2025.03.27
SNS運用
【企業向け】ググるは古い?新しい検索「タブる」の概要やググる・タグるとの違いを解説!

インターネット検索といえば「ググる」が一般的ですが、最近では「タブる」という新しい検索方法が注目されています。「タブる」とは、Instagram(インスタグラム)の発見タブを使って投稿を探すことです。
ユーザーは、意図せずに自分の好みに合った投稿を見つけられるほか、これまで知らなかった新しい情報を得られます。
本記事では、「タブる」の基本や、「ググる」や「タグる」との違い、企業の活用方法について詳しく解説します。
目次
「タブる」とは?

「タブる」とは、Instagramの「発見タブ」を使って情報を取得したり、新たなコンテンツを発見したりする行動を指します。
発見タブとは、ユーザーの過去の閲覧履歴や興味関心をもとに、アルゴリズムが自動的に選定した投稿が表示される画面です。ユーザーが興味関心を持つ可能性が高い、パーソナライズされたコンテンツが表示される点が大きな特徴です。
意図的に探すのではなく、画面をスクロールするだけで多様な情報に触れられるため、思いがけない発見や新たなトレンドとの出会いを体験できます。発見タブは多くのユーザーが日常的にアクセスするため、企業側にとっては多くのリーチが期待でき、ブランドの認知向上やマーケティング施策に役立つ貴重なツールとして注目される存在となっています。
「タブる」の由来と背景
「タブる」という言葉は、従来の「Google検索」を意味する「ググる」に対する新たな検索行動として生まれた造語です。近年では、「ググる」のほかに「タブる」を行うユーザーが増加しています。
InstagramなどのSNSが提供する「発見タブ」機能では、ユーザーが自分で特定のキーワードを入力することなく、プラットフォーム独自のアルゴリズムによって厳選されたコンテンツが自動的に表示される仕組みです。このような体験が定着しつつあります。
こうした背景には、モバイル端末の普及やSNSの進化、そして利用者の情報収集方法の変化があります。企業にとってはこの流れを理解し、消費者の無意識下での情報接触を戦略に取り入れることで、今後の競争優位性の確保につながります。
一般的な検索行動との違い
従来の検索は、ユーザーが明確な目的を持ち、特定のキーワードを入力して必要な情報を探すのが一般的です。
一方で、「タブる」はユーザーが自ら検索しなくても、SNSのアルゴリズムが自動的に選んだコンテンツが表示される仕組みです。そのため「タブる」では、計画的に情報を探すというよりも、思いがけない発見や新しい興味が生まれるという特徴があります。
企業にとっては、従来の検索ではリーチしづらかった潜在的な顧客や、まだ顕在化していないニーズを捉える貴重な機会です。そのため、これまでの能動的な検索とは異なる、新しい情報収集の手法として注目されています。
「ググる」「タグる」「アカる」の違いとは?

