SNSマーケティング

【SNSで企業が選ばれる時代】近年SNS採用が有効な理由は? 最新データをもとに解説

近年、採用市場では求職者の行動が大きく変化し、企業がSNSで「選ばれる時代」へと移行しています。ナビサイトや転職エージェントに依存した従来の採用手法だけでは応募獲得が難しくなりつつあるなか、企業の雰囲気や社員の姿をリアルに伝えられるSNS採用が非常に有効な手段として注目されています。

しかし、「社内にノウハウがない」「運用に割けるリソースがない」といった理由から、SNS採用の活用に踏み切れていない企業も少なくありません。

本記事では、なぜ今SNS採用が有効なのかを詳しく解説します。2025年の最新データをもとにした求職者の実態もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

採用活動における市場の変化

出典:株式会社ユナイテッドアニマルズ BRILIDGE(ブリリッジ)

採用市場は、SNSの普及により情報接点の主戦場がオンラインへ移ったことで大きく変化しています。
その背景には、若年層の採用情報の入り口がSNS検索へと移行したことや、面接を受けなくても働けるような新しい採用スタイルの拡大が挙げられるでしょう。

SNS採用市場は2020年以降拡大傾向にあり、従来手法だけでは応募数が伸びにくいケースも増えています。そのため、企業側の意識的な情報発信が極めて重要です。

採用市場が「企業側が選ばれる時代」になったことを踏まえ、自社が提供できる価値を明確にする必要があります。

求職者がSNSを積極的に活用する時代

これまでの採用活動では、企業が提示する情報を求職者が受け取り、その情報から応募先を決める構図が主流でした。

しかし、デジタルネイティブとして育ったZ世代が市場の中心となった今、求職者がSNSを積極的に活用することで状況が逆転しています。ナビサイトのような形式的な情報だけでなく、よりリアルな発信が重視されることから、企業は求職者に選ばれるための工夫が求められます。

従来の採用手法だけでは厳しい理由

従来の採用手法だけでは厳しい理由として、以下の3つが挙げられます。

・スマートフォンの普及と利用時間の増加
・情報収集が受動的な発見型へと変化
・採用充足率の低下

データをもとに詳しく解説します。

スマートフォンの普及と利用時間の増加

出典:モバイル社会研究所

スマートフォンの普及率は非常に高く、どの世代においても生活に欠かせないツールです。これに伴い、インターネットの利用時間も増加しています。

上記のデータは、インターネット利用時間を職業別に集計したものです。学生の利用時間は特に多く、仕事・学校目的で1日平均約3時間、私用で約5時間、合計で1日平均7.8時間となっています。

出典:株式会社ユナイテッドアニマルズ BRILIDGE(ブリリッジ)

また、年齢別の1日あたりのSNS利用時間は、10代が3.2時間、20代が2.8時間という結果です。スマートフォンが普及しインターネット利用時間が増加したことで、情報収集の多くがスマホ経由で行われるようになりました。こうした背景から、若年層ではSNSが日常的な情報接点となっています。

情報収集が受動的な発見型へと変化

近年、レコメンド機能は著しく進化しています。レコメンド機能とは、ユーザーのサイト上での行動履歴などを分析し、一人ひとりの興味や関心に合わせた情報を提示する仕組みです。

SNSにおいても同様に、レコメンド機能によってユーザーの興味関心や行動履歴に基づいた投稿やアカウントが自動的におすすめされます。この仕組みにより、SNSを利用している求職者は、フォロワーの投稿や興味・関心のあるコンテンツを閲覧する中で、企業の投稿に偶然たどり着く可能性が高まります。

従来は、自らナビサイトの求人情報を調べたり、企業の公式サイトを検索したりするなど能動的な情報収集が中心でした。しかし、SNSが日常に溶け込んだことで、情報を受動的に発見する機会が増えています。SNS採用は、求職者にとって採用情報への最初の入り口となりつつあり、企業にとっては潜在的な求職者の発見につながる重要な手法です。

