2023.11.03
SNSマーケティング
UGCマーケティングとは?メリットとキャンペーン成功事例4選
UGCは、企業だけではなく消費者が投稿したコンテンツを指します。主なUGCとして知られているのは口コミで、顧客から寄せられる商品やサービスの感想が当てはまります。
現在はインスタ(Instagram)を利用するユーザーが増え、他者が使用する商品の評価を確認し購入する消費者が増加しています。企業も消費者の動向から、UGCを集めサービスの利用を向上させるために戦略を立てる企業が多くなっています。
しかしUGCを獲得したくても「どのようにインスタを運用していいのか分からない」「どのような戦略が効果的か悩む」と考えている方も多いです。
本記事では、インスタでUGCを獲得する方法や活用するやり方、他の企業の成功事例を解説します。
目次
UGC投稿とは?マーケティングに重要な理由
UGCは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略です。UGCは、SNSで紹介したり、企業のホームページに掲載され、顧客から信頼を得るために利用されています。
一般的なUGCである口コミの他に、インスタの画像や動画、ブログと消費者が発信したコンテンツも該当します。現在では、消費者は他者の口コミやインフルエンサーが使用している商品を購入する傾向が高く、UGCを利用することで利益や認知拡大を狙えます。
口コミをSNSで検索し、欲しい商品の情報を集めるユーザーも多いことから、自社のSNSやホームページで取り入れる企業が増えています。
今後、自社の認知を広げたい方や顧客のファン化を促進したい方は、消費者のコンテンツを積極的に取り入れることで、効率よく自社の商品を多くのユーザーにアピールすることができます。
UGCをインスタで活用するメリット
UGCがあると、運用しているインスタアカウントの認知が拡大し、マーケティングの成果を得られやすくなります。他にもさまざまなメリットがあるので、詳しく紹介します。
インスタのアカウントを更に伸ばしたい方や、自社のマーケティング戦略に活かしたい方は参考にしてください。
顧客の信頼を得られやすくなる
現在の消費者は、口コミや他のユーザーがおすすめしている商品を、購入する傾向が強いです。自社の商品を紹介する際に、積極的にUGCを利用することで、顧客の信頼を得やすくなり、さらに利益向上につながります。
また、商品やサービスの紹介コンテンツだけでなく、顧客と一緒に企画を盛り上げることもできます。企業を身近に感じてもらえて、ファン化につなげやすい魅力があります。
ユーザーとコミュニケーションが取れ認知拡大を狙える
インスタはユーザーと手軽にやり取りできるので、潜在顧客にリーチする際もUGCが役立ちます。顧客が参加できるキャンペーン企画を打ち出し、企業と顧客で盛り上がることでコミュニケーションが取れます。
インスタを使用しているユーザーが、企業の投稿を拡散すると認知も拡大していくので、新規顧客の開拓もできます。自社に合った企画をすることで、顧客と良好な関係も築けるのも魅力のひとつです。
広告を打ち出す頻度を減らせ運用コストを減らせる
SNSの拡散力を活かして、UGCを集めることができると、認知拡大に必要なインスタの広告費用を抑えられます。自社の商品やサービスを利用したユーザーが投稿をしてくれるので、コンテンツ作成の手間も省けます。
顧客と良い関係を築きながら、コストを抑えつつアカウントを伸ばしたい方や、顧客のファン化を促進したい方は、積極的にUGCを取り入れてください。
幅広いターゲットにアプローチできる
インスタでUGCを利用すると、自社や商品の魅力を多くのユーザーに知ってもらえる可能性があります。これまで、自社の商品を知らなかった顧客にもアプローチできるので、幅広いターゲットにリーチできます。
新規顧客を獲得できるほか、潜在顧客にも効率よくアプローチができるので、利益向上を狙えます。インスタは、日本国内でもユーザー数が多いSNSなので、顧客のUGCがあれば、さらに自社を知ってもらえる機会が増えます。
投稿ネタが尽きず新しい企画を打ち出せる
顧客の投稿を利用することで、発信ネタが尽きることがなく、自社では思いつかなかった企画を打ち出せる場合があります。ユーザーのニーズを知ることができるので、顧客が求める企画を考えられ、更にアカウントを伸ばすことができます。
ユーザーの投稿アイディアから、魅力的なSNSのコンテンツを考えることも可能です。フォロワーを飽きさせず、常に新しいアイディアでアカウントを盛り上げることができるので、UGCはインスタ運用をするうえで役立ちます。
インスタのUGCをマーケティングに活用する方法
インスタで集めたUGCを、効果的に利用する方法を紹介します。活用次第では、商品の売上向上や新規顧客の開拓にもなります。
