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X(Twitter)のコミュニティノートとは?作成方法やメリット・デメリット、注意点

X(Twitter)のコミュニティノートとは?作成方法やメリット・デメリット、注意点

X(Twitter)の「コミュニティノート」は、ユーザーが投稿に補足情報を追加し、誤解を防ぐための機能です。複数の視点を提示することで、より正確な情報の提供を目指しています。

SNS上の情報は拡散力が強く、誤った内容が広がるリスクもありますが、コミュニティノートを適切に活用することで、より正確な情報を受け取ることが可能です。

本記事では、コミュニティノートの基本的な仕組みや作成方法、活用するメリット・デメリットについて詳しく解説します。さらに、ノートを投稿する際の注意点や、よくある質問についても紹介します。

Xのコミュニティノートとは?

Xのコミュニティノートとは?

Xの「コミュニティノート」は、ユーザーがツイートに追加の背景情報や補足を提供できる機能です。誤解や誤情報の拡散を防ぎ、ツイートの内容をより正しく伝えることを目的としています。

これまで、ツイートの訂正や補足は「返信」や「引用リツイート」を使って行われていましたが、そうした情報は埋もれやすく、十分に届かないことがありました。

一方コミュニティノートでは、ツイート上に信頼性の高い情報を直接表示できるため、ユーザーがより正確な判断を下すのに役立ちます。さらに、追加された情報は一定の評価を得ないと表示されない仕組みになっており、正確性も担保されています。

Xのコミュニティノートの仕組み

コミュニティノートは、ユーザーがツイートに補足情報を追加し、その内容が他のユーザーによって評価される仕組みです。ただし、投稿されたノートがすぐにツイートと一緒に表示されるわけではなく、一定の基準を満たした場合のみ公開されます。

具体的には、ユーザーがツイートに対する補足情報をノートとして投稿し、他のユーザーがその内容について、信頼性や透明性を評価します。そして、多様な視点を持つ評価者から十分な支持を得たノートだけがツイートに表示される仕組みです。

Xの評価システムは単なる多数決ではなく、異なる立場の評価者が合意することを重視しているのが特徴です。そのため、一方的な意見に偏ることなく、より公平で信頼性の高い情報が提供される仕組みになっています。

Xのコミュニティノートのメリット・デメリット

Xのコミュニティノートのメリット・デメリット

コミュニティノートを活用するメリットとデメリットについて解説します。

コミュニティノートのメリット

コミュニティノートの大きなメリットは、誤った情報やデマの拡散を防げることです。Xは、この機能を「背景情報を提供するもの」としていますが、実際には事実を確認する役割も果たしています。とくに「役に立つ」と評価されたノートには、信頼できる情報源が示される傾向にあり、ユーザーが正しい情報を判断しやすくなります。

これまでにも、地震発生の際や新型コロナウイルス流行時などにSNSではデマが広がり、社会的な混乱を招いたケースが多数ありました。こうした問題に対して、コミュニティノートが正しい情報を補足することで、誤った情報の拡散を防ぐ重要な役割を果たしています。

コミュニティノートのデメリット

コミュニティノートにはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

現状の課題は、ノートの内容が必ずしも「正しい」とは限らない点です。一般ユーザーが作成するため、意図的な情報操作や嫌がらせの手段として悪用される可能性があります。Xはこれを防ぐために、協力者の資格基準や有用性スコアを設けていますが、完全に排除することは難しいのが現状です。

また、ノートの評価プロセスは複雑で、どの基準で「役に立つ」と判断されるのかが分かりにくいこともあります。評価する側の主観やバイアスが影響を及ぼし、必ずしも客観的で正確な情報が提供されるとは限らないという点にも注意が必要です。

Xのコミュニティノートの作成方法

Xのコミュニティノートの作成方法

Xのコミュニティノートを作成する方法を、5つのステップで紹介します。

1.「コミュニティノートを作成」を選択する

コミュニティノートを作成するためには、まずコミュニティノートの寄稿者としての参加基準を満たす必要があります。参加条件は以下の通りです。こちらのページから申請できます。

  • 電話番号の認証
  • アカウント作成から6か月以上経過
  • 直近のルール違反なし
  • 他のコミュニティノートアカウントとの関連性なし

3つのステップで参加条件や言語選択などが表示されるため、画面下部の「次へ」をタップして進みます。








引用元:Xのコミュニティノートについて | Xヘルプ

以上でコミュニティノートへの参加ができるようになります。

2.コミュニティノートを追加する投稿を見つける

コミュニティノートを追加する対象となるツイートを見つけることが次のステップです。誤解を招く可能性がある投稿や、追加の背景情報が有益と考えられる投稿を選ぶことを意味します。