採用充足率の低下

出典:2026年卒企業新卒内定状況調査 | マイナビキャリアリサーチLab

採用充足率が低下している点も、従来の採用手法だけでは難しい理由のひとつです。少子高齢化による労働人口の減少や労働に対する価値観の多様化などから、多くの企業で採用充足率の低下が課題となっています。

「2026年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、2026年卒の採用充足率は69.7%で、減少傾向は4年連続となりました。SNS採用が活発となり、求職者が複数企業を比較しやすくなったことで「自分に合う環境か」を重視する人が増加した点も影響しています。

特に若年層の採用においては、従来の採用手法では企業と求職者が接点を持てる範囲が限定されがちです。加えて、求職者が求める情報が十分に伝わらないことで企業への関心が高まりにくく、その結果「求人を出しても応募が集まらない」「応募があってもミスマッチが多い」といった課題が生じ、採用目標の達成が難しくなっていると言えます。

【2025年最新】就職活動・転職活動の実態

変化する採用市場において効果的な戦略を立てるためには、求職者が現在どのようなツールで情報収集を行っているのか、また応募時に何を重視して選んでいるのかを把握することが不可欠です。

調査データをもとに、就職活動・転職活動の実態を解説します。

6割以上の学生がSNS就活を取り入れている

出典:SNS就活最前線!SNSを活用する学生の事情(第1章) | マイナビキャリアリサーチLab

「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」では、就活準備でSNSを使ったことがある割合は68.2%でした。この結果から、多くの就活生が就職活動においてSNSを活用していることが分かります。

【SNS別】日常での利用割合

出典:SNS就活最前線!SNSを活用する学生の事情(第1章) | マイナビキャリアリサーチLab

「2025年卒大学生のライフスタイル調査 ~ Z世代の就活生の“日常”と“将来”を徹底研究! ~」では、LINE、X、Instagram、YouTube、TikTokと、5つのプラットフォームにおける学生の利用割合が調査されました。

・LINE:93.5%
・X:74.5%
・Instagram:74.3%
・YouTube:68.6%
・TikTok:28.3%

中でもTikTokの利用割合は増加傾向にあり、2023年卒と2025年卒で比較すると、15.5%から28.3%へと増加しています。

就活の情報収集に利用されやすいプラットフォーム

出典:SNS就活最前線!SNSを活用する学生の事情(第1章) | マイナビキャリアリサーチLab

続いて、「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」より、就活準備で活用されているSNSの割合をご紹介します。

・LINE(公式アカウントなどのトーク機能を利用):45.6%
・X:36.4%
・Instagram:32.7%
・YouTube:26.0%
・LINE(オープンチャット):16.7%
・TikTok:12.9%

利用割合が特に高いLINE(公式アカウントなどのトーク機能)は、2024年卒から2026年卒まで、いずれの年度でも40%を超える結果です。一方、TikTokは2024年卒で5.1%、2025年卒で7.7%、2026年卒で12.9%と、年々利用割合が増加していることが分かります。

また、就職活動における情報収集を目的とした場合は、LINEのトーク機能に加え、友だち登録不要で匿名参加可能なオープンチャット機能も活用されています。

ナビサイトだけでは得られない情報の必要性

出典:2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月) | マイナビキャリアリサーチLab

ナビサイトでは給与・勤務地・事業内容・募集職種といった条件や企業情報が確認でき、気になる求人にはエントリーする形で応募が可能です。ナビサイトは近年の就職活動においても活用されていますが、求職者が知りたい情報は、給与・勤務地・事業内容などの形式的なものだけではありません。

特にZ世代などの若年層は、企業のリアルな情報を求めます。

・企業文化が自分と合っているか
・福利厚生は充実しているか
・上司や同僚はどのような人がいるか
・社内の雰囲気はどうか

上記のようにイメージを具体化するための情報が必要とされており、求職者にとって価値の高い情報です。中には、リアルな情報を知るために、SNSの口コミ投稿のような非公式情報を確認するというケースも少なくありません。