「タブる」とよく似た言葉に、「ググる」「タグる」「アカる」があり、それぞれの検索行動は目的や手法が異なります。
各検索行動の概要と、「タブる」との違いについて解説します。
「タブる」と「ググる」の違い
「タブる」と「ググる」は、どちらも情報を探す行動ですが、検索のプロセスと得られる情報の特性が大きく異なります。「ググる」は、Googleなどの検索エンジンを使い、特定のキーワードを入力して目的の情報を探す行動です。
一方、「タブる」は、Instagramの「発見タブ」を活用し、アルゴリズムによっておすすめされたコンテンツを受動的に閲覧する行動を指します。ユーザーが明確な検索キーワードを入力するわけではなく、過去の閲覧履歴や興味関心に基づいて、関連性の高い投稿が自動的に表示される仕組みです。
「ググる」は得られる情報はピンポイントであり、求めている答えを直接得られるのが特徴です。一方、「タブる」行動は、予期せぬ情報を得るきっかけになり、興味の幅を広げられるという違いがあります。
「タブる」と「タグる」の違い
「タグる」は、SNS上でハッシュタグ(#)を活用して関連する投稿や話題を検索する行動を指します。たとえば、「#カフェ巡り」と検索すれば、同じハッシュタグを付けた投稿が表示され、ユーザーは興味のある情報に直接アクセス可能です。
「タグる」と「タブる」は、どちらもSNS上での情報探索を指しますが、その検索方法と結果の表示形式に大きな違いがあります。
企業側の視点では、「タグる」は特定のトピックに関心があるユーザーにリーチしやすく、「タブる」は潜在的な興味を持つユーザーに自然にアプローチできる手段として活用されます。
「タブる」と「アカる」の違い
「アカる」とは、SNSで特定のアカウント(ユーザー)を検索し、その人の投稿やプロフィールをチェックする行動を指します。たとえば、企業の公式アカウントやインフルエンサーのページを直接検索して投稿を閲覧するのが「アカる」にあたります。すでに関心のあるブランドや人物を探す行動であり、目的がはっきりしているのが特徴です。
一方、「タブる」は、特定のアカウントを検索するのではなく、SNSのアルゴリズムが選んだ投稿を受動的に閲覧する行動です。「アカる」は、すでに知っている情報源にアクセスするのに対し、「タブる」は、思いがけない投稿や新しい情報に出会うことを楽しむ点が大きく異なります。
企業にとって、「アカる」を通じて自社のファンを増やすことは重要です。一方で、「タブる」によって自社の投稿が新規ユーザーに届く可能性も高まります。そのため、両方の検索行動を意識したマーケティング戦略が求められます。
「タブる」の強み

「タブる」には、「リアルタイム性」「情報の信頼度」「スマホへの最適化」の大きく3つの強みがあります。それぞれの強みについて解説します。
リアルタイム性
「タブる」の大きな特徴の一つが、リアルタイム性の高さです。
たとえば検索エンジンを利用すると、クロールされた情報が検索結果に表示されるため、最新の情報が即座に反映されるとは限りません。一方で、「タブる」を活用した情報探索では、SNS上の最新トレンドや話題の投稿がリアルタイムで表示されるため、鮮度の高い情報を素早く得られます。
特に、Instagramの「発見タブ」では、人気の投稿や話題性のあるコンテンツが優先的に表示されるため、注目を集めている情報や最新の情報を効率的に把握することが可能です。
情報の信頼度
「タブる」ことで得られる情報は、実際のユーザーが発信するリアルな声が多く含まれており、信頼性の高い情報源として注目されています。Google検索では、膨大な情報が表示される一方で、その中には出所が不明なものや信憑性に欠ける情報も含まれることがあり、慎重に取捨選択することが必要です。
一方、「タブる」では、実際に商品やサービスを利用した人々の投稿が中心となるため、広告では伝えきれないリアルな評価や感想を知ることができます。特に、口コミや実体験に基づいた投稿が多いため、ユーザーにとっては信頼しやすい情報が手に入る点が大きな魅力です。
スマホへの最適化
「タブる」は、スマホでの情報収集に最適化された検索行動です。Google検索はPCでもスマホでも利用できますが、検索ワードを入力し、リスト化された結果の中から必要な情報を選ぶ手間がかかります。一方、「タブる」は、スマホでスクロールするだけで次々と新しいコンテンツが表示され、直感的で手軽に情報を得られるのが大きな魅力です。
また、Instagramは、縦型動画や画像をメインとしたデザインになっており、スマホで見やすく操作しやすいのが特徴です。そのため、ユーザーは短時間で効率よく情報を収集でき、企業側もスマホ向けのビジュアルコンテンツを活用することで、より多くの人に効果的に情報を届けられます。
タブ検索を意識したコンテンツ最適化

