SNSマーケティング

SNSブランディングとは?効果的な活用方法と成功事例6選

SNSブランディングとは?効果的な活用方法と成功事例6選

SNSブランディングは、X(Twitter)やInstagramなどのSNS上で発信を行い、ブランド価値を高める施策です。

有益な情報の投稿や魅力的なキャンペーンを展開することで、認知拡大や見込み客の獲得、顧客ロイヤリティの向上など、さまざまな効果を期待できます。

本記事では、SNSブランディングの基本的な概要をはじめ、注目される背景や効果的な活用方法、成功事例について解説します。

また、成功させるポイントや注意点もご紹介するため、SNSブランディングでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

SNSブランディングとは

SNSブランディングは、企業がSNSアカウントを運用し、テキストや画像の投稿を通して自社商品やサービスに特定のイメージを持ってもらう方法です。

SNSのフォロワーは自社商品に興味を持つユーザーが多く、ブランドや商品の魅力を継続して伝えることで新規顧客やリピーターの獲得につながります。

たとえば、家具店が「丈夫で壊れない耐久性」と「シンプルで飽きないデザイン性」のブランドイメージを作ることができれば、長く利用したいユーザーに購入してもらえるでしょう。

ブランドイメージを確立できれば、ユーザーは店名やブランド名で検索するようになるので、SNSブランディングは重要です。

SNSブランディングが注目される背景

SNSブランディングが注目される背景は、SNSの利用率の増加により、広告手段が変化したことです。

総務省の令和4年の「通信利用動向調査の結果」を見てみると、令和元年は全体で69%だった個人のSNS利用率は令和4年には80%へと増えています。

参考:総務省 令和2年通信利用動向調査の結果

参考:総務省 令和4年通信利用動向調査の結果

また、広告や宣伝も従来のテレビや雑誌だけでなく、Webサイトやブログ、SNSなどデジタルの活用が増えています。

世の中の変化に柔軟に対応し、より多くのユーザーに効果的なアプローチをする手段としてSNSブランディングが注目されています。

SNSブランディングの主な種類と特徴

SNSブランディングに向いている主なSNSの種類と特徴は以下のとおりです。

SNSを使い分けることであらゆる世代にアプローチできます。

種類 特徴
X(Twitter) リアルタイム性と拡散性に優れた文字のSNS。ユーザーの意見を集めやすい。
Instagram 若い女性ユーザーが多く、映える写真や動画の投稿が多い。
Facebook 原則、実名登録のため信頼性が高く、ビジネスでの活用も多い。
LINE 全世代で使われているSNSで生活インフラとして定着している。
YouTube 動画発信がメインのSNS。長時間の動画を配信でき、コンテンツも豊富。
TikTok 10〜20代に人気の15秒〜3分のショート動画を投稿できるSNS。

