Instagramマーケティングの始め方｜戦略や成功事例をご紹介

「Instagramでどんな写真・投稿内容をアップすればいいのかわからない…」
「Instagram（インスタグラム）マーケティングは効果があるの？」

このような悩みを抱えている、企業の経営者や担当者の方は多いのではないでしょうか。

SNSの運用は、企業のブランディングや商品・サービスの認知度向上が見込めるマーケティング手法です。

一方で、運用ノウハウが確立されていない場合はフォロワー数が伸び悩むなど、思ったような効果が得られないのが現実です。

今回は、Instagramマーケティングの始め方や戦略、成功事例などをご紹介していきます。

本記事を読むことで、Instagramマーケティングの全体像が把握できるため、ぜひご活用ください。

Instagramマーケティングとは

Instagram（インスタグラム）マーケティングは、Instagramを活用して狙ったターゲットにアプローチするマーケティング戦略のことを指します。

日本国内におけるInstagramのユーザー数は、2015年の800万人から2019年には3300万人*に急増しており、今や企業のマーケティングに欠かせないプラットフォームです。

Instagramが2018年の秋に定量調査、定性調査を実施した結果では、以下のデータが発表されました。

出典元：Instagramでブランド認知度の向上や販売促進に繋げるには｜Meta

• 83% 新しい商品やサービスを見つける
• 81% 商品やサービスについて調べる
• 80% 商品やサービスを購入するかどうか決める

このデータから、8割を超える利用者が製品やサービスの発見から購入までの全てのフェーズでInstagramを利用していることがわかります。

そのため、企業はInstagramにおいて効果的なマーケティングを行うことができれば、狙ったターゲットに購買行動を起こさせることが可能となるでしょう。

Instagramマーケティングで企業アカウントを成功に導くためには、これからご紹介する活用するべき理由と戦略をご確認ください。

出典元：好きと欲しいをつくるInstagram｜Meta

企業がInstagramマーケティングを活用するべき理由

Instagramマーケティングを、企業が活用するべき理由はおもに以下の通りです。

• ブランド認知度の向上が見込める
• 豊富なアプローチ方法がある
• 集客・販売につなげられる

それぞれについて、詳しく解説します。

ブランド認知度の向上が見込める

Instagramは日本国内で3300万人、世界では20億人のユーザーが利用しているため、多くの人々にアプローチすることができます。

令和3年度に実施された総務省の調査によると、Instagramの利用率は10代が72.3%、20代が78.6%、30代が57.1%、40代が50.3%、50代が38.7%です。

出典元：令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査｜総務省

上記データからわかるように、Instagramを利用する年齢層は幅広いため、企業はターゲットとしているユーザーにコンテンツを届けやすい特徴があります。

ハッシュタグの活用など、アカウント運用の方法次第ではターゲットへの露出を増やせるため、これから認知度を高めていきたい企業にとって、魅力的なプラットフォームです。

豊富なアプローチ方法がある

Instagramでは、写真や動画、ストーリーズなどさまざまな機能を活用してコンテンツを制作できるため、ユーザーに対して多角的なアプローチをすることができます。

加えて、投稿した写真からワンクリックでショッピングできる画像連携機能、プロフィール画面から直接予約ができる機能なども実装されています。

また、Instagramの機能をそのまま使うだけではなく、有名なインフルエンサーを通じて製品やサービスを紹介することで、より訴求力の高いアプローチが実現できます。

これらのInstagramマーケティングの戦略については、後ほど詳しくご紹介いたします。

集客・販売につなげられる

近年、Instagramはショッピング機能を充実させており、ユーザーはInstagram内で閲覧した製品やサービスを直接購入することが可能になりました。

ECサイトを運用する企業であれば、投稿画像にショッピングタグを付けることで、購入ページに遷移させることも可能です。

また、直接販売できない製品やサービスであっても、画像や動画を通じて魅力をアピールすることで、店舗への来店や問い合わせなどのコンバージョンにつなげることができます。

Instagramの機能を活用し、投稿内容を工夫することで高い効果を期待できることが、Instagramマーケティングの最大の魅力です。

Instagramマーケティングにおける5つの戦略

Instagramには、ユーザーの購買意欲を高めて集客と販売につなげられる、さまざまな戦略が存在します。

Instagramマーケティングにおける戦略は、主に次のとおりです。

• 通常投稿
• 広告運用
• キャンペーン施策
• インフルエンサー施策
• Instagramショッピング

それぞれについて、詳しく解説します。

通常投稿

通常投稿は、フィード、ストーリーズ、リール、インスタライブなどの通常機能を指します。

定期的に製品やサービスの魅力が伝わる写真や動画、その他のコンテンツを投稿することで、ブランドの魅力や価値を伝えて認知度を高めることができます。

ユーザーは定期的な投稿を通じて、アカウントをフォローする、投稿をシェアするなどの行動に移りやすくなります。また、投稿のコメント欄でユーザーと交流することで、エンゲージメントを高めることも可能です。

