2023.08.25
SNSマーケティング
【企業向け】インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット、気になる依頼費用を徹底解説
インフルエンサーマーケティングは、おもにSNS上で影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスを紹介して貰うことで、自社の認知拡大やユーザーの購買意欲を高めるマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングを検討している企業の経営者、またはマーケティング担当者は、このような悩みを持つことも少なくありません。
- 「依頼方法が分からない」
- 「効果や費用が知りたい」
- 「成功させる方法を知りたい」
そこで今回は、インフルエンサーマーケティングの概要とメリット・デメリット、依頼方法や費用相場について詳しくご紹介していきます。
本記事を読むことで、インフルエンサーマーケティングに向いている企業や成功させるポイントも把握できるため、ぜひご参考にしてください。
目次
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、大きな影響力を持つインフルエンサーを活用して、商品やサービスを紹介し、購買意欲や認知度を高めるマーケティング手法です。
インフルエンサー(influencer)は、日本語で「大きな影響を持つ人物(情報発信者)」を意味しています。
具体的には、「X(Twitter)」「Instagram」「Facebook」などのSNSに多くのフォロワーを抱えており、情報発信を通じてその人々に影響を与える存在がインフルエンサーと呼ばれます。
インフルエンサーの実体験に基づく情報発信は、ユーザーの共感と信頼が寄せられやすく、成果につながりやすいとされています。
そのため、従来のPR方法と比較して、より高い効果を実現できるマーケティング手法として注目を集めています。
インフルエンサーマーケティングに向いている企業
インフルエンサーマーケティングは、想定ターゲット層や商品・サービスに合わせたインフルエンサーを起用することで、どの企業・業種でも成果を出せるチャンスがあります。
各SNSには、「ビューティ系」「アウトドア系」「ビジネス系」「IT系」など、さまざまなジャンルのインフルエンサーが存在します。
PRしたい商品・サービスと関連性が高い、特化型インフルエンサーに依頼することで、その分野に高い関心を持つユーザーに情報を届けやすくなります。
また、その中でも特にビューティ系は実体験に基づくレビューが共感を得やすく、使用前後の比較なども目に見える形で発信しやすいため、相性が良いジャンルです。
そのため、ヘルスケアやアパレルなどのビューティ系の商材を取り扱っている場合は、積極的にインフルエンサーマーケティングを取り入れると良いでしょう。
インフルエンサーマーケティングのメリット5つ
企業がインフルエンサーマーケティングを活用するメリットは、主に以下の通りです。
- 情報が拡散されやすい
- ユーザーに信頼されやすい
- ターゲットに情報を届けやすい
- 使用感のイメージを伝えやすい
- 施策による効果測定を行いやすい
それぞれについて、詳しく解説します。
情報が拡散されやすい
インフルエンサーマーケティングのメリットの1つ目は、情報が拡散されやすいことです。
インフルエンサーマーケティングを実施する主なプラットフォームは、X(Twitter)やInstagramなどのSNSです。
SNSにはその投稿を他のユーザーに共有する「シェア機能」があるため、情報が拡散されやすい特徴があります。
また、インフルエンサーから情報を得たフォロワーが更にその情報を発信する、2次・3次の拡散も期待できます。
このように情報発信が連鎖すると、「バズる」状態となり、インフルエンサーの影響力以上の大きな成果をもたらす可能性があります。
ユーザーに信頼されやすい
メリットの2つ目は、ユーザーから信頼されやすくなることです。
企業が直接発信する広告は、ユーザーから「宣伝だから」という理由で無視されやすく、正しい情報でも信頼されにくい側面があります。
