SNS運用

YouTubeを活用した企業の成功事例12選と成功するポイントとは

YouTubeを活用して商品、サービスの宣伝や販売促進を行う企業が増えています。YouTubeの視聴者は年々増加しており、YouTubeを活用できるか否かで、企業の成功が左右されるといっても過言ではありません。

しかし、実際に企業がどのようにYouTubeを活用し、成功しているのか、わからないケースが多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、企業がYouTubeの活用をどのように行うべきか、実際の成功事例を挙げて紹介していきます。

これからYouTubeの活用をすすめたい、YouTubeを活用して売上を伸ばしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

YouTubeを活用した企業の成功事例12選

YouTubeを活用した企業の成功事例を知ることで、自社のYouTubeの運用に活かすことができます。さまざまなジャンルで紹介していますので、自社に合った成功事例を参考にしてください。

BEAMS


出典元:@mr_beamschannel5312

BEAMSは、輸入・オリジナルの衣料品、雑貨を販売するブランド・セレクトショップです。BEAMSのYouTubeチャンネルの特徴は、多種多様なコンテンツを扱って、消費者目線での動画制作をしている点になります。

たとえば、「BEAMSの店舗で働くスタッフへのファッションチェック」の動画では、BEAMSのスタッフが実際にどのようなコーディネートで服を選んでいるのか紹介しています。

視聴者側は服を選ぶ際の参考になり、BEAMS側は自社の服を紹介する絶好の機会になります。

商品紹介の動画の概要欄には、動画内で紹介された商品の販売ページのURLが貼ってあり、商品紹介から実際の購入までの導線設計が工夫されています。

アパレル系の商材をYouTubeで紹介する際に、参考になります。

VOGUE JAPAN


出典元:@VogueJapan

VOGUE JAPANの公式YouTubeチャンネルでは、世界中の人気モデルや芸能人たちのメイク、生活スタイルを紹介した動画を配信しています。美意識の高い視聴者向けに動画が制作されている点が特徴です。

2013年にチャンネルが開設されてから、総再生数は3億回以上を記録しており、日本のコスメ市場に大きな影響を与えています。中でも、日本で人気の芸能人が登場するメイク動画が人気を集めています。

メイク動画の概要欄では、化粧道具を切り替えるタイミングの時間が記載されているため、気になるメイク動画の部分だけをピックアップして視聴可能です。

資生堂


出典元:@SHISEIDOofficial

資生堂のYouTubeチャンネルでは、自社のコスメ商品の紹介、メイクアップのチュートリアル、ビューティーコンサルタントによるレビューなど、美容関連の多様なコンテンツを配信しています。

ユーザー目線で商品の使用方法、効果を紹介しており、ターゲット層の視聴者に対して購買意欲を高める施策を行っている点が特徴です。

また、資生堂のYouTubeチャンネルでは、視聴者と積極的なコミュニケーションが行われています。コメント欄の質問に回答したり、視聴者のフィードバックに基づいた動画作成など、視聴者のニーズを汲み取るためにコミュニケーションを重視しています。

Go Pro


出典元:@GoPro

Go Proは2002年にアメリカで設立された企業で、ウェアラブルカメラの「Go Pro」を販売する企業です。Go Proは数多くのYouTuberたちが愛用するカメラの一つで、その特徴は何よりも臨場感のある映像を撮影できる点です。

Go ProのYouTubeチャンネルでは、Go Proで実際に撮影した映像を動画コンテンツとして配信しています。自社のYouTubeチャンネルで、Go Proで撮影した映像を配信することで、品質をダイレクトに伝えることに成功しています。

LIPPS HAIR


出典元:@hairmakeLIPPS

LIPPSは、表参道や銀座、梅田など都市部を中心に展開する美容室です。

LIPPSが運営するYouTubeチャンネル「LIPPS HAIR TV」では、自社製品のヘアワックス、ワックスを使ったヘアセットの方法など自社製品のPR動画から、美容師が目隠しをしてスタイリングを行うといったエンタメ要素の強い動画など、さまざまなコンテンツを配信しています。

チャンネルを通じて、LIPPSを知ってもらうだけではなく、ヘアワックスやスタイリングにも興味を持ってもらうチャンネルとして、YouTubeが機能しています。

サントリー


出典元:@SuntoryGroup

サントリーの公式チャンネルでは、ワインの基礎知識動画やTVCMなどをメインに動画コンテンツを配信しています。飲料メーカーとしての知名度の高さを活かして、ノウハウや知識情報を発信することで、視聴者に有益な情報を提供しています。

