SNSマーケティング

【2023年最新】SNSキャンペーンで参考になる事例8選と失敗しないポイント

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンは、公式アカウントのフォローやハッシュタグ投稿などを条件に、参加したユーザーに景品が当たるマーケティング施策です。

SNSの高い拡散力を活用するため、通常のキャンペーンに比べて、企業や商品の認知拡大が期待できるほか、購買意欲の向上につながりやすい特徴があります。

本記事では、企業のSNSキャンペーンで参考になる成功事例を8つ厳選して、それぞれの内容や特徴についてご紹介していきます。

さらに、キャンペーンで期待できる効果や失敗しないポイントも解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

SNS投稿キャンペーンとは

SNS投稿キャンペーンは、X(Twitter)やInstagramなどのソーシャルメディア上で実施するマーケティング施策です。

具体的には、企業の公式アカウントをフォローする、あるいは指定した内容の拡散をキャンペーンへの応募条件として、参加したユーザーには抽選で景品をプレセントします。

SNS特有の高い拡散力を活用したこのマーケティング手法は、情報の2次・3次拡散も期待でき、多くのユーザーの興味関心を引き付けることが可能です。

加えて、SNSはコメントへの返信やDM(ダイレクトメッセージ)を使って、企業とユーザーが双方的にコミュニケーションを図れます。

ユーザーと積極的に交流し「親しみやすさ」を感じてもらうことで、エンゲージメントが向上し、消費行動につながりやすくなる効果も期待できます。

SNS投稿キャンペーンの期待できる効果

SNS投稿キャンペーンで期待できる効果は、主に以下の通りです。

  • 新規フォロワーの獲得
  • 高い拡散力による認知拡大
  • ユーザーの購買意欲の向上
  • ターゲットに効率よく広告を届けられる

それぞれについて、詳しく解説します。

新規フォロワーの獲得

SNS投稿キャンペーンは、魅力的なコンテンツを通じて、新規フォロワーを短期間で大量に獲得できる可能性があります。

キャンペーンへの参加条件に「対象アカウントのフォロー」を入れておくことで、応募したいユーザーにフォローしてもらえます。

公式アカウントを短期間で育てたい場合や、フォロワーを増やしたいと考えている企業にとってキャンペーンは有効な手段となり得ます。

高い拡散力による認知拡大

実施するキャンペーンが魅力的であり、興味関心を引くものであれば、ユーザーは自発的に投稿をシェアします。

そのシェア内容を見たユーザーの友達やフォロワーがさらに情報を拡散させる、2次・3次拡散(バズり)が起きれば、結果として費用対効果の高いプロモーションが実現できます。

加えて、第三者が発信する情報は、企業が直接発信する広告に比べて信頼を得やすい側面もあり、商品やサービスへの申し込みといったコンバージョンにもつながりやすくなります。

