SNS運用

SNS運用代行を依頼するメリットとは。会社の選び方や費用相場も解説

SNS運用代行を依頼するメリットとは。会社の選び方や費用相場も解説

近年、SNS運用代行を専門業者に委託することが、企業SNSアカウントの成功の鍵となりつつあります。

なぜなら、SNS市場の急拡大に合わせ、SNS運用のクオリティが求められているからです。

本記事では、SNS運用代行を依頼するメリットや会社の選び方、費用相場まで解説します。ぜひ参考にしてください。

SNS運用代行とは

SNS運用代行とは、自社の公式アカウントの運用を外部に委託することです。

YouTube、Twitter、Instagram、LINE、Facebook、TikTokなど、さまざまな種類のアカウント運用を任せることができます。また、一部のSNSや業務内容だけを依頼することも可能です。

SNS運用代行会社に依頼できる仕事内容については、後ほど「運用代行会社の選び方」でご紹介しています。

SNS運用代行会社に委託するメリット

SNS運用代行会社に委託することで得られるメリットとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
この章では、運用代行会社に委託するメリットについて解説します。

SNS運用時間の削減で本業に専念できる

SNSは新しい投稿が上位に表示されやすいため、新たな発信を積み重ねることが、集客をする上で重要です。それには、企画・編集・発信の十分な時間と手間が必要となります。

しかし、自社のみの運用では、時間や人材といったリソース不足が問題になりがちです。特に本業が多忙な際、担当者は疲弊し、継続が困難になる傾向があります。

解決策として、SNS運用を代行会社に委託することで、運用に充てていた時間を削減できます。自社の貴重な人材と時間を確保でき、本業に専念することが可能になります。

定期的に高クオリティな投稿を配信し続けられる

SNSの運用で閲覧数やフォロワー数を増やすためには、主に2つのポイントがあります。

1つ目は、ユーザーの役に立つタイムリーな情報や、心に響くような魅力的な発信をすることです。
2つ目は、なるべく間隔を空けずに、定期的な配信を続けることです。

どちらも継続的に発信していくことが重要になりますが、SNS運用を代行会社に委託することで、プロによる高クオリティな投稿を、定期的に配信し続けることができます。結果、閲覧数やフォロワー数の増加につながっていきます。

ネガティブなコメントを監視しイメージダウンを回避

SNSには、コメントなどでコミュニケーションが取れるというメリットがありますが、一方で炎上する危険性を伴うという欠点も持ち合わせています。

炎上とは、ある投稿に対して、不特定多数のユーザーから非難や誹謗中傷などが殺到してしまうことです。炎上を防ぐには、SNSの投稿前に、不適切な配信ではないか複数人でダブルチェックを行う方法があります。著作権侵害や情報漏洩が無いように注意することも重要です。

しかし、フェイクニュースすら簡単に拡散されてしまう現代では、どんなに気を付けていても、予期せぬ事態に巻き込まれないとは言い切れません。ネガティブなコメントは、拡散する速度も非常に早いため、一瞬で企業の評判や売上に打撃を与えてしまいます。

多数のネガティブコメントが集まり始めた時には、素早い対処が最も重要です。そして収拾がつかない程の大惨事が起きた際は、関係各所と協議した上で、誠意ある対処が求められます。

SNS運用代行会社には、炎上リスク対策のノウハウが豊富にあるため、自社で運用するよりも高い確率で炎上を防ぐことが可能です。万が一起きてしまったことには、素早く的確な対処ができます。

日頃からネガティブなコメントを監視し、企業ブランドのイメージダウンを回避するための対策を施すことができます。

プロの目線で調査・分析・運用をできる

企業のSNSマーケティング戦略において、調査・分析は必要不可欠です。SNSで成果を上げるためには、調査・分析を徹底し、改善に活かす運用が確かな方法です。

しかし、自社だけのSNS運用では、重要な調査や分析が疎かになりがちです。本業の傍ら、SNS運用を自社でするには、時間などのリソース不足、アクセス解析などの専門知識やハウツー不足のいずれかが否めません。

