2025.03.26
SNS運用
SNSでショートドラマがバズり中!参考にしたい活用事例13選をご紹介
企業がSNSを運用する上で、より多くのユーザーの関心を引くには「バズるコンテンツ作り」が重要です。近年、SNSでは「ショートドラマ」という新たなコンテンツが大きな注目を集めており、活用する企業が増えています。
本記事では、実際にSNSでショートドラマを発信している企業の事例を取り上げ、具体的な戦略や工夫しているポイントなどをご紹介します。さらに記事の最後には、これからショートドラマの制作を検討中の方や、バズるコンテンツ作りを意識している方に向けて、制作前に決めておくべき事項をまとめました。
自社のSNS運用にショートドラマを取り入れる際の参考として、ぜひご活用ください。
目次
ショートドラマの事例13選
SNSでショートドラマを活用している企業の事例をご紹介します。
企業ごとに制作の仕方や工夫のポイントが異なりますので、それぞれ見比べて理解を深めることがおすすめです。
1.マイナビ

就職情報サイト「マイナビ」のTikTokアカウントでは、学生の日常生活を描いたショートドラマを配信しています。就職や進学などに関連するストーリーの中で、動画の最後は前向きになれるような終わり方をしている点が特徴です。
若年層へのアプローチを目的としており、若者が将来の夢や未来、進路について考えるきっかけとなるようなコンテンツになっています。
ストーリーはどれも若者の共感を誘うもので、いいねやコメントが多く寄せられ、エンゲージメントが高い傾向にあります。その結果、2025年1月に公開された『声とぬいぐるみ(前編)』は137万回を突破しました。
2.ニフティ不動産

出典元:@nifty_myhome
不動産情報サイト「ニフティ不動産」のYouTubeチャンネルでは、お部屋探しをテーマにしたさまざまなショートドラマが投稿されています。2025年1月から始まったショートドラマシリーズ『まとめれば、うまくいく。』は、どのストーリーも、何かをまとめることで物事がうまく進んでいく展開です。
多くの不動産情報をひとつのアプリで見られるニフティ不動産のメリットに通ずるストーリーになっています。動画の最後は「まとめれば、うまくいく。それはお部屋探しでも。」という終わり方で、視聴したユーザーに自社サービスを強く印象づけられるでしょう。
また、ショートドラマと掛け合わせたキャンペーンの実施は、特に参考にしたいポイントです。キャンペーンに参加したいユーザーがショートドラマを視聴することで認知拡大につながるだけでなく、自社のショートドラマの拡散にもつながります。
3.ローソン(LAWSON)

出典元:@lawsonnews
コンビニエンスストア「ローソン」は、自社のYouTubeアカウントで、ショートドラマシリーズ「お客様の声から」を配信しています。
ローソンは顧客の意見や要望に応える取り組みをしており、実際に「お客様の声から進化した商品やサービス」が多数存在します。この取り組みを自社サイトで紹介するだけでなくショートドラマにすることで、より多くのユーザーが興味関心を引くでしょう。
また、顧客視点で描かれたストーリーは視聴したユーザーの共感を呼びやすく、ブランドへの親近感を高めることが可能です。
4.DAZN JAPAN

出典元:@dazn_jpn
スポーツ専門のビデオ・オン・デマンド・サービス「DAZN」では、2025年2月開催のサッカー「AFC U20 アジアカップ」に向けて、公式SNSや自社サービスからショートドラマが配信されました。
ショートドラマの内容は、U-20日本代表選手の半生を振り返るといった感情に訴えかけるようなストーリーです。実話をもとに作られた現実的なストーリーであることや、人間性や努力、苦悩などを描くことで、選手のファンやサッカー支持者だけでなく多くのユーザーに強い印象を残せます。
これにより、選手への関心を高めると同時に、自社サービスの認知拡大が狙えるでしょう。
5.Paidy

出典元:@PaidyJP
株式会社Paidyは、自社が提供する後払いサービス「Paidy」の10周年を記念し、2025年2月にショートドラマ『夢って、なんなの』を公開しました。
Z世代に人気のインフルエンサー「なえなの」を起用していることから、若年層に強い親近感を与え、リーチ拡大が期待できます。
10周年記念のショートドラマシリーズは全3話です。夢と買い物をテーマに作られており、感情に訴えかけるようなストーリー展開になっています。間接的に自社サービスをアピールする方法は広告感が薄く、ユーザーに不快感を与えることがないため非常に効果的です。
6.JA全農

