2023.07.14
SNS広告
【媒体別】SNS広告の費用相場!種類や特徴・始めるポイントを紹介
年々ソーシャルメディアの影響力が増すなか、SNS広告運用を本格的に始めようとする企業も増えました。しかし、具体的な費用や効果のイメージがしづらく、後回しになっている企業が多いのが現状です。
本記事では、SNS広告運用に関する媒体別の費用相場や上手な活用の仕方・成功事例を解説します。
費用対効果の高いSNS運用をしたい企業の責任者・担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SNS広告の運用を始める前に知っておくべき基本情報
SNS広告運用を始めたい場合に、知っておくべき基本情報は下記の3つです。
- SNS広告の種類
- SNS広告の課金方式の種類
- 課金方式別の特徴と費用対効果の目安
SNS広告で知っておきたい各ポイントを詳しく紹介します。
SNS広告の種類
SNS広告を運用するうえで、まず知っておくべきなのが「どのようなSNS広告があるか」を把握することです。
代表するSNS広告は下記の6つになります。
媒体 | 特徴 |
Facebook広告 | ビジネス商材やBtoB向けに強い |
Instagram広告 | 画像や動画に関するアプローチに特化 |
YouTube広告 | 拡散力に優れている |
Twitter広告 | 文章やユーザーによる拡散力が高い |
LINE広告 | アクティブユーザーが多い |
TikTok広告 | 若い世代のユーザーに効果的 |
SNS広告は特徴やターゲット層・目的によって費用対効果が変わります。運用方法を誤ると費用対効果が低くなるため注意が必要です。
自社の商品・サービス・ブランドの特徴を理解したうえでSNS広告運用先を決めましょう。
SNS広告の課金方式の種類・費用発生のタイミング
SNS広告には、複数の課金方式が存在します。SNS広告運用をするうえで知っておきたい課金方式が、下記の6つです。
課金方式 | 費用発生のタイミング |
クリック課金(CPC) | ユーザーがクリックすると費用発生 |
インプレッション課金(CPM) | 1,000回以上表示されると費用発生 |
フォロー課金(CPF) | 広告経由によるアカウントフォローで費用発生 |
エンゲージメント課金型(CPE) | 対象となるアクションをとった場合に費用発生 |
アプリのインストール課金(CPI) | インストールされるたびに費用発生 |
動画の再生時間による課金(CPV) | 動画が再生されるたびに費用発生 |
課金方式は、SNS広告運用の費用対効果に大きく関わります。
たとえば、多くの人が視聴しやすいゴールデンタイムに画像や動画が表示されるように設定すると、インプレッション課金も費用対効果が伸びやすくなります。
費用対効果の高いSNS広告の運用をするために、どのような課金方式があるのかを把握しておきましょう。
課金方式別の特徴
課金方式別の特徴は、下記のとおりです。
課金方式 | 特徴 |
クリック課金(CPC) | 興味を持ったユーザーのみ集客しやすい |
インプレッション課金(CPM) | 認知拡大に有効的 |
フォロー課金(CPF) | フォロワーを増加させたい場合に活躍 |
エンゲージメント課金型(CPE) | イメージ・認知度を高めやすい |
アプリのインストール課金(CPI) | 動画広告との相性が抜群 |
動画の再生時間による課金(CPV) | 商品・サービスをイメージさせやすい |
ここからは各課金方式別に細かく特徴を解説します。
クリック課金(CPC)
- YouTube
- LINE
- TikTok
クリック課金は、ユーザーが対象となる広告をクリックした際に発生します。
広告が何回表示されても、クリックされない限り費用が発生しないため、興味を持ったユーザーのみ集客しやすい点が魅力です。
リスティング広告やリターゲティング広告などに活躍します。
インプレッション課金(CPM)
- YouTube
- LINE
- TikTok
インプレッション課金は、広告が1000回表示される度に費用が発生します。
商材やブランド認知に特化した広告で、表示回数が最大になるように配信される仕組みです。
多くのユーザーに知ってもらえるため、認知拡大を目的とした広告運用を考えている場合に有効です。
フォロー課金(CPF)
フォロー課金は、広告を経由してアカウントがフォローされた際に費用が発生します。
Twitter限定の課金方式で、アカウントのフォロワーを増加させたい場合に活躍する方法です。
フォロワー増加によるリード獲得やブランド認知の向上がメリットになります。
フォロー以外の「いいね」や「リツイート」などのエンゲージメントは費用発生対象外で、コストパフォーマンスにも優れている課金方式です。
エンゲージメント課金型(CPE)
エンゲージメント課金は「いいね」や「リツイート」などのアクションが起きた際に費用が発生する課金方式です。
商材やブランドのイメージを高めたい場合や認知度を伸ばしたい場合に活躍します。
エンゲージメントが多いほど周りからの評価も上がりやすいため、イメージを高めたい場合に有効です。
アプリのインストール課金(CPI)
インストール課金は、広告をクリックして実際にインストールまたは起動した際に費用が発生します。
モバイル端末全体に広告が表示されるため、動画広告との相性が抜群です。
ゲームアプリなどのインストールを誘導したい場合や、ユーザーを増やしたい場合に向いています。
動画の再生時間による課金(CPV)
- YouTube
- TikTok
動画広告が視聴される度に費用が発生します。