SNS運用代行会社は、ユーザーや見込み顧客の行動や好みの傾向を、自社や競合他社の投稿から調査します。そして、人気のある投稿や集客に結び付いたアクションの要因のデータを分析し、レポート化します。

プロによる調査・分析は、精度が高く、今後の投稿に役立てることができます。集客はもちろん、商品やサービスの開発・販売促進、企業の発展にまで役立てることが可能です。

トレンドをおさえたキャンペーンの提案を受けられる

SNSはコミュニケーションのチャネル(経路・手段・媒体)であるのはもとより、トレンドに敏感な人々が、トレンドを知り、新たに生み出し、拡散される場にもなります。よって、企業のSNSキャンペーンは、効果的なマーケティング手段です。

たとえば、「いいね」やハッシュタグ(#を付けたキーワード)の拡散や、コメントをすることで、プレゼントに応募できるシステムです。SNSキャンペーンは、低コストで費用対効果が大きいといわれています。

ただし、各SNSの規約違反や※景品表示法違反などが生じないように、細心の注意を払うことも重要です。

SNS運用代行会社は、トレンドの調査・分析・把握力に長けています。企業の目的に合うトレンドを取り入れたキャンペーンを提案することができ、最新のSNSマーケティング戦略の相談に乗ることも可能です。

※参考:消費者庁.「事例でわかる景品表示法 不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック」

消費者庁URL:https://www.caa.go.jp/

ガイドブックURL:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_160801_0001.pdf

経験豊富で実績があるため成果を上げやすい

SNS運用はビジネスマーケティングに不可欠と言えるほど重要なツールですが、成果を上げるまでには時間がかかることを理解しておく必要があります。

成果を出すには、アクセス解析などの分析をしっかりと行い、顧客ターゲットを特定し、集客に向けてのさまざまな手法や改善を実行し続けなければなりません。

SNS運用代行会社は長年培った経験豊富なスキルと実績があるため、それぞれの企業に合った最適な方法を実施します。

自社だけで運営するよりも、短期間で成果が上がりやすいのが特徴です。

トータルサポート体制による一気通貫な支援

SNSには、たくさんの種類があります。流行が移り変わりやすい現代は、今後も新たなSNSの種類は増える見込みです。時代のニーズに合わせて、主力SNS以外でも新しいSNSの需要が伸びていく可能性があります。

1つのSNSに特化してフォロワー数を増やしていく手法も間違いではありませんが、複数のSNSを長期的に試すことは、集客チャネル(流入経路)を増やす利点があります。

もし、SNS運用代行会社を検討している場合は、どの程度一気通貫が可能かを判断材料にすることが、おすすめです。どのようなSNSの種類や依頼内容にも対応できる運用代行会社は、変化の多いSNS時代には理想的です。

SNS運用代行会社に委託すると、トータルサポート体制が整っているため、複数のSNSアカウントのさまざまなお悩みを解決に導きます。企画・制作・投稿作成・効果測定・広告配信など、一気通貫な支援を受けられます。

SNS運用代行会社に委託するデメリット

委託にはメリットだけではなく、デメリットも存在します。
SNS運用代行会社に委託する場合に生じるデメリットについてご紹介します。

委託費用がかかる

自社で運用するより、やはり委託費用がかかることはデメリットですが、メリットと捉えることもできます。

自社の運用担当者がSNSで成果を出すまでには、相当な専門知識と経験が必要です。それまでに掛かる人件費、労力、時間のコストを考えてみると、プロの運用代行会社に依頼した方がコスト削減につながっているともいえます。

なお、SNS運用代行会社に委託する費用相場は、後の章で説明していますので、参考にしてください。

自社にノウハウが蓄積されにくい

将来的にはSNS運用を社内で行っていきたいという意向をお持ちの企業は、社内にノウハウが蓄積されにくい点がデメリットになります。

そのような企業には、内製化支援を行ってくれる運用代行会社か、SNS施策をレポーティングしてくれる運用代行会社がおすすめです。契約前に内製化支援をお願いできるか確認をしたり、毎月の施策レポートの内容を将来のノウハウの一部として役立てたりすることは可能です。