出典元:@zennoh_drama
全国農業協同組合連合会「JA全農」は、2024年7月に「ぼくらを満たしくれるのは。」のTikTokアカウントを開設し、食をテーマにしたショートドラマを配信しています。
若年層への情報発信を目的とした遊び心のあるストーリーはエンターテインメイント性があり、ユーザーが楽しみながら知識を深められます。ストーリーごとにさまざまな食材が登場し、食を通して自然な形で興味関心を持たせられるのもポイントです。
また、インフルエンサー・アイドル・有名TikTokerなどを起用している点も、若年層へアプローチしたい場合に効果的と言えます。
7.イオンカード

出典元:@イオンカード公式
イオン銀行が発行しているクレジットカード「イオンカード」のYouTubeチャンネルでは、2025年1月に2種類のショートドラマが公開されました。
夫婦の日常を描いたストーリーには、イオンカードでお得に買い物をするための情報や、自社のクラウドファンディングサービス「まいクラウドファンディング」の紹介が含まれています。動画ごとに、明確なPRのテーマが設定されている点が特徴です。
直接的な訴求は広告感が出てしまう一方で、企業が伝えたいことをユーザーにしっかりと届けられるメリットもあります。ショートドラマを制作する目的やターゲット層によっては、あえて直接的な訴求を取り入れるのもひとつの方法です。
8.サイコミ

Cygamesが運営する漫画配信サービス「サイコミ」は、TikTokでショートドラマ専用のアカウントを開設しています。
投稿されているショートドラマは、サイコミ内で実際に人気のある作品を実写化で再現したストーリーです。ショートドラマを視聴したユーザーは自然と原作のストーリーに興味を持ちやすく、新たな顧客獲得が期待できます。
特に、全8話のシリーズ『付き合えなくていいのに』は2025年2月時点で累計再生回数が1,700万回を超えており、多くのユーザーにリーチしていることが分かります。漫画の再現ストーリーはエンタメ性が高く、バズを狙う際の参考になるコンテンツです。
9.JTB

出典元:@jtb_jp
旅行会社「JTB」は、2024年11月にTikTokアカウントで『卒業旅行、行くべきか?行かないべきか?』をショートドラマで配信しています。
この動画のターゲット層である若者にとって、大きなイベントとも言える卒業旅行をテーマにしたショートドラマは共感性が高く、没入感のあるストーリー展開によって認知を向上させることが可能です。
さらに、ショートドラマを活用したキャンペーンイベントを開催している点もポイントです。
キャンペーンはクイズに回答して参加する形式であり、、参加を希望するユーザーは自然とショートドラマを最後まで視聴します。その結果、全2話で公開された『卒業旅行、行くべきか?行かないべきか?』は再生回数130万回を記録しました。
10.キットカット

出典元:@kitkat_juken_
TikTokアカウント「きっと青春の1ページ」は、食品メーカーのネスレ日本株式会社が販売しているお菓子「キットカット」のアカウントです。
これまで多くのショートドラマを配信しており、学校生活や受験など、学生に関するストーリー展開が特徴です。ストーリーには必ずキットカットが登場しますが、演出として取り入れているため違和感がなく、視聴したユーザーに対して商品を自然と印象づけられます。
学校生活や受験など、誰もが経験したことのあるようなテーマを扱うことで、ユーザーが感情移入しやすくなり、エンゲージメントの向上につながります。
11.マウスコンピューター

パソコンの製造・販売を行う「マウスコンピューター」のYouTubeチャンネルでは、自社のパソコンを使ったお悩み解決ストーリーをショートドラマにしています。
架空のお笑いコンビがパソコンでネタを作るというストーリー展開で、演出やセリフを活用しながら自社製品の魅力を伝えている点は、特に参考にしたいポイントです。
また、お笑いというエンタメ要素を取り入れた楽しめるコンテンツであることから、視聴したユーザーの満足度が高まり二次的な拡散も期待できます。
12.テアトルアカデミー

出典元:@kids_eye
タレントの育成やマネジメントを行う「テアトルアカデミー」は、2024年10月に子供目線のショートドラマを配信するTikTokアカウント「キッズアイ」を開設しています。公開から1週間で再生回数が700万回を超えた投稿もあり、ユーザーの注目度が高いアカウントと言えるでしょう。
自社グループの所属タレントをメインキャストに起用することにより、所属タレントの知名度が上がると共に、自社の認知拡大が狙えます。さらにコストを抑えることが可能です。
ショートドラマの内容はどれも子供の目線から見た世界をテーマに、家族や友人関係、学校生活、恋愛など、子供ならではの悩みや葛藤が描かれています。「子供目線」というテーマは、若年層の共感を得るだけでなく、子育て中の保護者層にも響きやすいテーマとして有効です。
13.鳥取県観光戦略課