視覚的に強い訴求ができるため、商品やサービスをイメージさせやすいのが特徴です。
You Tubeなどの場合は、30秒以上再生されなければ課金されないため、広告に興味がないユーザーが見ても、課金が発生しにくいという魅力があります。
ただし商品やサービスが高くなければ購入まで繋げられないので、ユーザーを獲得しやすい反面、難しい課金方式です。
SNS広告を運用する場合の出稿費用の目安
SNSの広告運用を始めたい場合の、出稿費用相場は10万円~50万円です。
ただし出稿費用相場は目安であり、どの課金方式を利用するか、どの媒体にするかによって出稿費用は大幅に異なります。
たとえば興味を持ったユーザー集客を図りたいだけの場合は、クリック課金を設定してアプローチすると良いでしょう。
費用を抑えながらSNS広告運用が可能です。
費用対効果を高めるためにも、ユーザー属性や目的を考えたうえでSNS広告運用先を決めましょう。
【媒体別】SNS広告の特徴と費用相場
これまで解説した通り、各SNS広告によって特徴が異なります。
各SNS広告の特徴や費用相場について解説します。
Facebook広告の費用相場と特徴
【Facebook広告】
費用相場 | 10万円~30万円程度 |
特徴 | ビジネス商材やBtoB向けに強い |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
Facebook広告は、ビジネス商材やBtoB向けに強いのが特徴です。
日本のアクティブユーザーは2019年の段階で2,600万人で、30代~60代のユーザーが利用しています。
精度の高いターゲティングができる点もメリットです。
Instagram広告の費用相場と特徴
【Instagram広告】
費用相場 | 10万円~30万円程度 |
特徴 | 画像や動画に関するアプローチに特化 |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
Instagramは、画像や動画に関するアプローチに特化した広告運用が可能です。
日本のアクティブユーザーは2019年には3,300万人で、男性と比べて女性の利用者が多い点も特徴としてあげられます。
ファッションや化粧品・フードなど画像や動画が映える商品・サービスと相性抜群です。
YouTube広告の費用相場と特徴
【YouTube広告】
費用相場 | 10万円~100万円程度 |
特徴 | 拡散力に優れている |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
YouTubeは、幅広い世代にアプローチができます。
動画を活かした広告運用が可能で、拡散力にも優れている点が魅力です。
ターゲット層が老若男女問わない場合におすすめです。
Twitter広告の費用相場と特徴
【Twitter広告】
費用相場 | 10万円~50万円程度 |
特徴 | 文章やユーザーによる拡散力が高い |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
Twitterは、他のSNSと比較して情報が拡散されやすいのが特徴です。
また、企業の商品やサービスに対する本音が拾いやすいことから、マーケティングリサーチにも活用されています。
拡散力に優れているため、ブランド認知力を高めたい場合におすすめです。
LINE広告の費用相場と特徴
【LINE広告】
費用相場 | 10万円~50万円程度 |
特徴 | アクティブユーザーが多い |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
LINEはアプリの中でも国内で圧倒的なシェア率を誇ります。
年齢層問わず利用されているため、アクティブユーザーが多いです。
月1万円程度からはじめられますが、少ない予算だと広告が表示されなくなってしまう機会損失も生まれるため、最低10万円以上の予算で運用をおすすめします。
TikTok広告の費用相場と特徴
【TikTok広告】
費用相場 | 50万円~500万円 |
特徴 | 若い世代のユーザーに効果的 |
広告の種類 |
|
課金方式 |
|
TikTokは10代~20代の若い世代による利用率が高いのが特徴です。
ターゲット層を絞りやすく、競合企業の進出率が低い点が、広告運用を考えるうえでの魅力といえます。独自性の高い広告も生み出しやすいのが特徴です。
費用効果が高いSNS広告運用を始める5つのポイント
SNS広告運用の費用対効果を高めたい場合に意識するべきポイントは、下記の5つが重要です。
- ターゲット層を明確にする
- 目的に合った広告を選ぶ
- フリークエンシー設定を活用
- リターゲティング配信を行う
- クオリティの高い動画を用意
それぞれのポイントについて解説します。
ターゲット層を明確にする
費用対効果を高くするためには、ターゲット層を明確にしてからSNSの広告運用先を決めましょう。
下記は、総務省が調査した令和3年度の各SNSの利用率になります。
【令和3年度SNSの利用率】
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 男性 | 女性 | |
13.5% | 35.3% | 45.7% | 41.4% | 31.0% | 19.9% | 34.1% | 31.0% | |
72.3% | 78.6% | 57.1% | 50.3% | 38.7% | 13.4% | 42.3% | 54.8% | |
YouTube | 97.2% | 97.7% | 96.8% | 93.2% | 82.5% | 67.0% | 87.9% | 87.9% |