関連記事:就活のナビ離れが加速中!原因や新たな採用チャネルを企業向けに徹底解説

SNS採用を取り入れるべき理由

これまでのデータから明らかなように、求職者の情報収集方法や価値観は大きく変化しており、就職活動におけるSNSの活用も一般的になっています。こうした状況を踏まえると、今後の採用手法としてSNS採用を取り入れることは不可欠だと言えるでしょう。

実際に、
・Z世代の6割以上がSNSで求人情報を探している
・求職者の9割が応募前に企業のSNSを確認している

といったデータからも、企業が採用活動にSNSを活用すべき現状がうかがえます。

また、多くのSNSでは写真や動画を活用できるため、職場の雰囲気や社員の日常を視覚的に伝えやすい点も大きな特長です。さらに、潜在層へのリーチ拡大、採用ブランディングの強化、採用ミスマッチの防止といった課題の解決においても、SNS採用は高い効果を発揮します。

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プラットフォーム別の運用ポイント

出典:株式会社ユナイテッドアニマルズ BRILIDGE(ブリリッジ)

SNS採用を成功に導くためには、すべてのプラットフォームで同じコンテンツを流用するのではなく、各プラットフォームの特性や、そこに集まるユーザー層・行動特性を深く理解した上で発信することが不可欠です。

採用活動に活用しやすいSNSプラットフォームとして、X、Instagram、LINE、TikTok、LinkedIn、Facebookの運用ポイントを解説します。

X

数あるプラットフォームの中でも、Xはスピード感のある情報発信に強く、高い拡散性に優れています。テキスト中心の媒体であるため、セミナー情報や会社説明会の告知、採用スケジュールの発信などに最適です。
また、「中の人」の存在を明確にし、採用担当者の公式アカウントとして日々の出来事や社内の様子を発信するといった運用も効果的です。これにより、親近感や共感を得やすくなります。

Instagram

視覚的コンテンツが中心となるInstagramは、写真や動画、ライブ配信とさまざまな発信が可能です。コミュニケーションツールとしても優れており、採用ブランディングを確立しやすいプラットフォームです。
多くの求職者が求めている企業のリアルな情報を発信するのに適しているので、職場環境やイベントの様子など、実際の雰囲気を積極的に公開しましょう。

TikTok

短尺動画がメインとなるプラットフォームです。親近感と認知度を高めやすく、企業の認知拡大に適しています。利用者層には10代〜20代が多く、新卒採用向けの発信が効果的です。
BGMやAI音声読み上げなど、トレンド要素を取り入れることで「おすすめ」のフィードに乗りやすくなり、潜在的な求職者層にもリーチできます。

LINE

メッセージ配信型のLINEで公式アカウントを運用すれば、クローズドな環境で求職者とコミュニケーションを深められます。
質問に個別対応する、選考の進捗を伝えるなど、求職者へ情報を確実に届けるためのプラットフォームとして活用することがおすすめです。

LinkedIn

ビジネスに特化しており、専門職や経験者採用に強いプラットフォームです。
日本国内での普及度はまだ限定的ではあるものの、求職者の学歴や職歴、スキル、資格などが可視化されているため、優秀な人材へのスカウトが可能です。そのため、「即戦力人材を採用したい」「ハイクラス採用やグローバル採用を強化したい」企業に適しています。

Facebook

地域コミュニティでの利用が根強いFacebookは、実名登録が原則であることから、信頼性が高いプラットフォームと言えます。しかし、近年は若年層の利用率が低下傾向にあるため、新卒採用に活用する際は注意が必要です。
一方で、地域密着型の企業やローカル求人との相性は良く、比較的長文でも読まれやすいため、企業の想いや価値観の発信におすすめです。

SNS採用代行を活用して自社リソースを最適化

現代社会におけるSNS採用の必要性や、企業がSNSで選ばれる時代となっていることは理解していても、実際に運用する場合の負担は大きく、自社での対応は難しいという企業も少なくありません。

SNS採用は有効な手法ですが、運用には継続的なコンテンツ制作に加え、炎上リスク管理、効果測定、コメント対応など、求職者とのコミュニケーションを含む多様な業務が発生します。さらに、複数のプラットフォームを運用する場合はプラットフォームごとの専門知識も必要です。

