2024.01.26
SNS運用
【企業向け】インスタライブ配信のやり方と成功事例を紹介
誰もが手軽に利用できるInstagramには、インスタライブ(Instagram Live)と呼ばれるライブ配信機能があります。音声はもちろん、動画をリアルタイムで発信することが可能なライブ配信は、商品(サービス)の認知拡大や販売促進に効果的です。
SNSマーケティングに活用できるインスタライブですが、「実際のやり方がわからない」「上手く活用するためのコツが知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インスタライブで配信を行うやり方、成功のポイントを解説します。また、実際にインスタライブを活用している企業の成功事例も紹介しますので、自社のInstagram運用にインスタライブを取り入れたい場合は、ぜひ参考にしてください。
目次
Instagramの機能「インスタライブ」とは
インスタライブは、Instagramのアプリ内にある「Instagram Live」というライブ配信機能です。2016年に導入が発表され、日本では2017年から利用可能となりました。
ユーザーへ向けてリアルタイムに動画を配信できるインスタライブは、写真を投稿するフィードや、編集した動画を投稿するリールとはまた違った形でコミュニケーションが取れます。
視聴者は配信を視聴しながらコメント機能を使用して質問することもでき、近年ではインスタライブを使ってファンと交流する芸能人や、SNSマーケティングに活用する企業も増えています。
企業がインスタライブをすべき理由
企業が自社アカウントでインスタライブをすべき理由は以下の通りです。
ライブ配信機能ならではのメリットを理解し、Instagram運用の参考にしてください。
ユーザーとの距離を縮めながら宣伝ができる
前述のように、インスタライブではコメント機能を使って視聴者とコミュニケーションを取ることが可能です。さらに、配信を通してリアルタイムにユーザーと繋がれることから、視聴者は親近感を抱きやすく、通常の投稿に比べて距離を縮めながら宣伝ができます。
ユーザーの購入意欲を向上できる
視聴しているユーザーの購入意欲が向上しやすいという点も、企業がインスタライブを導入すべき理由のひとつです。
商品を使用する様子はリールやフィードの動画投稿でも発信できますが、リアルタイムに行われるライブ配信では、より詳しい情報を伝えられます。商品のディティールやサイズ感などを伝え、ユーザーのあらゆる懸念を払拭することで、購入意欲を向上できるでしょう。
インスタライブを始める前に決めておくこと
インスタライブを始める前には、どのようなことを決めておくと良いのでしょうか。
3つの項目に分けて詳しく解説します。
目的とテーマ
配信がスムーズに行えるよう、インスタライブを行う目的や配信テーマを以下のようにあらかじめ決めておきます。
・ユーザーからの認知度拡大
・特定の自社商品を紹介
・商品(サービス)に対する質疑応答
・自社のイベント告知
など、目的やテーマを設定しましょう。
取り上げたい内容が複数ある場合は、一度の配信にすべてを詰め込まず、テーマごとに日を分けての配信がおすすめです。配信内容がいくら有益であっても、情報過多になると視聴者が疲れてしまう可能性があります。
インスタライブの目的やテーマを事前に決めておくことは、ライブ配信からの離脱を防ぐためにも重要です。
配信日時
実際にインスタライブを行う日程を決めます。
一般的に視聴者が多いとされるのは、平日の夜間や土日の昼間ですが、自社のターゲット層やPRする商品(サービス)によっても異なります。
【具体例】
・働いている人向け:平日夜間
→仕事が終わり、帰宅したと思われる時間帯に設定
・専業主婦向け:平日昼間
→子供が幼稚園や学校に行っている時間帯に設定
・学生向け:平日夜間/土日夜間
→学校やアルバイトなどから帰宅したと思われる遅めの時間帯に設定
同じターゲット層でも、配信時間が異なるだけで視聴者数が大きく変化する場合もあります。はじめのうちは曜日や時間帯を変えながら、視聴者がより多く集まる日時を検証していくと良いでしょう。