ユーザーの購買意欲の向上

キャンペーンを通じて獲得した新規フォロワーと積極的に交流することで、企業とユーザー間のエンゲージメントを高め、購買意欲を向上させることが可能です。

さらに、キャンペーン参加者を対象にした特別なプロモーションや限定オファーを提供することで、顧客ロイヤリティを一層高めることができます。

また、キャンペーンが終了した後もフォロワーや参加者とのコミュニケーションを継続できれば、マインドシェアの獲得も期待できます。

ターゲットに効率よく広告を届けられる

一部のSNSには、年齢や性別、職業や居住地域などのユーザー属性を指定し、広告を届けるターゲティング機能が備わっています。

ターゲティング機能を活用し、確度の高い顧客に対してアプローチすることで、消費行動を促進することが可能です。

また、この機能は既存顧客だけではなく潜在ニーズを抱えたユーザーにも広告を届けられるため、高い効果を期待できます。

X(Twitter)のキャンペーン成功事例

X(Twitter)の代表的なキャンペーンとして、「いいねキャンペーン」「フォロー&リポストキャンペーン」「ハッシュタグ投稿キャンペーン」などがあげられます。

ここからは、X(Twitter)を活用したキャンペーンの成功事例を2選ご紹介していきます。

ミニストップ|フォロー&リポストキャンペーン

出典:スパイスチキンTwitterキャンペーン|ミニストップ

ミニストップでは、X(Twitter)を活用してファストフードの無料クーポンをプレゼントするフォロー&リポストキャンペーンを定期的に実施しています。

ミニストップのSNSキャンペーンは、来客促進を目的としており、当選者数を数百人規模に設定することで、参加者を広く集めていることが特徴です。

また、クーポン配布キャンペーンに加えて、フォロワーに食べたい商品を募集するユーザー参加型の企画も定期的に実施しており、顧客ロイヤリティを高める工夫がされています。

ハルナ|フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン

出典:夏のCHABAAジュース決定戦|ハルナ

飲料を中心とした製造・販売・輸入業務などの事業を展開するハルナプロデュース株式会社では、自社製品の詰め合わせがあたるキャンペーンを実施しました。

ハルナ公式アカウントをフォローし、ハッシュタグの付いた投票ボタンで「推しジュース」を回答することで、ユーザーに自動的に抽選結果が送られます。

キャンペーン期間中に投稿されたハッシュタグ数は約4万ポスト(ツイート)にのぼり、投稿に含まれるキーワードはトレンド入りするなど、大きな反響を呼びました。

Instagramのキャンペーン成功事例

Instagramの代表的なキャンペーンとして、「写真投稿キャンペーン」「フォロー&いいねキャンペーン」「フォロー&コメントキャンペーン」などがあげられます。

ここからは、Instagramを活用したキャンペーンの成功事例を2選ご紹介していきます。

ロゼット|フォロー&コメントキャンペーン

 

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ロゼット 公式(@rosette.official)がシェアした投稿

出典:プレゼントキャンペーン|ロゼット

化粧品ブランドのロゼット株式会社では、「あなたがなりたいのはどっち肌?」と題し、なりたい肌のハッシュタグ投稿を呼びかけるキャンペーンを実施しました。

ユーザーは、ロゼット公式アカウントをフォローして「 #ふんわりしっとり肌」か「#すべすべまっさら肌」のいずれかの指定ハッシュタグを付けコメント投稿します。

また、インスタントウィンシステムを導入し、その場(投稿後)で抽選結果が分かる流れになっています。

ロゼットのキャンペーンは、顧客ニーズに合致するキーワードをハッシュタグに設定することで、新規フォロワー獲得と認知拡大の双方を達成できる巧妙なアプローチと言えます。

スシロー|ハッシュタグ&写真投稿キャンペーン

 

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スシロー(@akindosushiroco)がシェアした投稿

出典:すしフォト|スシロー

大手回転寿司チェーンのスシローでは、「#スシローぜ」のハッシュタグを付けた写真や動画をInstagramに投稿する、ハッシュタグ&写真投稿キャンペーンを実施しました。

フォトコンテスト型の企画にすることで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を増やし、拡散されやすい、訴求力の高いキャンペーンになっています。

スシローは、商品券などが当たるユーザー参加型のキャンペーンを定期的に実施しており、エンゲージメントや顧客ロイヤリティの向上を図っています。

Facebookのキャンペーン成功事例

Facebookの代表的なキャンペーンとして、「写真投稿キャンペーン」「いいね!キャンペーン」「ハッシュタグ投稿キャンペーン」などがあげられます。

Facebookを活用したキャンペーンの成功事例を2選ご紹介します。

トヨタ自動車|写真投稿キャンペーン


出典:My TOYOTA × Fun to Go!|トヨタ自動車

大手自動車会社のトヨタ自動車では、「My TOYOTA × Fun to Go!」と題し、人気スポットとトヨタ車が一緒に撮った写真を投稿するよう呼びかけるキャンペーンを行いました。

キャンペーンに当選すると、Facebookのトヨタ公式アカウントでユーザーが投稿した写真がコメント付きで紹介される内容です。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)を増やす企画を実施することで、広告感のない自然な形でブランドの認知拡大をすることに成功しています。