ただし、コメントは必ずしもポジティブな内容とは限らないため、ネガティブなコメントに対して適切な対応ができなければ、企業の印象を悪化させる可能性があります。

広告運用

広告運用は、Instagram広告を活用して、フィードやストーリーズなどの投稿機能にプロモーション広告を表示させる戦略です。

広告を通じて、より多くのユーザーに企業やブランド、製品やサービスをアピールできるため、通常投稿よりもコンバージョンの向上が期待できます。

また、Instagram広告はターゲティング機能が備わっているため、プロモーションを表示するユーザーの年齢や性別などを設定し、ターゲットへ的確にアプローチすることが可能です。

加えて、1日あたり100円（為替相場による）から出稿できるため、広告の初期費用やランニングコストを抑えながら集客することができます。

キャンペーン施策

キャンペーン施策は、Instagramで製品やサービスに関するキャンペーン活動を展開する戦略です。

たとえば、ユーザーが指定の写真やハッシュタグを投稿することで参加できるコンテストやプレゼントキャンペーンなどがあげられます。

キャンペーン施策は、企業とユーザーのエンゲージメントを高めるだけでなく、口コミ効果やユーザー投稿によるオーガニックな集客も期待できます。

ただし、Instagramではキャンペーンに関してルールを定めているため、施策を実施する際は事前にガイドラインの確認を行いましょう。

出典元：プロモーションガイドライン｜Instagram

インフルエンサー施策

インフルエンサー施策は、多数のフォロワーを抱える有名なインフルエンサーに、製品やサービスを紹介してもらう施策です。

注目度の高いインフルエンサーが、信頼性のある情報を提供することで、認知度や信頼度の向上が期待できます。

ただし、インフルエンサーはフォロワー数で決めるのではなく、プロモーションしたいジャンルに特化した専門性の高い人物に依頼しましょう。

プロモーションと関係性が薄いインフルエンサーに依頼すると、期待するほどの効果を得られない場合もあるため、注意が必要です。

Instagramショッピング

Instagramショッピングは、Instagram内の企業アカウントから直接製品やサービスを販売する戦略です。

企業はフィードやストーリーズで紹介し、ユーザーはそのままInstagram内で商品を購入することができます。

Instagramショッピング機能を活用することで、ユーザーの購買体験をシームレスにし、購買意欲を高めることが可能です。

また、限定商品やセールの情報をショッピング機能を通じてプロモーションすることで、売上の向上を期待できます。

Instagramマーケティングを始める4つのステップ

企業アカウントのInstagramマーケティングを成功させるためには、運用を始める前にしっかりとした戦略を立てる必要があります。

集客・販売につながるInstagramマーケティングの道筋は、次の通りです。

1. 目的とゴールを明確にする
2. ターゲット層を設定
3. コンテンツを企画制作する
4. 結果を分析して改善

それぞれについて、詳しく解説します。

1.目的とゴールを明確にする

Instagramマーケティングを始める前に、まずは明確な目的とゴールを設定しましょう。

目的やゴールが定まらなければ、ターゲット層の選定やどのような投稿をするのかも決めることができません。

たとえば、企業の認知度を高めたい、製品やサービスの販売を増やしたいなどが目的やゴールに当てはまります。

上記のような目的やゴールを明確にしたら、次はターゲティングを行っていきましょう。

2.ターゲット層を設定

ターゲット層の選定は、誰に対して情報を発信し、誰にアピールするのかを決める工程です。

製品やサービスをどのようなユーザーに認知し、購入してほしいのか検討を進めましょう。

ターゲット層を選定することで、実際にInstagramに投稿するコンテンツ内容をどのような内容にすれば良いか考えやすくなります。

3.コンテンツを企画制作する

Instagramマーケティングにおけるコンテンツ制作は、目的やゴール、ターゲット層に沿って選定する必要があります。

投稿内容は一貫性を持たせることで、設定した目的やゴール、ターゲット層に当てはまる人がアカウントを訪れる可能性が高くなります。

途中でコンセプトをガラリと変えてしまうと、これまでフォローしていたユーザーが離れていくことにつながります。

また、投稿するコンテンツはターゲット層にとって有益であると感じられる内容にすることが重要です。

写真や画像に文字入れするなど、ユーザーに伝わりやすい工夫を取り入れると、反応を獲得しやすくなります。

4.結果を分析して改善

Instagramマーケティングを始めたら、いいね数などのインプレッションを分析してコンテンツを改善していきましょう。

投稿の届いた人数、エンゲージメント率、フォロワーの増加数などのデータを分析することで、戦略やコンテンツの改善点が見つかります。

データに基づいた改善策を実施することで、より効果的なInstagramマーケティングを展開することができます。

【業界別】Instagramマーケティングの成功事例

ここからは、Instagramを運用することで、効果的なブランディングやプロモーションに成功している企業アカウントをご紹介していきます。

• 【観光・レジャー】東京ディズニーリゾート（Tokyo Disney Resort）
• 【ハイブランド】ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）
• 【旅館・ホテル】ホテルニューオータニ
• 【住宅・不動産】積水ハウス
• 【小売】ダイソー（DAISO）