Instagramのインサイトを確認し、フォロワーのアクティブ時間を参考にするのもひとつの方法です。
コンテンツの内容
目的やテーマに沿って、具体的な配信内容を考えます。ライブ配信がスムーズに進行できるように、台本を作成するのもおすすめです。内容を決定する際には、同時に時間配分も考慮すると、さらに進行しやすくなります。
また、配信する内容だけでなく、視聴者から質問されそうな内容を想定し回答を事前に用意しておくことで、安心して配信を行えます。
インスタライブ配信のやり方
配信は、事前に決めたテーマや目的・配信時間・コンテンツの内容に沿って行います。
インスタライブの具体的なやり方は、以下を参考にしてください。
配信画面の設定
まずは、配信を始める際の必要な設定について解説します。
3つの設定はどれもインスタライブの配信画面上で行いますので、先に配信画面を開いておきましょう。
【配信画面の開き方】
1. Instagramプロフィール画面の右上と中央下どちらかの「⊞」アイコンをタップ
2. 作成する項目の中から「ライブ」を選択する
【公開範囲を制限したい場合】
1. 配信画面の右上にある歯車アイコンをタップ
2.「ライブ」をタップ
3.「ライブ動画を非表示にする」をタップ
ライブ動画を非表示にしたい特定のアカウントがある場合は、この画面で非表示にしたアカウントを選択してください。
【配信のタイトルを設定する方法】
1. 配信画面の左側にある4本線のアイコンをタップ
2.「タイトルを追加」と表示されている部分に入力
3.「タイトルを更新」をタップし完了
【エフェクト】
配信画面下部のシャッターボタンをスライドさせることで、エフェクトの設定が可能です。
エフェクトは配信中にも変更できるため、インスタライブを盛り上げたい時や視聴者とのコミュニケーションを取る際にも活用してみてください。
練習モードでリハーサル
インスタライブには、非公開で配信をテストできる練習モードがあります。
練習モードを使用し、ライブ配信前に画面の映り方や音声などを確認しておきましょう。
1. 配信画面の左側中央にあるアイコンをタップ
2.「練習」を選択
3.「共有範囲を設定」をタップ
4. 配信画面の中央下部にあるシャッターボタンをタップし、練習モードを開始する
外カメラ/インカメラの使い分け
【配信前に設定する場合】
配信画面の右下にある矢印アイコンをタップすることで切り替わります。
【配信中に変更する場合】
配信中の画面右側にある矢印アイコンをタップしてください。
配信を始める
すべての準備が整ったら、配信画面の中央下部にあるシャッターボタンをタップし、配信を始めましょう。
「接続を確認中です」と表示され、問題がなければそのまま配信がスタートされます。
リアクションの確認
視聴者のリアクションは、配信中の画面から確認が可能です。
【コメント】
画面下部に、コメントを送信した相手のユーザーネームとコメント内容が流れます。
【質問】
視聴しているユーザーが質問を送ると、配信中の画面右下にある「?」アイコンに通知マークがつきます。「?」アイコンをタップし、質問を確認してください。
ライブアーカイブの残し方
インスタライブでは、ライブ配信を画面録画し保存するアーカイブ機能があります。
ライブアーカイブは以下のような場面で役立ちます。
・配信をリアルタイムに視聴できなかったユーザーが後から視聴できる
・商品紹介などの場合、購入を検討しているユーザーが再度視聴し、購入を決めることもある
より多くのユーザーへアプローチするためにも、ライブアーカイブを積極的に活用しましょう。
保存の設定
1. 配信画面の右上にある歯車アイコンをタップ
2.「ライブ」をタップ
3.「ライブ動画をアーカイブに保存」をONにして完了
ライブアーカイブの保存期間は30日間と決まっています。
端末へのダウンロードも可能なので、長期で保存しておきたい動画はダウンロードがおすすめです。
ライブアーカイブを公開する
ライブアーカイブの公開は、配信終了の画面からすぐにシェアする方法と、アーカイブの保存画面からシェアする方法があります。