一方で、企業と同じ内容の宣伝でも支持しているインフルエンサーの発信は、ユーザーから信頼されて、受け入れて貰いやすくなります。
また、近年では広告をブロックしているユーザーも多く、広告が届けられない課題がありますが、SNSへの投稿という形であればブロックを回避することが可能です。
ターゲットに情報を届けやすい
メリットの3つ目は、ターゲット層に情報を届けやすいことです。
宣伝したい商品やサービスと関連性が高い、そのジャンルに特化したインフルエンサーに依頼することで、興味関心の高いユーザーに効率的に訴求することができます。
また、ジャンル別だけではなく、年代別や男女別など、それらの属性に高い影響力を持つインフルエンサーに依頼することで、幅広いマーケティングを展開することも可能です。
使用感のイメージを伝えやすい
メリットの4つ目は、商品やサービスを使用したイメージを伝えやすいことです。
商品の特長や使い心地など、実際の使用感をインフルエンサーが紹介することで、ユーザーにリアルなイメージを伝えることができます。
また、インフルエンサーの体験を通じて製品に対する信頼性も高まるため、購買意欲を向上させることにつながります。
施策による効果測定を行いやすい
メリットの5つ目は、施策による効果測定を行いやすいことです。
インフルエンサーマーケティングはインターネット上で実施されるため、シェア数や口コミ数、サイトへの流入数やコンバージョン数などのデータを取得することができます。
そのため、データに基づく効果測定を行いやすく、内容を分析し改善することで、継続的に施策の効果を高めることが可能です。
インフルエンサーマーケティングのデメリット3つ
企業がインフルエンサーマーケティングを活用するデメリットは、主に以下の通りです。
- 依頼するインフルエンサーの選定が難しい
- ステルスマーケティングによる炎上リスクがある
- インフルエンサーの炎上に巻き込まれる可能性がある
実施する前にデメリットについても十分理解しておくことが大切です。
それぞれについて、詳しく解説します。
依頼するインフルエンサーの選定が難しい
インフルエンサーマーケティングのデメリットの1つ目は、依頼するインフルエンサーの選定が難しいことです。
選定をフォロワー数だけで判断してしまうと、フォロワーを買っているインフルエンサーもいるため、思ったような効果を得られない場合があります。
フォロワー数以外にも投稿の質やユーザーの反応数、フォロワー属性や過去のPR結果など、さまざまな要素を確認してインフルエンサーを選定することが重要です。
ステルスマーケティングによる炎上リスクがある
デメリットの2つ目は、ステルスマーケティングだと誤解されて炎上するリスクがあることです。
ステルスマーケティングとは、企業から報酬を受け取って商品やサービスを宣伝しているにも関わらず、そのことを消費者に偽る、または気づかれないようにする活動を指します。
インフルエンサーマーケティングは、実体験に基づく紹介を行い、広告感を出さないことが成果を出す上で重要なポイントです。
しかし、宣伝活動だとわかりにくい発信を行うと、そのインフルエンサーのフォロワーは騙されたと感じてしまい、炎上するリスクが高まります。
このようなリスクを避けるためには、依頼する際に投稿を事前に確認する、宣伝だと明記させるなど、発信内容を管理することが大切です。
インフルエンサーの炎上に巻き込まれる可能性がある
デメリットの3つ目は、インフルエンサーの炎上に企業が巻き込まれる可能性があることです。
インフルエンサーの多くは芸能事務所に所属していないため、管理するマネージャーが存在せず、コンプライアンス意識が著しく低い場合があります。
宣伝活動を依頼したインフルエンサーが炎上すると、企業や商品のイメージ低下につながるほか、場合によっては不買運動まで起きてしまいます。
SNSを活用するインフルエンサーマーケティングは、良くも悪くも情報が拡散されやすいため、炎上した際の対応方法などを事前に決めておくことが重要です。
【SNS別】インフルエンサーマーケティングの活用事例
ここからは、SNS別にインフルエンサーマーケティングの活用事例をご紹介していきます。
X(エックス)旧:Twitter
#ブッキングドットコムで夢の旅館旅 プロジェクト始動!
〇〇(誰)と▲▲(どのような)旅館でXXしたい!