こうした課題を抱える企業の場合、SNS採用代行を活用することで自社リソースを最適化できます。社内のリソースや知見が不足している場合は、代行会社への依頼を検討すると良いでしょう。

株式会社ユナイテッドアニマルズのSNS採用

出典:SNS採用支援サービスBRILIDGE(ブリリッジ) | 株式会社ユナイテッドアニマルズ

SNSを軸とした包括的なサポートを提供している株式会社ユナイテッドアニマルズでは、SNS採用支援サービス「BRILIDGE(ブリリッジ)」を展開しています。BRILIDGEではInstagramを活用し、企業のブランディングから求職者とのコミュニケーションまで、一気通貫でSNS採用を支援します。

出典:株式会社ユナイテッドアニマルズ BRILIDGE(ブリリッジ)

実際に、株式会社ユナイテッドアニマルズは、自社アカウントによるSNS採用において採用成功率100%を達成してきました。
さらに、採用アカウントにとどまらず、さまざまな企業のSNS運用を支援してきた豊富な実績を有しており、成果につながる運用を実現しています。ここでは、実際の事例をご紹介します。

株式会社ユナイテッドアニマルズの運用事例①:LIFE at UA

出典:@lifeatua_

ユナイテッドアニマルズが運用するInstagramアカウント@lifeatua_は、自社の採用アカウントです。アカウントプランナー、フォトグラファー、Webデザイナー、ショートドラマ制作スタッフなどの求人を掲載しています。

求人情報以外のコンテンツは、主に以下のような内容です。

・スタッフの1日Vlog
・毎月の業務の流れを公開
・社員の働き方インタビュー
・おすすめAIや編集テクニックなどのお役立ち情報
・研修制度や特別賞与の説明
・撮影立ち会いの密着動画

社員のリアルな働き方や、アカウントプランナーが実際に立ち会う撮影現場の様子を発信している点は、求職者が特に知りたい企業のリアルな情報を届けることを目的としています。
このように企業の日常を可視化することで、求職者は入社後の働き方をより具体的にイメージできるようになります。

株式会社ユナイテッドアニマルズの運用事例②:AIGAN採用

出典:@aigan_saiyo

メガネ専門店「メガネの愛眼」の採用公式アカウント@aigan_saiyoは、支援事例のひとつです。SNSの強みを最大限に活用し、企業理念や募集要項の公開からオンライン説明会の案内まで行っています。

投稿しているコンテンツは、以下のようにさまざまです。

・人事や先輩社員の紹介
・働き方データ
・よくある質問に回答
・実店舗の様子を動画で公開
・スタッフインタビュー
・メガネの豆知識動画

特にリール動画を効果的に活用することで、多くのユーザーへのリーチを実現しています。さらに、アカウント開設記念としてプレゼントキャンペーンを実施し、当選品に自社商品を提供することで、認知拡大にも成功しています。

まとめ

現代の採用市場において、SNS採用は欠かせない戦略となっています。企業側が「選ぶ側」から「選ばれる側」へと変化するなかで、求職者が求めるリアルな情報をSNSを通じて継続的に発信していくことが重要です。

一方で、SNSを活用した採用活動に本格的に取り組むには、運用に関する専門知識やノウハウが欠かせません。社内の知見やリソースが不足している場合は、SNS運用代行会社への依頼を検討し、戦略的に採用活動を進めることが有効です。SNS採用の専門知識を有する代行会社であれば、採用充足率の向上と採用ブランディングの強化を同時に実現できる可能性があります。

まずは自社の採用活動を見直し、現代の若年層の動向に合わせて体制を整えることが重要です。「専門家の視点を取り入れたい」「効率的かつ効果的にSNS運用を行いたい」とお考えの際は、株式会社ユナイテッドアニマルズのSNS採用支援サービス「BRILIDGE(ブリリッジ)」をぜひご活用ください。

BRILIDGE(ブリリッジ)の詳細はこちら

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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