【配信終了後すぐにシェアする】
1. 配信中の画面右上にある「×」ボタンを押して配信を終了させ、表示された画面の「シェア」をタップ
2. ライブアーカイブはリール動画として公開されます。リール動画のキャプションを入力し、必要があればタグ付けや場所の追加などを設定し「シェア」をタップして完了
【保存画面からシェアする】
1. ホーム画面の右上にあるメニューアイコン( 三 のマーク)を開く
2.「アーカイブ」をタップ
3. シェアしたい動画を選択し、画面下部にある「シェア」をタップ
4. ライブアーカイブはリール動画として公開されます。リール動画のキャプションを入力し、必要があればタグ付けや場所の追加などを設定し「シェア」をタップして完了
インスタライブ配信を成功させるポイント
企業にとって、インスタライブはマーケティングツールとして活用できる機能です。しかし、思うようにライブ配信が行えず、結果的に活かせていないというケースも少なくありません。
インスタライブ配信を成功させるために重要なポイントを、以下の3つにまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ユーザーとコミュニケーションを取る
インスタライブには、コメント機能を使って視聴者との距離を縮められる特長があります。淡々と進行するのではなく、ライブ配信ならではのリアルタイムなコミュニケーションで盛り上げることが大切です。
・コメントや質問にはできる限り回答する
・視聴者へ問いかけるように話す
・発信者側からユーザーへ向けて質問をしてみる
などを意識し、交流を図りましょう。
Instagramのストーリーズにあるアンケート(投票)機能を活用し、事前に集めた調査結果を発表するのもおすすめです。
ターゲット層に合う時間帯で行う
企業がインスタライブを成功させるためには、自社商品(サービス)に興味関心のあるユーザーに視聴してもらう必要があります。ターゲット層を明確にした上でターゲット層の生活環境や活動時間を予測し、ライブ配信の時間帯を調整してください。
前述したストーリーズのアンケート(投票)機能は、インスタライブの配信時間を決める際にも活用できます。配信日時の候補をいくつか決め、ストーリーズを通してユーザーへ「どの日時なら視聴できるか」聞いてみるのもひとつの方法です。
機能を最大限に活用する
インスタライブには、コメント機能をはじめさまざまな機能が備わっています。
以下の表を参考に、機能を最大限に活用してライブ配信の成功につなげましょう。
コメント | 視聴者から配信者へ向けてコメントを送信できる機能 |
ウェーブ | 配信者が視聴者にスタンプを送れる機能です。挨拶代わりとしてや、配信を見に来てくれた視聴者へ感謝の気持ちを伝える時などに使用される |
ライブエフェクト | 配信者が自分の顔や配信画面に特殊効果を追加できる機能 |
ゲスト招待 | ゲストが追加された配信では、画面が分割され、最大3名までのユーザーを配信画面に追加可能。コラボ配信などをする際に便利 |
画面共有 | ライブ配信中にユーザーへ向けて画像を映し出して共有できる機能。告知事項がある際、図や文章で説明を補足したい時などに活用できる |
企業がインスタライブを行う際の注意点
動画をリアルタイムに発信できるインスタライブは、商品(サービス)の認知拡大や販売促進に役立ちますが、企業が活用する際には以下の点に注意する必要があります。
告知を徹底する
より多くの視聴者を集めるためには、インスタライブの配信日時や配信内容が決まり次第、早めに告知を始めましょう。
例えば、芸能人が行うインスタライブは、告知のない突発的な配信でも「とにかく見たい」「特別感がある」と思うファンがいることから視聴者が集まりやすい傾向があります。
一方で、企業が行うライブ配信は自社商品のPRや認知拡大などを目的とする場合が多く、突発的な配信よりも事前告知を徹底した配信のほうが効果を感じられます。
接続環境を整えておく
配信者のインターネット接続が不安定だと、視聴者側の画面で度々フリーズするトラブルや、場合によっては配信自体が停止してしまうこともあります。