鳥取県は、2025年4月開催の大阪・関西万博に向けた誘客戦略の一環として、観光戦略課が運用するSNSでショートドラマを公開しました。
ターゲット層はZ世代などの若者です。県内の観光地である鳥取砂丘や倉吉白壁土蔵群などを舞台にした『鳥取に恋をした』のショートドラマシリーズを、全6話配信しています。
心に響くような共感性の高いラブストーリーに鳥取県の美しい風景や魅力を取り入れる手法は、県制作のプロモーション動画といったイメージを払拭しており、自然な形で訴求が可能です。
ショートドラマ制作のポイント
ショートドラマを制作する際は、あらかじめ以下のポイントを確認しておくことをおすすめします。
・ターゲティング
・ショートドラマを配信するプラットフォーム
・テーマやストーリー構成
・出演者決め
・動画撮影の準備
ターゲット設定
ショートドラマを制作するにあたり、ターゲット設定は非常に重要です。ストーリーのテーマやキャスティング、撮影場所や演出方法など、あらゆる事項がターゲット層によって変わります。
ターゲット層が曖昧なまま制作してしまうと、自社の伝えたい情報がユーザーに十分に響きません。動画をどのユーザーに届けたいか明確にすることで方向性が定まります。そのため、リサーチやデータ収集をしながらターゲットを設定しましょう。
ショートドラマを配信するプラットフォーム
SNSのショートドラマは、配信するプラットフォームによってユーザーの反応が大きく変わります。ターゲットを設定した上で、どのSNSを使用するか検討してください。YouTube・Instagram・TikTok・X(Twitter)など、SNSごとにユーザーの年齢層や視聴スタイルも異なります。たとえば、若年層をターゲットにする場合は若者から高い支持を得ているTikTokが有効です。
より多くのユーザーにリーチしたい場合、同じショートドラマを複数のSNSから配信するという手もあります。しかし、SNSごとに投稿スケジュールやキャプションに工夫を加える必要があることから、十分なリソースが必要なため慎重に検討しましょう。
テーマやストーリー構成
テーマを決めてストーリーを構成する作業は、ショートドラマの制作に最も欠かせないポイントです。短時間でユーザーの興味関心を引き出し、感情に訴えながらブランドを印象づける点がショートドラマの特徴です。そのため、テーマを明確に決めて、テンポの良いストーリーに仕上げる必要があります。
ターゲット層に適したテーマを選定した上で、テーマに沿ったストーリーを構成します。短時間という制限があるため、無駄を省きながらインパクトのあるシーンやセリフを効果的に取り入れることがおすすめです。
出演者決め
ストーリーの構成によって、インフルエンサーやタレントのキャスティングを検討しましょう。人気のインフルエンサーやターゲット層に合うタレントを起用することで、ショートドラマの魅力が一層引き立ちます。
SNS上での話題性や拡散力を高めるためにも、キャスティングは重要です。予算やスケジュールに問題がなければ、ターゲット層に合った人物を起用することがおすすめです。
動画撮影の準備
撮影に向けて撮影場所の選定や、必要な機材の用意、人材の手配などを行います。台本作成や撮影後の動画編集についても計画しておくと、よりスムーズに進行できます。
特に、撮影や編集作業の質は重要です。ユーザーに強い印象を与えられるよう、しっかりと人材を揃え、ショートドラマのクオリティを高めましょう。
関連記事:【企業向け】SNSで話題のショートドラマとは?人気の理由や特徴、成功のポイント
自社制作が難しい場合はSNSのプロに委託
ショートドラマの制作を自社で行うことが難しい場合は、外部への依頼がおすすめです。
SNS運用代行のプロに委託すれば、事前準備から実際の撮影、動画編集や投稿まで、ショートドラマを活用したSNS運用の幅広いサポートが受けられます。これにより、ショートドラマの仕上がりが向上し、クオリティの高い魅力的なコンテンツの配信が実現します。
SNSマーケティング支援や運用代行を行う株式会社ユナイテッドアニマルズでは、ショートドラマの制作代行サービスを開始しました。現在、TikTokアカウント(@ironeko29)でショートドラマの配信も行っており、ショートドラマの制作だけでなく投稿作業や分析レポートなども一貫して対応可能です。
ショートドラマの活用を検討している場合は、お気軽にお問い合わせください。
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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。
また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。
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