Instagramの「発見タブ」に表示されるには、アルゴリズムを理解し、最適化されたコンテンツを作成することが重要です。発見タブでは、フォロワー数よりもエンゲージメント率やユーザーの関心に基づいて投稿が表示されます。そのため、ターゲット層に響くコンテンツを発信することが求められます。
発見タブに表示されるためのポイントは、以下の5つです。
- エンゲージメントを重視した投稿(「いいね!」やコメントを増やす)
- 目を引く高品質なビジュアルコンテンツ
- 適切なハッシュタグとキャプションの活用
- フォロワーが最もアクティブな時間帯での投稿
- 発見タブに表示されやすいリール動画の活用
特にリール動画は拡散力が高く、視聴完了率を上げる工夫が必要です。上記の施策を実践することで、フォロワー以外の新規ユーザーにもリーチしやすくなり、認知度向上やマーケティング効果の最大化につながります。
「タブる」で発見してもらう方法

Instagramの「発見タブ」でユーザーに発見してもらうための4つの方法を紹介します。
アカウントの内容を明確にする
発見タブに表示されるためには、アカウントのテーマやターゲットを明確にすることが重要です。プロフィールの説明文に、業種や提供サービスを簡潔に記載し、どのようなアカウントなのか、ユーザーが一目で理解できるようにしましょう。
また、投稿の統一感を持たせることで、視覚的にブランドの個性を際立たせられます。投稿のキャプションにも関連キーワードを適切に盛り込むことで、発見タブに表示されやすくなります。
フォロワーと積極的にコミュニケーションを取る
フォロワーとの密な交流は、アカウントの信頼性や親しみやすさを高める重要な要素です。単に投稿を発信するだけでなく、フォロワーのコメントに返信したり、ストーリーズで質問を投げかけたりすることで、双方向のやり取りを増やせます。特に、フォロワーからの意見や要望に耳を傾けることで、より共感を得られるアカウントになり、継続的な関係構築につながります。
さらに、フォロワーの投稿に「いいね!」やコメントを残すことで、相手からの好意的なリアクションも期待でき、長期的なファンを獲得しやすくなります。
エンゲージメント率を上げる
「タブる」でユーザーに発見してもらうためには、エンゲージメント率の向上も重要です。エンゲージメント率は、投稿の「いいね!」やコメント、シェア、保存の総数を示す指標で、発見タブに優先的に表示されるために欠かせない要素です。
エンゲージメント率を向上させるには、フォロワーが積極的にアクションを起こしたくなるコンテンツを提供することが大切です。たとえば、投票やクイズ形式のストーリーズを投稿することでユーザーの参加を促せます。
また、視覚的に魅力的なリール動画や、話題のトレンドを取り入れた投稿を作成することで、より多くのユーザーの目に留まりやすくなります。こうした工夫を重ねることで、投稿への「いいね!」やコメント、シェアが増え、結果的に発見タブへの掲載される可能性が高まります。
保存率を上げる
発見タブのアルゴリズムは、ユーザーの「保存」アクションを重要視しています。有益な情報を提供する投稿を作成し、ユーザーが後で見返したくなるコンテンツを意識することが重要です。
たとえば、「○○の活用方法」「最新トレンドまとめ」など、役立つ情報をスライド形式で投稿することで、保存率を高められます。投稿の最後に「保存しておくと便利!」と呼びかけるのも効果的です。
まとめ

本記事では、「タブる」の基礎知識や、「ググる」や「タグる」との違い、そして企業が「タブる」でユーザーに発見されやすくなる方法について解説しました。
「タブる」のアルゴリズムを理解し、発見タブに最適化するよう取り組むことで、新規ユーザーの獲得につながります。アカウントの内容を明確にし、フォロワーと積極的にコミュニケーションを取りながら、エンゲージメントと保存率を高める施策を実施しましょう。
企業がこれらのポイントを押さえることで、より多くのターゲット層にアプローチでき、Instagramを効果的なマーケティングツールとして活用できます。
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