そんな夢の旅館旅をお聞かせ下さい
抽選で2名様それぞれ10万円分の宿泊をプレゼント🎁応募方法
①@bookingcom_jpをフォロー
②夢の旅館旅を上記#とともに投稿
応募期間:6/24 – 7/8 23:59 pic.twitter.com/BSGjvCzpz5— Booking.com Japan (@bookingcom_jp) June 24, 2021
X(Twitter)は、世界で利用者数が3億人を超えるSNSを代表するサービスの一つです。
ホテル予約サイト「Booking.com(ブッキングドットコム)」では、実施中のキャンペーンを、旅行系インフルエンサーに引用リツイートして貰う施策を行いました。
インフルエンサーにより、ハッシュタグ「#ブッキングドットコムで夢の旅館旅」が拡散され、企業やキャンペーンの認知度向上に成功しています。
X(Twitter)では、リツイートと呼ばれるシェア機能があり、投稿内容に興味関心を持ったユーザーが気軽に情報を拡散できるため、キャンペーンの効果をより高めることができます。
Instagram(インスタグラム)
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Instagram(インスタグラム)は、全世界で月間10億人以上が利用している、画像や動画の投稿がメインのSNSです。
株式会社しまむらでは、若年層に人気のインフルエンサーとのコラボ企画を行い、自社製品でトレンドコーデを組むコンテンツを制作しています。
ユーザーに対して特定のハッシュタグを利用し、おすすめしたい商品の紹介を呼びかけることで、企業や商品の認知拡大を図る工夫がされています。
Youtube(ユーチューブ)
出典元:きまぐれクック|YouTubu
Youtube(ユーチューブ)は、インターネット上で動画を視聴・共有できる、世界で最も普及している動画サービスです。
アサヒビール株式会社では、料理系YouTuber「きまぐれクック」とコラボ企画を実施し、視聴者の購買意欲を高める施策を行いました。
動画は2020年10月から2023年7月までの間に337万回再生されており、企業と商品の認知度向上に大きく貢献しています。
きまぐれクックはコラボ企画の以前から、アサヒビールを愛飲している様子が動画内で映されていました。
この企画のように、既に企業の商品やサービスを好んで利用しているファンに宣伝活動を依頼することで、訴求効果の高いPRを行うことができます。
TikTok(ティックトック)
@ftk__ms @ゆり が作ったQoo10体操でお買い物楽しも!きゅ~てんっ♪#pr ♬ オリジナル楽曲 – ふてこ
出典元:TikTok
TikTok(ティックトック)は、15秒から1分ほどの短尺の動画をシェアできるスマートフォン向けの動画共有サービスです。
ネット通販サイトの「Qoo10(キューテン)」では、サービスの知名度をアップさせるために、10代から20代の女性人気の高いインフルエンサーに動画を依頼しています。
リズミカルな曲に合わせてインフルエンサーがダンスする動画内容になっており、サイト名が自然と耳に残る工夫がされています。
広告動画でありながら、約460万回再生と28000件を超える「いいね」が押されており、ターゲット層に合わせた宣伝活動をする重要性がわかります。
インフルエンサーマーケティングの費用相場
インフルエンサーマーケティングの費用相場は、依頼するインフルエンサーや施策内容により、大きく異なります。
一般的にSNSへの投稿依頼は「フォロワー数×2〜5円」が相場で、フォロワー数が5万人のインフルエンサーに依頼する場合、10万円〜25万円の費用が必要です。
YouTubeなどの動画プラットフォームへの投稿は、「動画の平均再生数×2〜10円」または「登録者数×1.5〜3円」が費用相場となります。
インフルエンサーマーケティング会社や広告代理店を介して依頼する場合は、更に10%〜30%程度が総費用に加算されます。
依頼内容によっては追加費用が必要になるケースもあるため、正確な費用を知りたい場合は企業に見積もりを取ると良いでしょう。
インフルエンサーマーケティングの依頼方法
インフルエンサーマーケティングの依頼方法は、主に以下の通りです。
- プラットフォームを活用する
- インフルエンサーマーケティング会社に依頼する
- メッセージ機能を使って直接依頼する
それぞれについて、詳しく解説します。
プラットフォームを活用する
依頼方法の1つ目は、インフルエンサーとのマッチングプラットフォームを活用する方法です。
マッチングプラットフォームには、PR案件に前向きなインフルエンサーが自ら登録しているため、宣伝活動を依頼して断られる確率が低いことが特徴です。