運用代行会社の選定が難しい

発注側からすると、たくさんのSNS運用代行会社があり、選定が難しいというデメリットがあります。

たとえばフリーランスの場合は、個人のレベルに差があり、経験年数とスキルが比例しているとは限りません。求めている人材を見つけることは至難の業です。また、フリーランスは、複数の契約を掛け持ちするケースが多く、体調不良などで業務に支障をきたす場合があります。

企業のSNS運用代行は、さまざまな調査・分析・対策などが必要です。個人に依頼するよりも、複数人がワンチームになってサポートをする運用代行会社に委託した方が、効率が良く、成果も出しやすい傾向にあります。

SNS運用代行会社も、サービスやクオリティに差があります。実績の確認や契約前のミーティングを通して、サービス内容とクオリティレベルを確認し、自社の目的に合っている専門業者を選ぶことが重要です。

SNS運用代行会社の選び方

それでは、SNS運用代行会社の選び方を解説します。

目的と数値目標(ゴールや期間)を決定

まずは、何のためにSNSを運用するのかという、KGI(重要目標達成指標)を明確に決めることが大切です。KGIは、最終目標、ゴールなどの意味も持ちます。

SNSアカウントを開設しているだけが目的になってしまうと、成長も発展も望めません。たとえば「20代の認知度が現在は20%だが、2年後に50%に向上させる」などといった具体的な目標を持つことが大切です。

つづいて、KPI(重要業績評価指標)を決めます。KPIとは、KGIという最終目標を達成するための指標のことを指します。KGIという最終目標を達成するために、一つひとつ達成するべき経過目標です。

全部で約3~5個位の目標を、数値で計画し、必要に応じて柔軟に、途中で変更することが重要です。

なお、KGIとKPIを設定する際は、※具体的に・測定可能で・達成可能な・関連がある・期限を決めた目標にすることがポイントです。SNS運用代行会社が決まった後には、プロに相談をしながら設定することもできます。

※マーケティング業界で知られているSMARTの法則です。目標設定のためには、5つの成功因子を活用すると成功しやすいとされています。
Specific(具体的)、Measurable(測定可能で)、Achievable(達成可能な)、Relevant(関連がある)、Time-bound(期限を決めた)の頭文字を取ってSMARTの法則と呼ばれています。

自社のSNS媒体を決定

自社の目的(最終目標)やターゲット層と各種SNSの特徴がマッチしているかどうかで、SNS媒体を決定します。

たとえばYouTubeとLINEは、幅広い年齢層にリーチ(広告を見たユーザー数)が高い媒体です。特にYouTubeは、コロナ禍以降、高い年齢層が増えました。

Instagramは、美的感覚に重きをおく女性の利用者が多いため、ビジュアルが良い商材が有利です。もしくは、デザイン性やトレンド性の高い写真や映像で訴求できるならば、Instagramマーケティングに向いています。

Twitterでは、専門知識などの有益な情報を発信するか、短文の中にユーモアやオリジナル性があると、フォロワーが増える傾向があります。

最近はどのSNS媒体でも、ショート動画が注目されています。

1つのショート動画を複数のSNSで配信することができるので、複数のSNS媒体でアカウントを所有すると便利です。また、逆にSNS媒体ごとに全く別のショート動画を配信する戦略も効果的です。

依頼する仕事内容や方向性を決定

SNS運用代行会社の形態により多少異なりますが、依頼できる仕事内容をご紹介します。下記を参考にして、SNS運用会社に依頼する仕事内容や、特に何を重要視したいかという方向性を決めてみてください。

SNS運用の方向性と、先に決めた最終目標(目的)や数値目標は、SNS運用代行会社と共有することはもちろん、全社員に共有(周知)することが重要です。

多くの日本企業では、上層部だけが理解している場合がありますが、特に目的や方向性は、共有することで、貢献意識の高い社員のモチベーションが上がります。

たとえば新入社員が有名なインフルエンサーで拡散に貢献してくれたなど、意外なところで有益な可能性が増えます。

【SNS運用代行会社に依頼できる仕事内容の例】

  • アカウント開設
  • 企画・制作・計画
  • ターゲット層やフォロワーの調査・分析
  • テキスト・画像・動画の制作・編集・投稿
  • コメントのチェック・返信
  • アクセスの解析・レポーティング
  • 炎上リスクの予防・対策
  • キャンペーンの企画・実施
  • インフルエンサーの活用
  • 動画・写真などの撮影
  • SNS広告の出稿・運用
  • 相談・定期ミーティング