SNSマーケティングの効果的な活用方法

SNSマーケティングを効果的に活用するには、SNSを利用して顧客のニーズを調査し、商品開発をしたり、認知度を高めたりして売れる仕組みをつくることです。

SNSマーケティングの主な活用方法を紹介します。

UGCの増加

UGCとは、ユーザー生成コンテンツの略でユーザーが投稿する商品やサービスの画像、使った感想などを指します。UGCの増加を促すことで売上の向上が期待できます。

オンラインで商品を購入する際、実際に利用した人の体験談は非常に重要視されます。

たとえば、20代女性がワンピースの購入を検討している場合、30代女性の口コミより同じ年代の口コミを参考にするでしょう。

UGCが増えれば、自分が購入したときのイメージが沸きやすく、販売促進につながります。

関連記事:UGCマーケティングとは?メリットとキャンペーン成功事例4選

広告コストの削減

広告には通常、広告コストがかかりますが、SNSを活用して自社をブランディングすることで、消費者からの指名購入が期待でき、広告費を削減できます。

広告費の削減により、利益率も向上します。

ブランド認知度の拡大

インターネット利用者の8割がSNSを利用しており、SNSはブランド認知度を高める相性の良いツールです。

商品の写真映えが良かったり、共感を生む言葉を選ぶことで、多くの人にシェアされ、認知度の拡大が期待できます。

新規・見込み客の獲得

SNSはユーザーと直接やりとりができる距離の近さが魅力です。ユーザーは気になった商品や企業をフォローします。

フォロワー数が増えれば、自社商品やサービスの魅力を見込み顧客に直接伝えられるため、新規顧客を獲得しやすくなります。

顧客ロイヤリティの向上

顧客ロイヤリティは、顧客が企業にもつ愛着や信頼のことです。顧客ロイヤリティを高め、ファン化を促せれば継続的な商品の購入が見込めます。

顧客ロイヤリティを高めるには、一人ひとりに合ったパーソナライズが必要です。SNSのコメントや動画のリアルタイム配信などフォロワーと直接コミュニケーションを取ることで、企業に対する信頼や愛着、親しみが向上しやすくなります。

SNSブランディングの成功事例6選

SNSのブランディングを上手く活用すると、効率良く自社のブランドや会社名の認知度を拡大できます。実際にSNSブランディングで成功した企業の事例として、下記の6社を紹介します。

SAVAS|X(Twitter)

 

プロテインブランドの老舗であるSAVASは、X(Twitter)で現在(2023年11月)30万人以上のフォロワーを獲得しています。

キャンペーンを使ってリツイートを促したり、スポーツ選手やタレントを起用したCMをツイートに取り入れたりと、多くのユーザーに認知される内容です。

近年、OEM(製造工程のすべてを委託すること)が可能になったことで競争の激化しているプロテイン業界ですが、老舗の強みを生かしつつSNSを発信することで「プロテインといえばSAVAS」というイメージを強固にしています。

Francfranc(フランフラン)|Instagram

Francfrancは日本発のインテリア・家具ブランドで、ターゲットは「マインド25歳の女性」としており、年代を問わず女性から支持を得ています。

人気の理由はオシャレで可愛い商品が取り揃えられていることにあり、Instagram公式アカウントでは背景や商品カラーにこだわった投稿が多く見られます。

年間の新商品数は2,000点を超え、ギフト売上点数は470万点と豊富な品揃えもあいまって、SNSでは同社の商品を紹介するUGC(ユーザー生成コンテンツ)が盛んに投稿されています。

SNSの発信と口コミの拡散により、SNSブランディングに成功した事例のひとつです。

リノベ不動産|Facebook

リノベ不動産は、中古物件を購入しリノベーションを行うことで「自分らしい暮らし」を提供する中古リノベーションブランドです。不動産業と建築業の工程を融合させたサービスで、顧客にとってはひとつの窓口ですべてを進められるメリットがあります。

SNSの視覚に訴えられる特徴を活かして、Facebookでは施工のビフォーアフターや間取りがわかる画像の他に、打合せの様子を記録した動画なども配信しています。

さまざまな物件の過去事例を発信することで、この会社なら理想の暮らしを実現できるのではないかとのイメージを作り、資料請求や契約につなげています。

ファイブミニ|TikTok

@fibemini_jp \社会人センイ向上大作戦/   社会人の皆さん! こんな「あるある」ありませんか? 今回はお仕事編👩‍💻 社会人の皆さんが思わず 「わかる〜!」となってしまう ドラマ内の社会人あるあるをまとめてみました👀   #社会人センイ向上大作戦#アゲセン#ファイブミニ #fibemini #気分すっきりセンイちゃっかり #横田真悠 #ミニドラマ  #あるある#社会人あるある ♬ オリジナル楽曲 – ファイブミニ【公式】

ファイブミニは、忙しい人に不足しがちな食物繊維を補給できるトクホ(特定保健用食品)飲料です。1987年に開発された大ヒット飲料で、プロモーションでは30〜50代をターゲットにしていました。

しかし、TikTokユーザーの目に留まりバズったことをきっかけに、人気のインフルエンサーを起用した広告を出稿。公式アカウントでは、ユーザーと同じ20代の女性会社員を主人公とした「あるある」をストーリー形式で発信しました。

