SNS運用

SNSで企業紹介動画を配信するメリット|制作時のポイントや事例も紹介

企業の魅力や強みを伝える方法として、企業紹介動画の活用が注目を集めています。SNSの急速な普及に伴い、動画を通して企業のブランド認知やイメージ構築、新規顧客の開拓が効率的に行えるようになりました。

本記事では、企業紹介動画の概要や、SNSで企業紹介動画を制作するメリットとデメリットを解説します。

また、SNSを活用した企業紹介動画の事例も紹介するので、自社導入時の参考にしてください。

企業紹介動画とは

企業紹介動画とは、企業の理念や事業内容、強みなどを映像で伝えるプロモーション手段の1つです。文章だけでは伝わりにくい雰囲気や価値観も、視覚と聴覚を通じて直感的に伝えられます。

また、企業紹介動画は、ブランディングや採用活動、営業資料としても活用されることが多く、さまざまな場面で効果を発揮します。近年では、SNSを活用してYouTubeなどのオンライン媒体で公開されるケースが増えており、スマートフォンユーザーを意識した短尺動画の需要も高まっています。視聴者の企業理解を深め、印象に残るコンテンツを発信する手段として、導入する企業も増加しています。

SNSで企業紹介動画を配信するメリット

動画コンテンツがトレンドとなるなかで、企業紹介の動画化も多くのメリットがあります。SNSで企業紹介動画を配信するメリットを3つご紹介します。

企業ブランドの認知度向上につながる

SNSで企業紹介動画を配信するメリットは、企業ブランドの認知度を効率的に高められることです。SNSは拡散性が高く、フォロワーだけでなくその先のユーザーにも情報が届く可能性があるため、動画が多くの人の目に触れる機会を生み出します。

また、動画は静止画やテキストに比べて企業の世界観や雰囲気が伝わりやすく、記憶にも残りやすいのが特徴です。ブランドカラーやロゴ、キャッチコピーなどを動画内にうまく取り入れることで、視聴者に企業の存在を強く印象づけるのに効果的です。

新規顧客の開拓に活用できる

SNSは潜在顧客との接点を広げるためのチャネルであり、企業紹介動画を活用することで新規顧客の獲得につながります。たとえば、業界や商品に興味を持つユーザーが企業の動画に偶然触れた場合、企業の存在を知り、そこから公式サイトへの訪問や問い合わせ、資料請求へとつながるケースも少なくありません。

さらに、動画の内容がターゲットの課題や興味にマッチしていれば、自然な形で関心を引きつけることも可能です。SNSの企業紹介動画は、広告のような押しつけ感が少なく、ユーザーの自発的な関心を引き出せる点がメリットです。

視覚的に強い印象を与えられる

動画は静止画やテキストよりも圧倒的に多くの情報を短時間で伝えられ、視覚・聴覚的に視聴者の記憶に残りやすいという利点があります。企業紹介動画では、製品の使用シーンや社員の表情、オフィスの雰囲気などをリアルに映し出せるため、企業そのものへの親近感や信頼感を生み出せます。

また、コンテンツの内容を工夫することで、他社との差別化にも効果的です。インパクトのある印象を視聴者に与えるのに適しており、企業イメージの拡散に役立ちます。

SNSで企業紹介動画を配信するデメリット

SNSで企業紹介動画を配信することには多くのメリットが期待できる一方で、注意すべき点もいくつかあります。

どのようなデメリットがあるのかを踏まえたうえで、企業紹介動画の配信を始めましょう。

制作工数やコストの圧迫

企業紹介動画の制作には、多くの工数とコストがかかる場合があります。企画立案からシナリオ作成、撮影、編集、ナレーションや音楽の選定など、完成までに多くのプロセスが必要です。

特に、紹介動画のクオリティを重視するほど、プロの制作会社への依頼や専門スタッフの採用が求められるため、予算が膨らみやすくなります。また、人員が限られている企業では、社内の業務負担が増し、本来の業務に支障をきたす可能性にも注意しましょう。

ブランドイメージを損なうリスク

SNS上に公開された動画は、不特定多数のユーザーに閲覧され、コメントやシェアによって一気に拡散しやすいという特性があります。この拡散性はメリットである一方で、動画の内容や表現が誤解を招いたり、視聴者の感性に合わなかった場合には、企業イメージを大きく損なうリスクも伴います。

たとえば、不適切な言葉づかいや演出、配慮に欠ける表現が含まれていた場合、SNS上で批判が集中し、炎上につながる可能性もあります。企業に対する信用の低下や顧客離れに直結するため、動画公開前には入念な確認とリスクマネジメントが不可欠です。

効果が可視化されにくい

SNSで企業紹介動画を配信する際に、どのような効果が出ているのかを正確に可視化するのは簡単ではありません。再生回数や「いいね」の数だけでは、視聴者がどれほど企業に興味を持ったか、実際の購買や問い合わせにどの程度つながったかを判断するのが難しいためです。

また、動画の視聴率や離脱した場所を分析するにはマーケティングの専門知識が求められます。特に、BtoB分野では、動画を見たユーザーが直接的なアクションを起こすまでに時間がかかることも多く、即効性が得られにくい点もデメリットとなります。

SNSで企業紹介動画を配信する際のポイント

SNSで企業紹介動画を配信する際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。動画内で伝えたいメッセージを明確にすることや、動画再生時間といったポイントを解説します。