不安定な配信は視聴者の離脱にもつながります。あらかじめWi-Fiやモバイルデータ通信を確認しておき、安定した接続環境で配信を行ってください。
定期的に開催する
企業のインスタライブは、定期的に行うことで「毎月〇日に配信している」「よくライブ配信している」と、ポジティブなイメージを与えられます。
商品(サービス)のPR以外にも、デモンストレーション・イベント告知・Q&A・店舗紹介など、配信テーマをいくつか用意しておき、できるだけ定期的にインスタライブを行いましょう。
視聴数が伸びやすい曜日や時間帯で定期的に行うのが一般的ですが、新規ユーザーを獲得したい場合は、いくつかの時間帯で定期的に配信する方法もおすすめです。
インスタライブの成功事例
最後に、インスタライブをSNSマーケティングに活用している企業の成功事例を紹介します。
実際に企業のInstagramアカウントではどのようなライブ配信が行われているのかを把握し、参考にしてください。
【料理レシピ】デリッシュキッチン
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」のInstagramアカウントでは、料理レシピ動画のライブ配信や、芸能人が料理に挑戦するライブ配信を定期的に開催しています。
季節にあわせたレシピの紹介などは、話題性もあり、新規ユーザーの興味関心を引くのに効果的です。また。料理レシピ動画という分野に特化した配信を継続して行うことで、「また見たい」「参考になる」と思うユーザーが多く集まります。
【コスメ】RMK
出典元:@rmkofficial
コスメブランド「RMK」のインスタライブでは、ゲストを迎え、リアルタイムにメイクが行われています。
ユーザーにとって、ライブ配信でコスメを実際に使用する様子が見られることは、発色を比較するスウォッチ写真よりも参考にしやすく、有益なコンテンツと印象づけられるでしょう。
プロのメイクの仕方を知りたい人や、どのカラーにするか迷っている人に対しても魅力的な配信です。
【アパレル】プチプラ下着通販drw
出典元:@drw_official
ランジェリーの通販サイト「プチプラ下着専門店DRW(ドロー)」のInstagramアカウントでは、毎週火曜と木曜にインスタライブが定期開催されています。ライブ配信中に、自社の通販サイトで使える限定のクーポン番号を公開するというユニークな活用法が特徴です。
また、インスタライブでのプレゼントキャンペーンを月に2回開催しており、視聴者はライブ配信中にコメントを送ることでキャンペーンに参加できます。
インスタライブを通してキャンペーンを実施し、コメント機能を使って視聴者を巻き込む配信内容は、ユーザーとのコミュニケーションを取るのに有効な方法です。
【インテリア】LOWYA(ロウヤ)
出典元:@lowya_official
家具・インテリアのオンライン通販「LOWYA(ロウヤ)」 のインスタライブでは、スタッフが自社商品を細かく紹介しています。オンライン通販で家具を購入する場合、実際の質感やカラーが気になる人も少なくありません。
実際のサイズ感、質感、使い方などをリアルタイムに配信することは、購入を検討しているユーザーへの後押しにもなります。
その他には、スタッフ宅のルームツアーなども開催しており、部屋作りのポイントやインテリアの使い方が知りたいユーザーにとっても魅力的な配信内容となっています。
まとめ
商品(サービス)の魅力をリアルタイムに伝えられるインスタライブは、企業のInstagram運用に最適なツールです。
インスタライブを行うことで、ユーザーとの距離を縮められ、購入意欲の向上にもつながりますので、成功のポイントや注意点を抑えて上手く活用してください。
「試してみても上手く配信できない」「インスタライブを行うための運用時間を短縮したい」という場合は、配信準備やコンテンツ内容の作成などを代行できるSNS運用代行業者への依頼がおすすめです。
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