※掲載は2023年7月時点の情報です。

それぞれについて、詳しく解説します。

【観光・レジャー】東京ディズニーリゾート（Tokyo Disney Resort）

 

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出典元：@tokyodisneyresort_official｜Instagram

東京ディズニーリゾート（@tokyodisneyresort_official）は、観光やレジャーを運営する企業の中でもフォロワー数がトップクラスの人気アカウントです。

東京ディズニーリゾートのInstagramアカウントは、ユーザーに対して「#tokyodisneyresort」のハッシュダグをつけた投稿を呼びかけています。

自社ブランドのハッシュタグ付きの投稿が増えることで、ブランドの露出も増加し、話題性も高まります。

また、東京ディズニーリゾートの舞台裏など、このアカウントでしか見ることのできない情報を発信し、アカウントのプレミア感を高めています。

【ハイブランド】ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）

 

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ハイブランドの代表格、ルイ・ヴィトン（@louisvuitton）は、豪華な製品写真やセレブリティとのコラボレーションを通じて、ブランドの高級感やスタイルを際立たせています。

また、アートや旅行などのライフスタイル要素を取り入れた投稿も行い、ハイブランドながら企業を身近に感じてもらうことに成功しています。

さらに、Instagramストーリーズやリール動画を活用して、製品の背後にあるストーリーやクリエイティブなコンテンツを展開しています。

【旅館・ホテル】ホテルニューオータニ

 

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高級ホテルとして名高いホテルニューオータニ（@hotelnewotanitokyo）は、美しい客室や絶景、美食の写真をInstagramで紹介しています。

ラグジュアリーな非日常から、ホテル内の特別なイベント、限定プランなども投稿することで、ユーザーの興味関心を惹くことに成功しています。

加えて、ホテル周辺の観光名所やスポット情報も提供し、観光客からのニーズに答えるコンテンツも数多く投稿されています。

【住宅・不動産】積水ハウス

 

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大手ハウスメーカーである積水ハウス（@sekisuihouse）は、モデルハウスや実際の施工例を多く投稿しています。

実際に積水ハウスで住宅を建設した顧客の住宅を投稿することで、リアルな生の声を届けることに成功しています。

また、投稿のコメント欄でユーザーと交流することで、エンゲージメントを高める施策も見受けられます。

【小売】ダイソー（DAISO）

 

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出典元：@daiso_official｜Instagram

100円ショップ大手のダイソー（@daiso_official）は、Instagramアカウントで雑貨・食器・電気製品・食品など幅広い商品を投稿しています。

商品の日常生活での使い方やアレンジのアイデアを提案し、商品の魅力を引き立て、ユーザーの興味関心を惹くことに成功しています。

さらに、季節やイベントに合わせた特集やセールの情報も積極的に発信し、購買意欲を高めていることも特徴です。

Instagramマーケティングの注意点

Instagramマーケティングは、企業やブランド、製品やサービスのブランディングに役立つ一方で、誤った運用を行うと企業に深刻な影響を及ぼす可能性もあります。

企業がSNS運用で炎上する主な理由は、コンテンツの権利侵害、アカウント上でのユーザーへの対応、モラルや一般常識欠けた投稿や言葉遣いなどです。

このようなトラブルに巻き込まれないためには、運用担当者や従業員のネットリテラシーを徹底することが大切です。

はじめてのSNSで運用方法やリスクがわからない場合は、まずはSNSマーケティングの専門家に相談をしてみましょう。

また、投稿コンテンツの制作では、広告に偏った投稿はユーザーの離脱を招く原因となるため、十分な注意が必要です。

まとめ

本記事では、Instagramマーケティングの始め方や戦略、成功事例などをご紹介してきました。

Instagramマーケティングを成功させるためには、戦略的に投稿コンテンツを作成し、適切に運用をしていく必要があります。

戦略を立てずにアカウントを運営しても集客や販売などのコンバージョンにつながることはありません。

Instagramマーケティングを成功させたいと考えている場合は、ぜひ本記事を参考にして、運用に取り組んでみてください。