またマッチングプラットフォームには、さまざまなジャンルに特化したインフルエンサーが登録しているため、商品やサービスと関連性が高い人材を見つけやすいメリットがあります。
インフルエンサーマーケティング専門会社に依頼する
2つ目は、インフルエンサーマーケティング専門会社に依頼する方法です。
インフルエンサーマーケティング専門企業に依頼することで、案件に適したインフルエンサーの選定から、企画の提案や運営まで、総合的なサポートを受けることができます。
また、インフルエンサーとの交渉や報酬支払、ステマ防止や最終的なレポーティングなどのサービスを提供している企業も多いため、一貫して任せることも可能です。
インフルエンサーマーケティングのノウハウが不足しているケースや、人的リソースが足りない場合に依頼することで、失敗するリスクを最小限に抑えることができます。
メッセージ機能を使って直接依頼する
3つ目は、SNSのメッセージ機能を使って、インフルエンサーに直接依頼する方法です。
この方法は、他社を介さずインフルエンサーと直接やり取りするため、コストを抑えられるほか、スピード感を持って施策を行えるメリットがあります。
一方で、投稿内容の管理、報酬交渉や支払いなども自社で行う必要があるため、作業工数が増えるといった注意点も存在します。
加えて、インフルエンサーの炎上や契約トラブルが発生するリスクもあるため、はじめてインフルエンサーマーケティングを行う企業にはハードルが高い依頼方法だといえます。
インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント
インフルエンサーマーケティングを成功させるポイントは主に以下のポイントが重要です。
詳しくお伝えします。
- インフルエンサーマーケティングの目的を明確化する
- インフルエンサーの言葉で情報発信する
- ターゲットに合った媒体を選定する
それぞれについて、詳しく解説します。
インフルエンサーマーケティングの目的を明確化する
インフルエンサーマーケティングを成功させるポイントの1つ目は、目的を明確化することです。
マーケティング活動では、認知拡大したい、コンバージョン率を高めたい、エンゲージメントを向上させたいなどの目的によって、施策の方向性が変わります。
目的を明確化していないまま進めてしまうと、商品やサービスに最適な施策を打ち出すことはできません。
そのため、インフルエンサーマーケティングを行う場合は、まずは自社が達成したい事柄をリストアップして、目的の明確化を図りましょう。
インフルエンサーの言葉で情報発信する
ポイントの2つ目は、インフルエンサー自身の言葉で情報発信することです。
インフルエンサーが商品・サービスを利用して感じた顧客目線の本音を情報発信して貰うことで、ユーザーの共感が得やすくなります。
炎上対策やコンプライアンス対策として発信内容を管理することは大切ですが、縛りを入れすぎてしまうと広告感が強くなり、逆効果となる場合があります。
宣伝依頼する際に、その商品やサービスの良さを実感できる使い方を伝えることで、インフルエンサーも魅力を理解でき、発信内容のクオリティを向上させることができます。
ターゲットに合った媒体を選定する
ポイントの3つ目は、ターゲット層に合った媒体を設定することです。
SNSや動画プラットフォームは、それぞれのサービスによって利用者層が異なるため、高い効果を得るためには、ターゲット層にあった媒体を選ぶ必要があります。
例えば、TikTokは10代〜20代のユーザーが多く、Facebookは30代〜40代が最も利用しています。
宣伝したい商品やサービスを利用するユーザーの年齢層を考え、最適な媒体を選定することで、効率的なマーケティング活動を行いましょう。
まとめ
本記事では、インフルエンサーマーケティングの概要とメリット・デメリット、依頼方法や費用相場をご紹介してきました。
インフルエンサーマーケティングを成功させるには、目的を明確化し、ターゲット層に合った媒体を選択する必要があります。
間違ったマーケティング活動を行ってしまうと、費やした時間やコストに見合わない結果につながってしまうかもしれません。
インフルエンサーマーケティングを成功させたいと考えている場合は、ぜひ本記事を参考にして、施策に取り組んでみてください。
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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。
また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。
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