無添くら寿司|いいね!キャンペーン


出典:旬の極みシリーズ|くら寿司

回転寿司事業を展開する無添くら寿司では、「いいね!」するだけで参加できるキャンペーンを実施しました。

ワンクリックで簡単に応募できることから、いいねの数は3,600件を超えており、大きな反響を呼ぶことに成功しています。

また、このキャンペーンはFacebookだけではなく、同時にX(Twitter)でも展開され、広く企画が認知されるように工夫がされています。

TikTokのキャンペーン成功事例

TikTokの代表的なキャンペーンとして、「ハッシュタグキャンペーン」「フォロー&いいねキャンペーン」「アンケートキャンペーン」などがあげられます。

TikTokを活用したキャンペーンの成功事例を2選ご紹介します。

eBay(イーベイ)|ハッシュタグキャンペーン

出典:TikTokハッシュタグチャレンジ|Qoo10

ECモール「Qoo10(キューテン)」を提供するeBayでは、新サービス「MOVE」のデビュー企画として、TikTokハッシュタグキャンペーンを実施しました。

eBayのキャンペーンは、TikTokのQoo10公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグを付けて動画を投稿する内容です。

「BEST MOVE賞」に選ばれると、屋外大型ビジョンへの出場権が授与されるなど、豪華な特典が準備されており、ハッシュタグを付けた動画は2023年8月時点で約7700万回再生されています。

Qoo10とTikTokの利用者層は、どちらも若年層が多いこともあり、同キャンペーン以外にも定期的にTikTokを活用した企画を展開しています。

PIARY(ピアリー)|フォロー&アンケートキャンペーン

@piary.wedding キャンペーン、来週の火曜日までです‼️まだまだ応募待ってます🥰 #ピアリー #社長 #経営者 #キャンペーン ♬ ハルカ – YOASOBI