UGCの活用方法で悩んでいる方は、参考にしてマーケティングに活用してください。
ユーザーの投稿を企業がリポストし他の顧客にアプローチする
UGCを活用している企業の施策として多いのが、ユーザーの投稿をリポストする方法です。ハッシュタグを事前に企業が決めておき、ユーザーにハッシュタグを使った投稿を促します。
集まったコンテンツの中から、ブランディングにマッチした投稿を選び、企業のアカウントでリポストし紹介します。リポストしてほしいユーザーは、動画や画像とさまざまなコンテンツを投稿するようになるので、企業の認知拡大にもつながります。
また期限を設けず、長期間でコンテンツを募集できるのも魅力です。
ハッシュタグキャンペーンで顧客とコミュニケーションを取る
リポストのように、ハッシュタグを使った方法に、参加型のキャンペーンがあります。
例えば、企業が新商品を発表した場合、商品が映った画像を投稿してもらうように企画を打ち出します。
投稿したユーザーに特典を用意すると、ユーザーはお得にプレゼントを貰え、企業はUGCを獲得できるので、両者にとってメリットがあります。キャンペーン中は、ユーザーとのコミュニケーションも取りやすいので、アカウントを伸ばすことも可能です。
キャンペーンをする際は、自社でオリジナルのハッシュタグを作り、他の投稿と区別できるようにしてください。
集めたUGCを自社のホームページやLPなどに使用する
企画後にUGCが集まったら、積極的に自社のホームページやLPで紹介します。顧客の生の声が掲載できると、商品を利用している方が多いということを表現できます。
商品を紹介するだけでは購入されるのは難しいですが、第三者の声があることで信頼度が増すので、積極的に活用しましょう。
また、UGCがあることで広告に信憑性が増し、商品やサービスに興味を持ってもらえるようになります。
興味を持つ顧客が増えることで、広告をクリックする回数が向上し、購入につながりやすくなります。
インスタでUGCを獲得するための方法
インスタで、効率よく消費者のコンテンツを集める方法を解説します。適切な方法を把握し、自社が求めるUGCを得られるように戦略を立ててください。
自社が求めるUGCの種類によって施策を考える
商品やサービスによって、集めるべきユーザーのコンテンツは異なります。例えば、旅行会社であれば、風景や温泉、観光地の写真をユーザーが投稿すると、旅行を促進する効果が得られます。
また、化粧品会社であれば、販売している商品を使用したメイク方法の動画や画像を得られると、他の顧客へのアプローチになります。自社商品やサービスの認知を拡大したい場合、参加型のキャンペーンを展開することでユーザーの協力を得て企画を盛り上げることが可能です。
打ち出したい商品の特徴を把握し、目的を明確にしてから施策を考えます。
自社オリジナルのハッシュタグを作る
インスタでは、ハッシュタグを利用して投稿を検索をすることが可能なので、UGCを集めるためにも、自社で使用する独自のハッシュタグを作成します。ハッシュタグは、自社の商品の名前や社名、キャンペーンの名前と、社員やユーザーが見ても分かりやすくするのがポイントです。
ハッシュタグを作成することで、企画を打ち出した後にUGCを検索したりユーザーの反応を確認できます。自社商品や社名にすると、ユーザーに名前を覚えてもらいやすくなるのもメリットです。
複雑な英数字は使わず、短くて分かりやすい日本語のハッシュタグを作りましょう。
打ち出す企画によってインフルエンサーを起用する
企画によっては、インスタで人気のインフルエンサーを起用することも、視野に入れて戦略を立てます。具体的な戦略として、インフルエンサーが自社の商品やサービスを利用し、投稿の中で紹介します。
紹介された商品には、タグをつけて自社のホームページやECサイトに飛ぶような導線を作っておくと、顧客の目に止まり売り上げ向上を狙えます。インフルエンサーの投稿を見たユーザーが、自社商品やサービスを投稿する可能性も高くなるので、UGCが集まりやすくなります。
インスタのアカウントで告知をし投稿する
キャンペーンを実施する際には、企画を開始する前に告知をします。告知をすることで、事前に顧客が興味を持ちキャンペーンに参加する人を集めることができます。
告知はキャンペーン直前ではなく、少なくても1週間前から行ってください。日にちを空けて告知をすることで、キャンペーンの期待値が上がり、事前に企画を拡散してもらえます。
カウントダウンやキャンペーンの詳細を少しずつ開示することで、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。
ユーザーの投稿を確認し使用許可を取る