また、サントリーの公式チャンネルは、再生リストがきれいに整頓されており、配信コンテンツが増えても、再生リストを整理しておけば、視聴者が動画を選択しやすい工夫がされています。視聴者の利便性を高める工夫として、商材・サービスを問わず参考になるでしょう。

B.R.CHANNEL Fashion College


出典元:@brchannelqa

B.R.CHANNEL Fashion Collegeは、B.R.onlineというファッションECサイトのYouTubeチャンネルです。チャンネルでは、主にニーズやシチュエーション別にアパレル商品を紹介しています。

ECサイトでは、実店舗のように接客を行えない点が弱みですが、YouTubeチャンネルでまるで接客を行っているかのように商品を詳しく紹介することで、その弱みを上手く補っています。

YouTubeから自然な流れでECサイトへ誘導できるので、広告色を抑えて集客できている点も強みといえるでしょう。

北欧、暮らしの道具店


出典元:@hokuoh_kurashi

「北欧、暮らしの道具店」は、株式会社クラシコムによって運営されているチャンネルで、「オリジナルドラマ」や「ドキュメンタリー」、「Vlog」といったカテゴリーごとにシリーズ展開しています。動画コンテンツの配信を通じて、自社の世界観やブランドを視聴者に訴求している点が特徴です。

商品紹介や購買促進を直接的に行っている動画コンテンツはほとんどありません。「動画内の登場人物と同じような暮らしをしたい」と視聴者に思ってもらえた結果、動画内で登場している生活雑貨の購入を検討してもらうという独自の導線を組んでいます。

YouTubeを配信メディアとして活用して、自社の世界観とブランドを視聴者へ自然に浸透できていることが、チャンネル運用の成功要因といえるでしょう。

タカラトミー


出典元:@takaratomychannel

大手玩具メーカーのタカラトミーは、自社の公式YouTubeチャンネルで、商品紹介のTVCMのロングバージョンを配信しています。TVCMのロングバージョンは、主に子供をターゲットに制作されているため、親御さんにとって子供に見せやすいコンテンツになっている点が特徴です。

また、タカラトミーのチャンネルでは、ほぼ毎日、新しい動画がアップされている点も特徴です。視聴者の興味を引くように、配信を継続している姿勢は、企業のYouTubeアカウントの運営で参考になります。

クラシル


出典元:@Kurashiru

レシピ動画プラットフォームとして人気を誇るクラシルは、YouTubeを活用して動画を配信しています。YouTubeチャンネルでは、クラシルのアプリやサイトでは配信されていないような10分前後の動画がメインです。

「帝国ホテル料理長の直伝レシピ」といったプロの料理人が発信するコンテンツが充実しており、料理好きな視聴者のニーズに応えるコンテンツとなっている点が特徴です。

また、クラシルのYouTubeチャンネルでは、レシピの詳細は記載されていません。動画の概要欄にクラシルアプリへのリンク先を記載しており、レシピの詳細を知りたい視聴者を自然にアプリへ遷移させることに成功しています。

明治


出典元:@meijiokashi

乳製品やチョコレートなどを中心に製造、販売を行っている老舗メーカーの明治は、YouTubeチャンネルで自社商品を使用したレシピやTVCM、インフルエンサーとのタイアップ動画などを配信しています。

自社商品を使用したレシピ動画は、テレビ番組のように一つのコンテンツとして楽しめる内容となっており、楽しみながらレシピを知ることができます。

自社商品の購入促進のみならず、レシピを紹介しながらPRすることで、視聴者に自社商品を自然に訴求できている点が特徴です。また、視聴者が楽しめることを重視して動画を制作している点も参考になります。

サイボウズ


出典元:@cybozuoffice

サイボウス株式会社は、業務アプリ「Kintone(キントーン)」などを開発・販売している企業です。サイボウズは自社のYouTubeチャンネル「サイボウス Officeチャンネル」で、「サイボウズOffice」の概要、使い方、導入事例などを動画内で紹介しています。サイボウズOfficeの多種多様な機能を分かりやすく紹介している点が特徴です。

実際のシステム画面を使ってレクチャーしているので、はじめてサイボウズOfficeを使用する方にも分かりやすい内容になっています。

YouTubeの企業アカウントを成功させるコツ

YouTubeの企業アカウント運用は、闇雲に運用しても、なかなか成果は出せません。

企業アカウントを成功させるには以下のポイントを抑えておきましょう。

ターゲットの設定

YouTubeアカウント運用におけるターゲットとは、チャンネルを見てくれるメインの視聴者を指します。

ターゲットを設定することで、どのような人に動画を見てもらいたいか、誰に向けた動画を制作すれば良いかが明確になります。また、ターゲットが明確であると、動画の制作もスムーズに進み、継続した動画配信をしやすくなります。

