2024.09.02
SNS運用
【企業向け】X(Twitter)で凍結が起きる原因は?解除の仕方や未然に防ぐ方法も紹介
X(Twitter)は、企業が運用しているアカウントも多く存在しており、商品やサービスに関する情報の発信に有用なSNSのひとつです。
しかし、使い方を間違えてしまうと凍結されてしまうリスクもあります。企業のXアカウントが凍結されると、信頼性の低下やイメージダウンにつながる可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、Xアカウントが凍結する原因や解除の仕方、凍結を未然に防ぐための方法を紹介します。Xで企業アカウントを運用している方はぜひ参考にしてください。
目次
X(Twitter)アカウントの凍結とは
Xアカウントの凍結とは、X社の判断によってユーザーのアカウントが一時的または永久的に制限されることを指します。XはあらゆるSNSの中でも特にアクティブユーザー数が多く、安全性を確保するために重要な措置です。
なんらかの不正行為や違反行為があった場合に凍結されるため、Xで企業アカウントを運用する際には適切に利用し、規約の遵守を心がけましょう。
参考リンク:Xサービス利用規約
凍結は企業アカウントでも起こりうる
個人・企業問わず、Xの凍結はどのようなアカウントにも起こりうることです。
2023年には岩手県花巻市の公式アカウントをはじめとする複数の自治体アカウントが相次いで凍結されており、2024年には徳島県の公式アカウントが2度にわたり凍結された事例もあります。
X社の規約改定によって気づかぬうちに凍結基準が変更されている場合も考えられるため、身に覚えのない状態で凍結されるといったケースも少なくありません。
突然の凍結にも対応できるよう、知見を深めておくことがおすすめです。
X(Twitter)の凍結には3つの段階がある
Xのアカウント凍結には、3つの段階があります。
・アカウントロック
・一時凍結
・永久凍結
それぞれの違いを詳しく解説します。
アカウントロック(警告)
Xの「アカウントロック」はいわゆる警告のようなもので、そのアカウントが一時的に利用できなくなっている状態を示します。アカウントがロックされると、ログインしても「ご利用のアカウントはロックされています」や「ご利用のアカウントは一時的に機能が制限されています」といった画面が表示され、通常通りには使用できません。
しかし、アカウントロックの場合は復旧できる可能性があります。
解決手段の詳細は後述の「X(Twitter)アカウントが凍結してしまった際の解決手段」を参考にしてください。
一時凍結(本凍結)
アカウントロックの次の段階が「一時凍結」です。
Xの利用規約やポリシーに違反したり、アカウントロック(警告)を受けたユーザーがまた疑わしい行為をしたりすると、一時凍結状態になります。
場合によっては凍結したアカウントにログインできることもありますが、画面には「ご利用のアカウントは凍結されています」と表示され、ポスト・リポスト・いいねなどの操作もできません。フォロー数・フォロワー数も0になります。
アカウントロックと同様、一時凍結は復旧できる可能性がありますので後述の「X(Twitter)アカウントが凍結してしまった際の解決手段」を参考にしてください。
永久凍結
「永久凍結」は、Xで起きる凍結の最終段階ともいえる状態です。重大な違反や不正が行われたアカウントや悪質な行為を何度もしたアカウントは、改善の余地が見られないと判断され、永久的に凍結されます。
画面上は「ご利用のアカウントは永久凍結されています」といった表示になり、所有者が同じといった関連アカウントも凍結される可能性が高いです。加えて、他のユーザーの検索対象から外されます。
永久凍結されたアカウントのユーザーは、新たにアカウントを作成することができません。
アカウントロックや一時凍結と比べて非常に厳しい措置であるため、復旧できる可能性は極めて低いです。Xで企業アカウントを運用する際は、特に注意しましょう。
X(Twitter)アカウントが凍結する5つの原因
Xのアカウントロックや凍結は、不正行為や違反行為があると判断された場合に起きますが、具体的にはどのようなことが原因となるのでしょうか。
・スパム行為
・攻撃的なポスト
・著作権侵害
・セキュリティの問題