67.4% | 78.6% | 57.9% | 44.8% | 34.3% | 14.1% | 46.5% | 45.9% | |
LINE | 92.2% | 98.1% | 96.0% | 96.6% | 90.2% | 82.6% | 89.7% | 95.3% |
TikTok | 62.4% | 46.5% | 23.5% | 18.8% | 15.2% | 8.7% | 22.3% | 27.9% |
出典:総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
※73ページのデータを参照のうえ表を作成
たとえば40代以上の男性向け育毛剤のブランド認知・商品販売を考えている場合、Instagram広告を利用しても費用対効果が低くなりやすい傾向があります。Instagramは男性よりも女性の利用率が高いだけでなく、若い世代を中心に利用されているSNSです。
男性向け育毛剤であれば、高い年齢層でも利用しているYouTube広告やLINE広告の運用を検討するのが良いでしょう。
SNSによって利用者が異なるため、自社の紹介したいブランドや商品のターゲット層・属性を理解したうえでSNS広告運用先を決めてください。
目的に合った広告を選ぶ
SNS広告の運用でも、認知度を高めたい・CV獲得が目的などさまざまです。
広告運用を始めても、目的と広告が合っていなければ費用対効果が低くなります。
たとえばCV獲得を目指しているのに、広告が1000回表示される度に費用が発生するインプレッション課金では費用対効果が低くなります。
どのような目的で広告を運用したいのかを考えて、課金方式や運用するSNS媒体を決めるのがおすすめです。
フリークエンシー設定を活用
フリークエンシーは、各ユーザーに対する同一広告の表示回数です。
フリークエンシーを設定すると、一人のユーザーに複数回広告を見てもらえるだけでなく、広告疲れの防止や新規顧客の獲得に繋がります。
特定のキャンペーンや最適化設定を選んでないと適用されないため、各SNSのフリークエンシーを確認して設定をしましょう。
リターゲティング配信を行う
リターゲティング配信は、過去に広告主のWebサイトに訪れた経験がある人に対してアプローチを掛ける方法です。
潜在顧客に対してのアプローチができるため、SNS広告も効果を発揮しやすくなります。
基本情報や興味関心をもとにしたターゲティングなど、さまざまなパーソナル情報に基づいて配信ができるため、リターゲティング配信も活用するのがおすすめです。
クオリティの高い動画を用意
費用対効果を高めたい場合は、動画のクオリティも欠かせません。
動画のクオリティが低いと、ユーザーの興味を惹けずに飽きられてしまったり、CV(コンバージョン)も難しくなります。
高いクオリティの動画は費用が発生しやすい分、費用対効果も期待できます。
ユーザーの興味を惹くためにも、クオリティの高い動画を用意するのがおすすめです。
成果を最大限にするにはSNS広告運用代行業者への依頼もおすすめ
SNS広告運用の成果を最大限に高めたい場合は、代行業者への依頼もおすすめです。
SNS広告運用代行業者に依頼するメリットは、下記の4つになります。
- プロによる的確な広告アプローチができる
- 複数のSNS広告に対応できる
- 時間を削減できる
- 炎上リスクを回避できる
各メリットについて詳しく解説します。
プロによる的確な広告アプローチができる
SNS広告運用代行業者は運用実績が多いため、プロの視点で広告アプローチが可能です。
素人が挑戦すると、目的とユーザー層に合った広告アプローチができず、費用対効果が低くなるケースも少なくありません。
一方プロが広告運用すると、商材やブランドに対する客観的な視点で運用できるため、ユーザーとプロの視点による広告アプローチができます。
成果を高めたい場合は、プロによるSNS広告運用も検討してみてください。
複数のSNS広告に対応できる
SNS広告運用がはじめての場合は、ひとつのSNSを運用するだけで手いっぱいになるケースも少なくありません。
一方でSNS広告運用代行業者であれば、広告運用に慣れているため素早く複数の広告運用が可能です。
さらに広告運用のノウハウを活かして、各SNSにあったキャンペーンやコンテンツの配信ができます。
複数の広告運用ができるため、短期間で認知度向上や高いアプローチを図りたい場合におすすめです。
時間を削減できる
費用対効果の高い広告運用を考えている場合、緻密な戦略と高いクオリティの広告の準備が必要です。
広告運用代行に依頼すると、企画作成から投稿作成・分析・レポーティングまで対応してくれるため、時間を大幅に削減できます。
社内のリソースを確保する必要がないため、生産性も高まります。
炎上リスクを回避できる
炎上リスクを最小限に抑えたい場合にも、代行業者に依頼するのがおすすめです。
初心者がSNS広告を運用すると、炎上してしまうケースもあります。
プロのSNS運用代行業者は、炎上ポイントを把握しているため、炎上リスクを未然に回避可能です。
ブランド・商材イメージを維持したい場合は、プロのSNS運用代行業者に依頼をしましょう。
費用対効果の高いSNS広告運用を始めよう!
SNSの広告運用は、課金方法やユーザーの属性・目的などさまざまな点を考えたうえで始める必要があります。
各広告の特徴を把握していると、費用対効果の高いSNS広告運用が可能です。
SNS広告運用を始めたい目的を考えたうえで戦略を練り、効果的な運用を始めていきましょう。
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