可愛いらしい色とサイズに加え、栄養もしっかり補給できるというイメージを定着させ、売上も好調を維持しています。

WEGO|YouTube

出典元:WEGOゆーちゅー部 -WEGO公式- – YouTube

WEGOは全国に160店舗を展開する10〜20代の若者向けファッションブランドで、YouTubeを活用したSNSブランディングを実施しました。

具体的には、動画にスタッフが出演し、個性的なファッションのコーディネート方法やライフスタイルを発信しています。モデルやYouTuberを起用した人気動画は数十万回再生されており、これにより認知を拡大する結果となりました。

SNSブランディングを成功させるポイント5つ

SNSブランディングを成功させるためには、ペルソナ(ターゲット層)の設定や、世界観の統一など、自社ブランドのイメージを深く掘り下げ、ブランディングを行うことが大切です。

以下、いくつかの重要なポイントを紹介します。

ペルソナ(ターゲット)を明確にする

ペルソナを明確にすることは、SNSブランディングをする上で必須です。ペルソナを設定する時はターゲット層を細かく決めることが重要となります。

たとえば、20代の女性向けでなく、20代で料理が趣味の独身女性というように具体的に決めます。

具体的な人物像がイメージできなければターゲットが求める情報が曖昧になり、伝えたいことが不明確になる可能性が高まります。

ペルソナを明確にすることでユーザーのニーズが明確になり、ターゲットに刺さる発信につながります。

世界観や発信内容に統一感を持たせる

世界観や発信内容に統一感を持たせることもポイントです。特定のターゲットに向けてジャンルを絞った発信を行うことで、内容が伝わりやすくなります。

多くのユーザーに情報を届けようとすると、どのユーザーにも響かない内容になってしまうため、SNSブランディングに失敗する可能性があります。

企業によってSNS運用の担当が複数人いる場合には、キャラクターを統一したり、世界観を共有し発信内容を常に確認することが必要です。

定期的にキャンペーンを実施する

キャンペーンは、ブランドの認知や商品購入を目的とした施策で、シェアや引用などを条件にしたプレゼント企画やクーポン配布があります。

フォロワーが発信するUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、認知度の向上につながるだけでなく、さらなるUGCの獲得にもつながります。信頼性のある情報として拡散されるため、UGCの増加はブランディングの成功や商品の購入に直結します。

キャンペーンの実施には一時的なコストが発生する場合もありますが、ユーザーへの認知と商品購入の費用対効果が高いため効果的な施策です。

批判的な発信は避ける

SNSブランディングを成功させるためには、批判的な発信を避けましょう。他社や他のアカウントへの攻撃と受け取られる発信は、悪い意味で注目を集め炎上につながる可能性が高くなります。

炎上商法と呼ばれる手法も存在しますが、認知度の拡大や一時的な売上があがったとしても、企業の信頼を失い継続的な成長が見込めなくなるでしょう。

さらに、コンテンツ内容がSNSの規約違反と判断された場合、アカウントが停止される可能性が高まります。SNSブランディングには、ユーザーと企業の両方のメリットを考えたアカウント運用が重要です。

SNS運用代行業者に依頼する

SNS運用やブランディングは専門的な知識がなくても始められますが、いつ成果がでるかわからない状態で続けるのはリスクが伴い、非効率な場合があります。

SNSブランディングのノウハウがない企業は、SNS運用代行業者への依頼を検討するのもおすすめです。

SNSブランディングを行う際の注意点

SNSブランディングを行う際の注意点は以下の3つです。

  • 他社を批判する発信
  • ニーズに合わない情報発信
  • フォロワーを買う行為

SNSブランディングをする際は、フォロワーが気持ち良く利用できることを第一に考えます。SNSブランディングを成功させるポイントでお伝えした通り、他社を批判するような発信は控えましょう。

また、ニーズのない発信やフォロワーを購入で誇張したり、フォロワーが不快に感じることはしないようにしてください。きちんとしたSNS運用で質の高いフォロワーを得ることがアカウントの成長につながります。

まとめ

SNSブランディングは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との関係性構築やファンの育成にもつながる重要な施策です。

ロイヤリティの高いファンを育成できれば、継続した売上が見込めるため企業の成長に欠かせません。SNSブランディングを上手に活用して、自社ブランドの認知度アップに取り組んでみてください。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。

また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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