・不正な動き
・誤凍結
6つの主な原因と具体例を紹介します。
スパム行為の疑い
「スパム」は迷惑メールや迷惑行為を示す用語です。
X上においては、受け取った相手が悪質さを感じるような行為を不特定多数のユーザーに対して行うと健全性を損なうおそれがあるとみなされ、スパム行為と疑われます。
【具体例】
・短期間のうちに同じ内容のポストを繰り返す
・フォローやフォロー解除を一斉に行う
・詐欺サイトなどの有害なリンクを発信する
・ボットや自動化ツールを過剰に利用する
攻撃的なポストをした
Xにおける攻撃的なポストは、他のユーザーに対する誹謗中傷や嫌がらせ、差別的発言などが挙げられます。あらゆるユーザーの自己表現を抑制し、公共の会話の価値を下げているポストは「攻撃的なポスト」と判断されるでしょう。X社が定めたルールに違反しないよう注意が必要です。
参考リンク:Xヘルプセンター Xルール /Xヘルプセンター 攻撃的な行為および嫌がらせ
【具体的】
・明らかにヘイトスピーチと分かる発信をする
・他のユーザーに対して重大な危険を望む発言をする
・特定のアカウントを標的にし、@ポスト(メンション)で悪意のある発信を繰り返す
著作権侵害の可能性がある
他人の著作物を無断使用していると著作権を侵害したとみなされます。著作権侵害は法的に規制されているため、場合によっては大きなトラブルへと発展しかねません。他社の著作物を使用する必要がある場合は「法的に認められた範囲内で正しく引用する」「許可を得る」など、著作権を侵害しないようにしてください。
【具体例】
・他人の動画を許可なくポストに追加して発信する
・イラストなどの著作物を無断でプロフィールアイコンに使用する
セキュリティの危険性が高い状態にある
Xでは、セキュリティの危険性が高い状態でも凍結される可能性があります。この場合はアカウントロックの状態がほとんどです。アカウントハッキングや乗っ取り(不正アクセス)の被害に遭っていると判断された際に多く、リスク軽減のための一時的な措置となります。
【具体例】
・パスワードを忘れて何度もログインを試す
・複数のデバイスからログインする
・フォロワーからアカウントが乗っ取られていると思われ通報される
不正な動きをしているとみなされた
他のユーザーに影響を与える悪質な行為やXの利用規約に反する行為をすると、不正な動きとみなされます。「気づかぬうちに、不正な動きに該当する使い方をしていた」ということがないよう、Xのルールを把握しておきましょう。
【具体例】
・電話番号未登録のアカウントで他のユーザーへダイレクトメッセージを送る
・短時間に大量のユーザーをフォローする
・ユーザーをフォローし、短時間ですぐにフォロー解除を繰り返す
誤凍結の場合もある
稀に、誤ってアカウントが凍結されることもあります。誤凍結が起きた際には、サポートへの解除申請が必要です。違反や不正がないと確認でき次第アカウントが再開されます。
【具体例】
・Xによる自動検出システムの不具合
・不正や違反はしていないが、他のユーザーから通報される
・乗っ取りされたアカウントとみなされる
X(Twitter)アカウントが凍結してしまった際の解決手段
万が一、Xのアカウントが凍結されてしまった際は慌てず冷静に対処しましょう。適切な方法を試すことで、凍結が解除される可能性もあります。
X社からのメールにて凍結理由を確認し、凍結されたアカウントの状況に応じて凍結解除または異議申し立てを試みてください。
以下で詳しく解説します。
まずはメールで凍結理由を確認する
アカウントが凍結されると、X社から登録済みのメールアドレス宛てに通知が送られます。
メールには、スパム行為・攻撃的なポスト・著作権侵害などの凍結理由をはじめとしたアカウントに関する重要な説明が記載されていますので、必ず確認してください。
※凍結されたアカウントがログイン可能な場合、X社からメールが届かず、ログイン後の画面に凍結に関するメッセージが表示されている場合もあります。
自分で凍結解除ができる場合
X社からのメールまたはメッセージにて判明した凍結理由によっては、自分で凍結状態を解除することも可能です。
【セキュリティの問題】