適切な投稿を見つけることで、コミュニティ全体の情報の質を向上させられます。

3.コミュニティノートを作る

対象のツイートを選択したら、「コミュニティノートを作成」をクリックし、ノートの内容を入力します。その際、情報源を明示し、客観的な視点を持つことが重要です。

ノートは他のユーザーにとって有益であり、投稿の理解を深めるものであるべきです。


引用元:Xのコミュニティノートを作成する方法のステップバイステップガイド

4.評価を待つ

作成したコミュニティノートは、他の寄稿者によって評価されます。評価は「役に立った」や「役に立たなかった」といった形で行われ、多様な視点から高い評価を得たノートは、正式にツイートと共に表示されるようになります。このプロセスは、情報の偏りを防ぎ、信頼性を確保するための重要なステップです。

5.公開したコミュニティノートを確認する

評価を経て公開されたコミュニティノートは、該当のツイートの下に表示され、他のユーザーが閲覧できるようになります。公開後は、ノートの影響やフィードバックを確認し、今後の寄稿に活かすようにしましょう。

コミュニティノート活用時の注意点

Xのコミュニティノートを活用する際には、いくつかの注意点があります。

まず、前述した通り掲載される情報が必ずしも正確とは限らない点です。ノートが表示されるかどうかは、ユーザーによる「役に立つ」という評価によって決まります。ただし、この評価は情報正確性ではなく、有用性にもとづいています。そのため、内容に誤りがあっても、多くの人が支持すれば掲載される場合があります。

続いて、本来は投稿の補足情報を提供するための機能ですが、実際には投稿への反論や意見を主張する場として使われるケースもあります。とくに、匿名でノートを作成できるため、主観的な意見や偏った見解が含まれる可能性があることに注意が必要です。さらに、そのようなノートが「役に立つ」と評価されることで、あたかも正しい情報として拡散されるリスクもあります。

このような点を踏まえ、ノートの内容を過信せず、投稿とあわせて冷静に判断することが重要です。また、ノートを作成する側も、公平で客観的な情報提供を心がけることが求められます。

X(Twitter)のコミュニティノートに関するよくある質問

X(Twitter)のコミュニティノートに関するよくある質問

最後に、Xのコミュニティノートに関するよくある質問と、回答を紹介します。

誰でもコミュニティノートを書ける?

Xのコミュニティノートは、誰でもすぐに投稿できるわけではありません。ノートを作成するには、まず特定の基準をクリアし、システムへの参加資格を得る必要があります。

さらに、基準を満たした後も、ノートの寄稿を開始するには申請手続きが必須です。申請はシンプルなプロセスで、承認されるとツイートに補足情報を提供できるようになります。

コミュニティノートは削除できる?

自身の投稿にコミュニティノートがついた場合でも、投稿者自身がそれを削除することはできません。Xでは、情報の公平性と信頼性を確保するため、多くのユーザーの評価によってノートが維持される仕組みを採用しています。そのため、個人の意向や特定の事情でノートを削除することは認められていません。

ただし、ノートの内容に誤りや不適切な表現が含まれている場合、ユーザーの評価によって非表示となる可能性があります。また、投稿そのものを削除することは可能ですが、意図的に補足情報を排除しようとしたと見なされるリスクもあるため、慎重な判断が求められます。

参照元:Xのコミュニティノートについて | Xヘルプ

自身の投稿についたコミュニティノートに納得できない場合は?

自身の投稿に付けられたコミュニティノートに納得できない場合、いくつかの対処法があります。

まず、ノートの内容が適切かどうかを見直してもらうよう再審査をリクエストできます。この申請によって、別の寄稿者が改めて評価を行い、ノートの有効性が再評価される仕組みです。

さらに、ノートの内容がXのガイドラインに違反していると思われる場合は、「•••メニュー」から「報告」を選択するか、専用の報告フォームを使用して問題を運営側に伝えることが可能です。不適切なノートが修正または非表示になる可能性があります。

コミュニティノートが表示されない時の対処法は?

例えば、ノートが十分な評価を得ていない場合や、公開に必要な基準を満たしていないことが考えられます。また、投稿者がノート作成の上限に達している場合や、作成機能がロックされていることも要因の一つです。

さらに、ユーザーの設定ミスや、X側のシステム不具合も影響することがあります。問題が続く場合はサポートチームに問い合わせるのが有効です。

まとめ

本記事では、Xのコミュニティノートの基本的な仕組みや作成方法、活用するメリット・デメリットについて詳しく解説しました。

コミュニティノートは、情報の透明性を高めるために非常に有用な機能ですが、利用にあたっては注意が必要です。資格を得てノートを書いたり、他のユーザーのノートを評価することで、より質の高い情報が提供されます。

ノートが表示されない場合や評価に納得できない場合でも、適切に対応をすることで情報の正確性を保つことが可能です。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

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