紹介する商材やサービスを踏まえて、YouTubeチャンネルのターゲットを明確にしていきましょう。

チャンネルのテーマの設定

チャンネルのテーマ設定とは、商品・サービスの紹介をメインにするのか、それとも企業の認知度アップをテーマにするか等、配信するべき動画のテーマを指します。

商品・サービスの紹介をメインにするのであれば、紹介動画のカテゴリ分けやインフルエンサーの活用などが検討項目として挙げられるでしょう。

また、一貫したテーマがあると、そのテーマに興味がある視聴者がファンとして定着しやすい傾向にあります。チャンネルのファンが増えれば、動画の再生回数も安定してくるでしょう。

ターゲットに響く動画の作成

ターゲットに響く動画を作成することで、自社商品・サービスのプロモーションの効果を高められます。

たとえば、ターゲット層がビジネスパーソンであれば、エンタメ要素の強い動画よりも、実務に役立つ内容の動画の方が興味を引き付けやすいです。

ターゲット層が求める動画の内容を追求して、費用対効果の高い動画を制作していきましょう。

他の媒体(Web・SNS)を併用する

他の媒体(Web・SNS)を上手く併用し、YouTubeチャンネルを運用することで効果を拡大できます。

たとえば、自社のWebサイトにYouTubeチャンネルで配信している動画を埋め込めば、サイトからYouTubeチャンネルへの導線を作れます。また、YouTubeチャンネルの概要欄にサイトURL、SNSアカウントのリンクを貼れば、YouTubeチャンネルから各種媒体にユーザーを誘導しやすくなります。

一つの媒体だけではなく、他の媒体も併用して、自社の配信ネットワークを構築していきましょう。

YouTubeの企業アカウントを活用する際の注意点

YouTubeの企業アカウントを活用する際は、以下の点に注意を払ってください。

目的とずれた動画はアップロードしない

YouTubeの企業アカウントを活用する際、目的とずれた動画をアップロードするのはNGです。

たとえば、商品・サービスのプロモーションを目的にアカウント運用しているのに、突然インフルエンサー主体のエンタメ動画を配信すると、何を目的としたチャンネルなのか分かりづらくなります。

自社のYouTubeチャンネルの目的を踏まえて、軸のある動画配信を行えば、視聴者もチャンネルの趣旨を把握しやすいです。チャンネルの運用開始前に、動画を配信する目的を明確にしておくことが重要です。

成果が出るまで時間がかかる

YouTubeの企業アカウントは、成果が出るまで時間がかかります。チャンネルを開設して動画を配信しても、最初は視聴回数がなかなか伸びないことが多いです。視聴回数が伸びなくても、継続して動画制作・配信を行って、少しずつ視聴者を獲得していくことが重要になります。

目安ではありますが、目標の登録者数を1,000人とする場合、達成するのに半年~1年ほどかかると考えてください。「登録者数1,000人」と聞くと少なく感じますが、「登録者数1,000人」でも、YouTuberの上位15%に入ります。最初は誰にも見られないのが当たり前と考えて、動画制作・配信を根気よく続けることが大切です。

過剰な宣伝をしない

行き過ぎた宣伝をしない点も注意が必要です。商品の価格や品質などを偽って宣伝すると、「景品表示法」に抵触する可能性があります。YouTubeの企業アカウントの活用で、自社商品・サービスの売上を伸ばしたいのに、法律に抵触して罰せられては本末転倒です。

視聴者に誤解を与えるような行き過ぎた宣伝はせず、自社商品・サービスの魅力を客観的に伝えることが重要です。

著作権侵害をしない

YouTubeで動画配信を行う際は、著作権侵害にも十分な注意が必要です。たとえば、制作した動画のBGMにダウンロード配信用やCDの音源を使用したり、他のチャンネルの動画を無断で転載することは著作権侵害にあたります。

知らず知らずのうちに著作権侵害をしてしまうケースも多いので注意が必要です。とくにBGMを使用する際は、フリーの音源を使用するなど、著作権侵害をしないよう注意しましょう。

まとめ

YouTube動画を活用するには、まずは他の企業の成功事例を分析することが重要です。

自社のサービスに合ったチャンネルを参考にし、企画や方向性を決めることで効率的にYouTube運営を始められます。

また、YouTubeの運用は継続して発信し続けることが大切です。自社のリソースに余裕がない場合は無理に進めず、SNS運用代行業者やYouTube制作代行サービスを利用されることをおすすめします。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。

また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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