ハッキングや乗っ取りされたと疑われ凍結しているアカウントであれば、アカウントの所有者であると証明することで解除できます。この場合、セキュリティ確認としてアカウントに紐づくメールアドレスや電話番号の入力を求められ、登録済みの情報と相違がなければそのまま解除される可能性が高いでしょう。
凍結やアカウントロックの解除後は、セキュリティを強化し再凍結のリスクを減らすためにも二段階認証の設定がおすすめです。
【該当ポストの削除・訂正】
スパム行為や攻撃的なポストの疑いから凍結した場合、不正または違反している投稿を削除するなど、すみやかに対処することで解除される可能性が高いです。
問題のあるポストはひとつだけとは限りません。凍結理由をよく理解し、該当ポストだけでなく他のユーザーへ返信している内容なども確認してください。
異議申し立てをする必要がある場合
自分で凍結解除ができない状態であれば、Xの「アカウントのロックまたは凍結に関する異議申し立て」ページから、凍結されたアカウントの状態や詳細を入力します。
異議申し立てをした後は、すべてのアカウントが凍結解除される訳ではありません。解除の可否はX社の判断によって決まりますので、Xサポートからの連絡を待ちましょう。
※追加情報を求められる場合やアカウント保護の必要がある場合、異議申し立ての後すぐにXサポートから自動回答のメールが届くことがあります。メールに記載された指示に従い、適切に対応してください。
参考リンク:Xヘルプセンター アカウントの凍結について
X(Twitter)アカウントの凍結を未然に防ぐ方法
最後に、Xアカウントの凍結を未然に防ぐ方法をご紹介します。すでに運用している企業アカウントが凍結しないよう、事前にできる限りの対策をしておくことをおすすめします。
X社が公開しているルールを守る
Xのアカウントが凍結されるのを未然に防ぐためには、X社が公開しているルールをよく理解し、遵守することが重要となります。
X社が公開しているルールや利用規約は下記のリンクから確認できますので、ぜひ参考にしてください。
参考リンク:Xヘルプセンター Xルール/Xサービス利用規約/Xヘルプセンター ルールとポリシー
フォローやフォロー解除を一斉に行わない
前述したように、フォローやフォロー解除を一斉に行うと、スパム行為や不正な動きをしていると判断される可能性が高まります。また、フォローやフォロー解除を繰り返し行うアカウントは他のユーザーからの信頼性も低くなるため、企業アカウントの場合はより一層の注意が必要です。
意味のないフォローはできるだけ避け、興味や関心に基づいて適切なフォローを心がけると良いでしょう。
電話番号を登録しておく
Xのアカウントに電話番号を紐づけることは、セキュリティ強化の点ではもちろん、アカウントを運用する人物や団体が実在していることを確認する手段としても有効です。誤凍結のリスクを減らすためにも、電話番号の登録をしておきましょう。
また、アカウントロックや一時凍結された場合の本人確認がスムーズになるというメリットもありますので、二段階認証の有効化とあわせて行うことがおすすめです。
SNS運用代行会社へ委託する
Xで安全かつ効果的なアカウント運用をするにあたり、社内でリソースが不足している場合はSNS運用代行会社へ委託するのもひとつの方法です。プロに任せることで凍結のリスクを減らせるだけでなく、企業アカウントとしての運用が円滑に進められます。
株式会社ユナイテッドアニマルズが提供するSNS運用代行サービス、&WAKE(アンドウェイク)では、Xを含むさまざまなプラットフォームのサポートが可能です。
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まとめ
本記事では、X(Twitter)アカウントが凍結する原因や解決手段、そして凍結を未然に防ぐ方法などを詳しく解説しました。
Xは、他のSNSと比べてリアルタイム性や拡散性が高いため、企業がアカウント運用をすることで、自社商品やサービスの認知拡大や企業イメージの向上が狙えます。
「ルールや規約を遵守せずアカウントが凍結されてしまった」ということが起きないよう、Xの凍結について知見を深め、適切な運用を行いましょう。万が一、自社のアカウントが凍結された場合には、アカウントの状態や凍結理由を把握し、解除を試してみてください。
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