公開日:2026.09.29
SNSマーケティング
setlog(セットログ)とは?使い方と企業マーケティングでの活用法を解説

setlog(セットログ)とは、米国ニューヨークと韓国・ソウルを拠点とするNew Chat Inc.が提供するVlogアプリです。Z世代を中心に利用が急速に広がり、SNS担当者の間でも「自社のマーケティングに取り入れるべきか」という声が増えています。一方で、企業が公式アカウントを開設して運用する仕組みにはなっておらず、マーケティングへの活用や参入を検討する際に、判断に迷う企業も少なくありません。
本記事では、setlogの特徴や仕組み、企業のマーケティングに向いているかどうかを解説します。自社での活用や参入を検討する際の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
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setlog(セットログ)とは|韓国発のVlogアプリの概要

setlogを開発したのは、米ニューヨークを拠点とするNew Chat Inc.(ニューチャット)です。同社が2025年12月25日に韓国向けでiOS版をローンチし、2026年4月下旬にはAndroid版の提供と日本語対応が始まりました。1時間ごとに届く通知に合わせて数秒の動画を撮影し、友人と共有する仕組みを採用しています。
撮影した動画は加工や編集をほとんど加えず、1日の記録としてそのまままとめられます。「盛らない」「ありのままの日常を共有する」というコンセプトは、以前から人気のBeReal(ビーリアル)と近いものの、通知の頻度や共有相手の設定など細部の仕組みが異なる点が、利用者から支持を集めているポイントです。
関連記事:ビーリアル(BeReal)は企業活用におすすめ?活用方法・事例・注意点を解説
setlogの利用状況|Z世代に人気の理由

setlogは、2026年に入ってから短期間で急速に利用が拡大したアプリです。日本のApp Storeの無料アプリランキングでは、2026年5月初旬に初めて1位となって以降、8月上旬にも生成AIアプリの「ChatGPT」や「Gemini」を抑えて首位となるなど、高い人気を維持し続けています。
参考:
日経クロステック(xTECH)「ありのまま撮影のSNS『Setlog』急拡大、専門家が情報流出リスクに警鐘 」
日本経済新聞「新興SNS『setlog』2秒動画を共有、気楽さが人気 BeRealとすみ分け」
また、学生向けアプリ「学割」を運営する株式会社パレンテが2026年7月に実施した調査(10〜20代の学生479人が回答)によると、setlogの認知率は91.4%、日常的に利用している割合は73.7%にのぼりました。利用者のうち93.1%が調査時点から3カ月以内に使い始めており、直近での急拡大が裏付けられています。
同調査では、最も魅力を感じる点として「通知に追われず自分のペースで記録できる」が35.3%でトップとなりました。SNSでの発信に慣れた既存アプリの利用者にも、通知や投稿へのプレッシャーからの解放が支持される理由の一つに挙げられます。
関連記事:Z世代のSNS利用実態は?利用トレンドと、企業が知るべき2026年の最新情報をご紹介
setlogの基本的な仕組み

setlogの基本的な使い方はシンプルです。ここでは、代表的な4つの仕組みを紹介します。
好きなタイミングでの数秒動画の撮影
setlogでは、1時間ごとにランダムなタイミングで通知が届きます。通知を受け取ったユーザーは、その場で数秒程度の動画を撮影して投稿する仕組みです。

もともとは、この通知に合わせた投稿が1時間に1回までに制限されており、加工や演出を加えにくい「その場感」が特徴でした。2026年7月のアップデートでは、この投稿回数の制限が撤廃され、通知を待たずに好きなタイミングでログを共有できるようになっています。
最大20人までのグループ参加と共有範囲
投稿した動画は、あらかじめ設定したグループの中で共有されます。1つのグループに参加できる人数は、2026年7月のアップデートで従来の12人から20人までに拡大されました。不特定多数に公開する一般的なSNSとは異なり、親しい友人など限られた相手との共有が前提の設計です。

1日の終わりに自動生成される「Vlog」
その日撮影した複数の動画は、1日の区切りごとにアプリが自動で時系列順にまとめ、1本のショート動画「Vlog」として生成する仕組みです。ユーザー自身が編集作業を行う必要がなく、撮影するだけで日々の記録が完成する手軽さが評価されています。

加工・編集ができない設計(過去動画のアップロード不可)
setlogは、撮影のタイミングを逃した場合にあとから動画を追加したり、過去に撮影した動画をアップロードしたりすることができない設計です。編集できる範囲もキャプションの追加程度にとどまり、加工を前提としないシンプルな体験に絞られています。
setlogは企業のマーケティングに向いているか

