーシック・プレミアム・プレミアムプラスのいずれかを選択する
- 電話番号の認証が完了していない場合は、認証を完了させる
- 「サブスクライブして支払う」をクリックして、支払いを完了させる
上記の手順にて、X Premiumの申請が完了します。
Verified Organizationsの申請方法
X Premiumの申請は、Xの公式Webサイトから行います。具体的な手順は以下の通りです。
- Xの公式Webサイトを開いて、「認証済み組織(私は組織です)」を選択する
- 1年プランか1ヶ月プランを選択する
- 電話番号の認証が完了していない場合は、認証を完了させる
- 「サブスクライブして支払う」をクリックして、支払いを完了させる
上記の手順にて、Verified Organizationsの申請が完了します。
X(Twitter)の認証バッジを取得する3つのメリット
X(Twitter)の認証バッジを取得する3つのメリットをご紹介します。
- 自社アカウントの信頼性が高まる
- 広告出稿ができる
- 投稿が上位表示されやすくなる
自社アカウントの信頼性が高まる
Xの認証バッジは、アカウントの信頼性を高めるうえで重要な役割を果たします。認証バッジが付与されたアカウントは、ユーザーから正確な情報を提供していると信用されやすくなります。
企業アカウントにおいては、信頼性が高いという評価が何よりも重要です。認証バッジによって偽物のアカウントとの区別がつきやすく、ユーザーは安心して情報を収集できます。
また、フォロワーの関心を惹くような面白いツイートも、企業の公式アカウントが取り組んでいるというギャップを生むことで、さらに注目を集めやすくなる背景があります。
なりすましアカウントの存在など、未然にトラブルを防止できる点もメリットです。
広告出稿ができる
Xの認証バッジを取得することで、広告を出稿できるようになります。Xに広告を出稿することで、認知されていないユーザーに対して、自社の製品やブランドを知ってもらう機会が生まれます。
未認証アカウントでは広告出稿ができないため、マーケティング施策の幅が制限されてしまいます。信頼性の観点からも、認証バッジがついてないことで、過去のツイートを見返す前にユーザーが離脱する点もネックとなるでしょう。
関連記事:【2024年最新】X(Twitter)広告にかかる費用は?目安や効果的な配信方法を解説
投稿が上位表示されやすくなる
Xの認証バッジを取得すると、For You(あなたへのおすすめ)へ優先的に表示されるようになります。Xの前CEOであるイーロン・マスク氏が、自身のツイートにて表明しています。
参考:Xの前CEOであるイーロン・マスク氏のツイート(2023年3月28日)
おすすめ欄はフォロワー以外にも表示されるため、幅広いターゲット層に訴求することが可能です。ユーザーも無意識に投稿に触れることになるため、あまり先入観を持たずにツイートを見てくれる点も魅力です。
企業のX(Twitter)公式アカウントは、認証バッジを取得するべきか
企業がXの公式アカウントを運営する場合、認証バッジを取得することを推奨します。
未認証アカウントでXの運用を進めても、広告出稿ができないうえに、自社アカウントの信用度を示すことができません。フォロワーの獲得やエンゲージメントの向上につなげにくくなり、施策の効果は十分発揮されないでしょう。
X Premium(青色の認証バッジ)は、月額数百円で取得できます。ただし、認証バッジを取得するかどうかは、自社で今後Xを中長期的に運用することが決まっており、費用対効果も考慮したうえで加入することをおすすめします。
まとめ
Xの認証バッジには、青色の認証バッジ( X Premium )と金色・灰色の認証バッジ( Verified Organizations )があります。
金色の認証バッジは企業のみが取得できるため、信頼性や権威性をアピールできます。さらに、マーケティングを支援する機能も充実しています。ただし、費用が高額なため、事前に効果検証し、加入することがふさわしいか判断するようにしましょう。
一方で青色の認証バッジは月額数百円から加入でき、広告出稿が可能になるなど、費用対効果を見込める内容となっています。企業でXを運用する場合は、まずは青色の認証バッジの取得を検討することがおすすめです。
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