出典:GODIVAが当たるキャンペーン|PIARY

結婚式アイテムやカタログギフトの通販サイトを運営するPIARYでは、結婚式にゲスト参加した際の感想を集めるキャンペーンを実施しました。

感想はプロフィールにあるURL先から回答する方法で、他のキャンペーンと比べて参加ハードルが高い印象ですが、動画内で手順や所要時間を説明し行動を促しています。

加えて、PIARYの社長自らが動画に出演することで、ユーザーに親近感を与えて、エンゲージメントを高める工夫がされています。

SNSキャンペーンにおける注意点

SNSキャンペーンを実施する際は、「景品表示法(景表法)」と「各SNSのガイドライン」の2つを厳守する必要があります。

はじめに、景品表示法とは商品やサービスの品質・内容・価格などを偽って表示することを規制し、景品の最高額を制限する法律です。

SNSキャンペーンは「オープン懸賞」と「クローズド懸賞」に分類され、前者は金額規制がありませんが、後者は一定の金額規制があります。

また、品質や価格を偽って宣伝することも禁止されているため、キャンペーンの文言が過度な表現となっていないか、注意する必要があります。

次に、X(Twitter)やInstagramなどの一部SNSでは、キャンペーンに関するガイドラインが定められています。

具体的には、X(Twitter)は「複数アカウントを作成させない」「繰り返し同じポストをさせない」などのルールがあります。

一方でInstagramは、ガイドラインに「いいねやフォローの見返りに金銭や金券を提供してはいけない」などが記されています。

SNSキャンペーンには厳守すべきルールがいくつか存在しているため、企画を実施する際には、十分に内容を確認し、違反しないように気をつけましょう。

SNSキャンペーンを失敗しないポイント

SNSキャンペーンを失敗しないためには、以下3つのポイントを押さえておくことが大切です。

  • 参加ハードルを下げる
  • SNS運用代行業者やツールを活用する
  • 投稿キャンペーンに適したSNSを選択する

それぞれについて、詳しく解説します。

参加ハードルを下げる

SNSキャンペーンを成功に導くためには、ユーザーが参加しやすいように、ハードルを下げることが大切です。

参加するまでに複雑な手続きがある、あるいは多くの情報提供を求めるなど、ユーザーは応募を躊躇してしまいます。

「フォローするだけ」や「指定のハッシュタグを付けるだけ」など気軽にエントリーできる環境を整えることで、ユーザーの参加率を高めることが可能です。

SNS運用代行業者やツールを活用する

SNSキャンペーンは、企画の立案から商品の送付に至るまで、すべての作業を手動で行うと、多くの工数と時間を要します。

企画に割く時間や人員が足りない場合は、外部のSNS運用代行業者やツールを活用することで、作業を自動化、あるいは簡単に行えるようになります。

また、専門家のサポートを得ることで、適切なタイミングでの投稿や施策内容の改善など、キャンペーン効果を最大限に引き出すことができます。

投稿キャンペーンに適したSNSを選択する

各SNSは、それぞれ利用者層や特徴が異なるため、自社の商品やサービスと相性の良いプラットフォームを選ばなければ、高い効果は望めません。

例えば、「視覚的な訴求を行いたい場合はInstagram」「若年層にアプローチしたい場合はTikTok」など目的に合わせたSNSを選択する必要があります。

キャンペーンを実施する際は、事前に記事中でご紹介した成功事例や、現在行われている企画を調べて、各SNSの特徴を把握しておきましょう。

SNS投稿キャンペーンでよくある質問

ここからは、SNS投稿キャンペーンに関するよくある質問について回答していきます。

インスタキャンペーンの成功事例を教えてください

出典:プレゼントキャンペーン|SIXPLUS Cosmetics Japan

日本やヨーロッパ、中東でも高い人気を誇るアメリカ生まれのコスメブランド「SIXPLUS Cosmetics」は、新製品の無料体験イベントが当たるキャンペーンを実施しました。

「SIXPLUS Cosmetics」のキャンペーンは、「フォロー&いいね!」するだけ応募が完了する、ハードルの低さが特徴です。

応募方法をシンプルにすることで、キャンペーンへの参加率を向上させる狙いがあり、2日間という短い応募期間にも関わらず、約750件の「いいね!」を獲得しました。

面白いSNSキャンペーンを作るコツを教えてください

面白いSNSキャンペーンを作るには、以下の3つのポイントをおさえる必要があります。

ユーザーの参加意識を高める

SNSキャンペーンでは、ユーザーが体験できる内容や、参加する企画が好まれる傾向にあります。

記事中にご紹介した、トヨタ自動車の「My TOYOTA × Fun to Go!」では、自分が投稿した内容が公式アカウントで紹介されるといった、当事者意識を高める工夫がされています。

このような、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を増やすキャンペーンを企画すると、応募者数も向上させることができます。

応募方法はシンプルにする

景品の内容が豪華で魅力的な内容でも、応募方法が複雑な場合は、ユーザーから敬遠されて応募者数は増えません。

面白いキャンペーンにしたいのであれば、ユーザーに与えるストレスを最小化し、気軽に参加できる環境を整えることが重要です。

当選する確率を上げる

多くのユーザーの興味関心を引き、実際に応募してもらうためには、豪華な景品を用意するよりも「当たるかも知れない」と感じさせる工夫が大切です。

当選者数を多く設定することはもちろん、毎日参加できるチャンスを提供することで、日々の応募がユーザーの習慣となり、キャンペーンが終了しても継続的なエンゲージメントを獲得できます。

面白くて参加者がワクワクするようなSNSキャンペーンを企画する際は、上記のポイントを考慮しながら、ユーザーのエンゲージメントを最大化する工夫を凝らしてみましょう。

まとめ

本記事では、SNSキャンペーン実施の参考になる成功事例をはじめ、期待できる効果や失敗しないポイントを解説しました。

本記事のおさらいとなりますが、SNSキャンペーンを成功させるために、以下のポイントを必ずおさえるようにしましょう。

  • ユーザーが応募しやすいように参加ハードルを下げる
  • SNS運用代行業者やツールを活用して効果の最大化を図る
  • 自社の商品やサービスと相性の良いSNSプラットフォームを選択する

今回ご紹介した企業の成功事例を参考にしながら、自社のSNSキャンペーン施策にお役立てください。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。

また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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