setlogには、現時点で企業が公式アカウントを開設して情報発信を行う機能が用意されていません。そのため、企業がsetlogをマーケティングに活用する際は、一般的なSNS運用とは異なる視点で参入方法を検討する必要があります。
setlogは「動画フォーマットの応用」として活用が進んでいる
2026年9月時点では、setlog上で企業アカウントを直接運用することはできません。そのため企業がsetlogの流行を自社のマーケティングに生かす場合は、既存のXやInstagram、TikTokのアカウントに、setlog風の短尺・素朴な動画を取り入れる形が中心になります。
1日の出来事を数秒の動画で区切りながらつなぐという表現方法を、普段の発信スタイルに応用するイメージです。
向いている企業の特徴
setlogのフォーマットは、次のような特徴を持つ企業のマーケティングと相性がよいと考えられます。
- 店舗や製造現場など、1日の流れを見せることに価値がある業態
- 採用マーケティングや社内文化の発信ニーズがある企業
- すでにX・Instagramなどで一定数のフォロワーを持ち、投稿の受け皿となるアカウント基盤がある企業
いずれも「素朴な日常の一コマ」を見せることが、ブランドへの親近感や採用候補者への訴求につながりやすい共通点です。
関連記事:【企業向け】SNSマーケティングとは?メリット・デメリットや導入事例
今は様子見でよい企業の特徴
一方で、以下のような企業は、現時点では様子を見てもよいでしょう。
- 既存のSNSアカウントの運用基盤がなく、投稿の受け皿を新たに整備する必要がある企業
- 専門性の高いBtoB商材など、業務内容を映像として可視化しにくい企業
setlogは登場から間もないサービスであり、企業活用の事例やノウハウの蓄積もこれからの段階です。既存のSNS運用に一定の土台がある企業から順に、小さく試すアプローチが現実的です。
企業がsetlogに取り組む際の注意点

企業がsetlogや類似の動画フォーマットを業務に取り入れる際は、情報管理の観点での注意が欠かせません。
社外秘情報の映り込みによる情報漏洩リスク
撮影した動画には、意図せず社外秘の情報が映り込むリスクがあります。実際に、2026年4月には金融機関の職員が加工なしで日常を共有するSNSアプリに執務室内の動画を投稿し、顧客の氏名を含む情報が拡散する事案が発生しました。
参考:読売新聞「行員が動画投稿し顧客情報流出、西日本シティ銀行頭取『深くおわび』…私有スマホ持ち込み全面禁止に」
関連記事:【企業向け】ソーシャルメディアポリシーの基礎|ガイドラインの策定法と留意点
setlogも同様に、その場で撮影した動画をすぐ共有する設計であるため、オフィスや店舗内の撮影を許可する場合は、映り込む範囲について事前にルールを定めておく必要があります。
活用実績・事例がまだ少ない点への配慮
setlogは日本語対応が始まってから間もないサービスであり、企業のマーケティング活用における実績や事例はまだ少ないフェーズです。導入を検討する際は、他社の成功事例を追うだけでなく、自社の目的(採用広報なのか、ブランド認知なのか)を明確にしたうえで、小規模な範囲から試す進め方が適しています。
関連記事:【SNS運用者必見】SNSマーケティングでよくある企業の失敗事例10選
新しいSNSの活用に迷ったら、プロへの相談も検討

setlogのように次々と登場する新しいSNSやフォーマットについて、自社での活用可否をゼロから判断するのは容易ではありません。「試す価値があるのか」「どのアカウントで、どのような形で取り入れるべきか」といった判断に迷う場合は、専門家による診断を活用する方法もあります。
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setlogに関するよくある質問

最後に、setlogについて企業の担当者から寄せられることが多い疑問に回答します。導入や活用を検討する際の判断材料として参考にできる内容です。
setlogとBeReal(ビーリアル)はどう違う?
BeRealは1日1回のランダムな通知に対し、2分以内に前後カメラで同時に写真を撮影して投稿する仕組みです。一方setlogは、1時間ごとに通知が届き、数秒の動画を撮影する形式を採用しています。撮影した動画が1日の終わりに自動で1本のVlogにまとめられる点や、グループ内で共同のVlogを作成できる点も、setlog独自の特徴です。
関連記事:ビーリアル(BeReal)は企業活用におすすめ?活用方法・事例・注意点を解説
setlogの主なユーザー層はどのくらいの年代?
現時点では、中学生から大学生までの学生層を中心に利用が広がっています。民間の調査でも、回答者の内訳は大学生・高校生を中心とした10代後半から20代前半が大半を占めました。
企業がマーケティングに活用する場合も、現時点では学生や若年層への訴求を想定した設計が前提となるでしょう。
setlog風の動画を作るのに専門的な撮影・編集スキルは必要?
setlogのフォーマットは、特別な撮影機材や編集技術を必要としない点が魅力です。スマートフォン1台で数秒の動画を撮影するだけで完結する仕組みのため、企業がこのフォーマットを既存のSNSアカウントに応用する場合も、大がかりな制作体制を新たに組む必要はありません。
ただし、撮影範囲や投稿内容の事前チェック体制は別途整えておくことが望ましいといえます。
まとめ

韓国発のVlogアプリのsetlog(セットログ)は、1時間ごとに届く通知をきっかけに数秒の動画を撮影し、1日の終わりに自動でVlogとしてまとめるアプリです。2026年7月のアップデート以降は投稿の時間制限もなくなり、より自由なタイミングで記録できるようになりました。韓国で先行して人気に火が付き、Z世代を中心に短期間で利用が拡大しました。公式アカウントの運用こそできないものの、既存のSNSアカウントへ動画フォーマットを応用する形での企業活用が進んでいます。
自社での取り入れ方に迷う場合は、まず自社の運用目的や体制を整理したうえで、小さく試すところから検討するのが現実的です。「株式会社ユナイテッドアニマルズ」では、SNS活用全体の方向性に不安がある企業に向けて、SNS無料戦略診断を提供しています。自社のブランディングや採用広報の幅を広げる選択肢として、ぜひご検討ください。
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