伝えたいメッセージを明確にする

SNSで企業紹介動画を配信するにあたって、「誰に・何を伝えたいのか」というメッセージを明確にすることが重要です。動画に伝えたい情報を詰め込みすぎると視聴者に伝わりにくくなるため、ターゲットに対して最適なメッセージを動画に含めましょう。

具体的には、人材採用を目的としている場合は企業文化や社員インタビューをメッセージとして伝える、新規顧客向けならサービスの利便性にフォーカスするといった形で内容を最適化することが大切です。また、SNSはユーザーの関心を一瞬で引きつける必要があるため、冒頭からメッセージ性のある構成にすることも効果的です。

コンテンツを工夫する

SNSで成功する動画は、投稿に対して共感やシェアをしたくなるような要素も必要です。企業紹介動画も例外ではなく、会社の情報を紹介するだけではユーザーの関心を惹きつけることはできません。

たとえば、実際に働く社員のリアルな声を取り入れたり、ストーリー仕立てで展開したりすることで、視聴者に親しみやすさや感情的なつながりを持たせられます。

また、BGMやナレーション、テロップなどの演出を工夫することでも、動画の魅力は大きく変わります。さらに、視聴者の属性に合わせて言葉づかいや映像のテンポを調整するなど、ターゲット視点で作ることが成果を出すために重要です。

動画の再生時間を調整する

一般的に、SNSユーザーは短時間で大量の情報を見ているため、企業紹介動画も短く、わかりやすくすることが基本です。再生時間が長すぎると途中で離脱されるリスクが高まるため、1〜2分程度に収めましょう。

InstagramやX、TikTokなどのプラットフォームでは、15秒〜60秒以内の短尺動画が好まれやすく、冒頭数秒で興味を引ける構成が重要です。一方で、YouTubeでは3〜5分程度まで許容されることもありますが、内容が冗長にならないよう編集に工夫が求められます。目的や配信先メディアに応じて最適な再生時間を見極めることが、視聴完了率を高め、伝えたい情報を効果的に届ける重要なポイントです。

SNSを活用した企業紹介動画の事例

現在では、大企業においてもSNSを活用して企業紹介動画を配信する事例が見られるようになってきました。

最後に、SNSをターゲット別に活用している事例や、動画でどのようなメッセージを伝えているのかについて、3つの具体的な企業事例を踏まえてご紹介します。

株式会社リクルートホールディングス

出典元:株式会社リクルートホールディングス

株式会社リクルートホールディングスは、企業広報にSNSを積極的に活用しており、動画コンテンツによる自社ブランディングを多角的に展開する方法が特徴です。

たとえば、YouTube公式チャンネルでは、グループ全体のビジョンや事業内容を伝える企業紹介動画を配信しています。

また、Instagramは、若年層の人材獲得にショート動画を用いている点もポイントです。若手社員のインタビューや社内イベントの様子などをショート動画形式で紹介し、就職活動中のユーザーからの反響も大きく、企業イメージ向上に貢献しています。

ソフトバンクグループ株式会社

出典元:ソフトバンクグループ株式会社

ソフトバンクグループ株式会社は、さまざまなターゲットに向けて複数のSNSを運用しているのが特徴です。たとえば、YouTubeでは、グループの成長戦略やビジョンを伝えるドキュメンタリー形式の動画を公開し、「情報革命で人々を幸せにする」という企業理念を印象づけています。

また、Xでは、孫正義氏による講演の言葉や投資先企業の紹介といったコンテンツが投稿され、ビジネス層を中心に高い注目を集めています。SNSを通じて多角的にブランド価値を発信する姿勢は、他企業にとっても参考になる事例です。

大和ハウス工業株式会社

出典元:大和ハウス工業株式会社

大和ハウス工業株式会社は、住宅・建設業界における企業ブランディングの一環として、SNSを活用した動画発信に積極的な企業です。YouTubeでは、企業理念や創業者の想いを伝えるドキュメンタリー風の企業紹介動画を公開しており、歴史や社会貢献への姿勢を丁寧に伝えています。

また、InstagramFacebookなどのSNSでは、モデルハウスの紹介や建設現場の様子などを短尺動画で配信しています。住宅購入を検討する層や就職活動中の若年層といったターゲットごとに、さまざまなSNSを使い分けています。

まとめ

SNSを活用した企業紹介動画の配信は、企業の魅力や価値をわかりやすく伝えるための有効な手段です。視覚的な訴求力により、ブランドの認知拡大や新規顧客の獲得につながる可能性があります。

一方で、動画制作には一定のコストや時間がかかり、内容によっては企業イメージを損なうリスクもあるため、計画的な運用が求められます。効果的に活用するためには、伝えたいメッセージを明確にし、視聴者に響く内容や演出を工夫することが大切です。実際に多くの企業がSNSを通じた動画配信に取り組んでおり、それぞれの特徴を活かした事例を参考にしてみてください。

この記事の監修者

高橋 空

株式会社ユナイテッドアニマルズの広報担当。女性ファッション誌『nonno』の専属読者モデル出身。現在は、モデル業と並行して活動。アパレルEC・ブライダル・美容広告のモデル経験をマーケティング業務に活かし、美容ジャンルを得意とする。YouTube「私のタイムラインっておかしいかな?」やTikTok「あやそら SNS運用で働く先輩後輩」への出演や「marcial」のInstagramアカウントでvlog系動画の発信を行うなど、SNS運用業務でも活躍中。自身のSNSではInstagramリール動画の再生回数が最高297万回、TikTokでは最高87万回再生の実績を持つ。

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