上記にマッチする代行会社を選ぶ

目的や数値目標、SNS媒体、委託する業務が決まったら、SNS運用代行会社を選びます。

まず、希望の依頼内容を行ってもらえるか、その業務の運用実績はあるかを、ミーティングなどで確認をし、価格の見積をもらいます。

SNSの投稿だけではなく、定期的にアクセス解析や効果測定をしているか、月次レポーティングなどを行ってくれるかなどの確認も大切です。

SNS運用代行会社に依頼する費用相場

SNS運用代行会社の委託費用は、依頼できる仕事内容によって相場が異なります。
委託業務の内容が充実するほど成果が出やすくなりますが、料金も高額になっていきます。

SNS運用をしっかり行うためには、目安として月額10万円以上は必要です。月額20~50万円以上が平均相場になります。

運用代行会社によって内容は多少異なりますが、金額ごとに依頼できる仕事内容の目安をご紹介します。

月額10万円以下で依頼できる仕事内容

月額10万円以下で依頼できる仕事内容は、下記の通りです。低コストで試してみたい企業向けです。

  • SNSアカウントの作成
  • SNS投稿内容の作成・投稿
  • 簡易的なレポーティング

月額30万円前後で依頼できる仕事内容

月額30万円前後で依頼できる仕事内容は、下記の通りです。定期的な投稿の他に、コメント返信や分析、簡易的なレポーティングなども依頼できます。

  • SNSアカウントの作成
  • SNS投稿内容の作成・投稿
  • SNS用写真・動画の作成・投稿
  • コメントやDMのチェック・返信
  • コメント監視(誹謗中傷・スパム削除・通報)
  • 調査・分析・戦略設計
  • 簡易的なレポーティング
  • 定期ミーティング

月額50万円以上で依頼できる仕事内容

月額50万円以上で依頼できる仕事内容は、下記の通りです。広告運用やキャンペーン企画なども依頼でき、SNS運用をトータルサポートしてくれます。

したがって、前記の金額よりも、SNS運用の効果が出やすくなります。

  • SNSアカウントの作成
  • SNS投稿内容の作成・投稿
  • SNS用写真・動画の作成・投稿
  • コメントやDMのチェック・返信
  • コメント監視(誹謗中傷・スパム削除・通報)
  • 調査・分析・戦略設計
  • レポートの作成
  • 定例ミーティング
  • SNS運用の企画・相談
  • キャンペーン企画
  • 広告運用

企業のSNS運用は専門の代行会社に依頼するのがおすすめ

この記事では、企業のSNSアカウントを、運用代行会社に依頼するメリットから、選び方、依頼できる仕事内容、費用相場について解説しました。

ほとんどの国民が日常的にSNSを利用している現代では、SNSを上手に活用すれば、企業ブランディングやファン獲得、商品やサービスのプロモーション(販売促進)など、企業マーケティングを成功に導く可能性が高まります。

SNS運用で特に大切なことは、定期的な発信を継続することです。

SNS運用の効果は、数値化できないものが多くあります。たとえば、日常的に何気なく投稿を見ていたフォロワーが、いつか企業の商品やサービスが必要になった時、「そういえば、あの企業」と思い出してくれることが、SNSによる成果のうちの一つです。

プロのSNS運用代行会社に、SNSアカウントの運用を任せることで、企業マーケティングにSNSを最大限活用しましょう。

この記事の監修者

菊地 里奈

株式会社ユナイテッドアニマルズにて広報PR、SNS投稿素材の制作を担当。 インフルエンサーマーケティング業務にも従事する。 複数企業のSNS運用にもプランナーとして、制作から運用までサポートを行い、SNSマーケティング全般を守備範囲とする。

SNS運用代行・マーケティング支援なら
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ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。

また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。

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