キャンペーンや企画が開始されたら、ユーザーの反応を確認します。自社が望むUGCがあれば、リポストやホームページに掲載していいか、使用許可を取ります。
使用許可を取らず、無断で投稿を使用してしまうと、ユーザーが不信感を抱きます。トラブルを避けるためにも、必ず許可を取ってから使用してください。
使用する場所や、投稿者のアカウント名を表示させることを、ユーザーに伝えておくことでトラブルを防げます。
インスタでUGCを獲得する際の注意点
消費者のコンテンツを使用するUGCは、注意しなければいけない点があります。他のユーザーと企画を楽しむためにも、注意点を把握し対策を立ててください。
ハッシュタグは分かりやすく投稿を集めやすいものにする
キャンペーンや企画で使用するハッシュタグは、誰が見ても分かりやすいものにします。英数字の羅列では、ユーザーが覚えられない可能性があるので、カタカナや平仮名を使用します。
社名が英語であれば頭文字を使い、自社独自のハッシュタグであることを表現します。企画で使う商品の名前を、ハッシュタグにすると分かりやすいです。
ユーザーもハッシュタグを使いますが、企業が効率よく消費者のコンテンツを探すためにも必要です。検索機能を利用し、ハッシュタグを使用した投稿を確認するので、入力しやすく企画名がはっきり分かると、担当者も混乱せず消費者のコンテンツを集められます。
リポストする際は投稿者に使用許可を必ずもらう
リポストしたい投稿が決まったら、投稿元のユーザーから必ず使用許可を取ってください。無断で使用すると、顧客とトラブルになる可能性もあります。
自社の信用も、落ちてしまうので十分注意してください。使用許可は、ユーザーの投稿へコメントを送るかDMに送ります。
許可がもらえたら、自社のアカウントでリポストします。他のユーザーも企画に参加しやすいように、消費者が投稿したコンテンツを見つけた際は、すぐに利用し企画を盛り上げてください。
リポストは投稿したユーザーが分かるようにする
投稿の使用許可が取れたら、自社のアカウントやホームページでUGCを利用します。使用する場合は、投稿したユーザー名を表記してください。
どのアカウントで投稿されたか表示することで、顧客からの信頼度が増します。投稿者のアカウントも、認知が広がる可能性があるので、お互いメリットを得つつ企画を盛り上げられます。
アカウントの表記は投稿の四隅に記載するか、キャプション内で紹介すると、他のユーザーも確認しやすくなります。
UGCをインスタで活用した成功事例
最後に、インスタで消費者のコンテンツを獲得しマーケティングに活用している成功事例を紹介します。
他社のUGC活用方法を知ることで、自社のマーケティングに役立てることができます。成功事例を参考にして、インスタ運用で顧客のコンテンツを有効活用しましょう。
カメラ利用者の投稿を紹介:キヤノン株式会社
出典元:@canon_eosm
キャノン株式会社は、販売しているカメラを使用したユーザーの投稿をリポストし、紹介しています。独自のハッシュタグを用意し、随時UGCを募集しています。
コンテンツは色味や写真の傾向を統一し、独自の世界観を表現しながらブランディングしています。旅行の写真のように、特別なイベントの写真のみではなく、日常を切り取った写真が多いのが特徴です。
日常の写真を投稿できるので、カメラを利用しているユーザーが写真を投稿しやすく、UGCが集まりやすいように工夫しています。
独自のハッシュタグでUGCを獲得:GoPro Inc
出典元:@goprijp
GoPro Incは、GoProというカメラを販売している会社です。投稿されているコンテンツは、写真だけでなく躍動感がある動画も発信されています。
GoProの機能として、防水や手ブレに強いことから、動きがあるコンテンツを中心に投稿されているのが特徴です。UGCも、シュノーケリングやスカイダイビングと、アクティブな写真や動画が多く商品の良さをアピールしています。
商品の特徴を理解し、消費者コンテンツも商品の魅力が伝わる投稿でまとめると、アカウントに統一感が出てブランディングになります。
旅行の投稿を募集しアカウントで紹介:株式会社エイチ・アイ・エス
出典元:@his_japan
株式会社エイチ・アイ・エスは旅行会社なので、世界各地の観光名所を写した写真を中心に投稿しています。観光スポットを巡った方のUGCをリポストし、観光名所の紹介をしています。
写真には、一目で国が分かるように国名を記載しています。写真を見たユーザーのことを考え、分かりやすく表現されているのが、株式会社エイチ・アイ・エスのアカウントの特徴です。
UGCは、ただリポストするだけでなく、他のユーザーにもアピールできるように工夫することがファン化につなげるポイントです。
アンバサダーの投稿をリポストし絵本の販売を促進:株式会社KADOKAWA
出典元:@kadokawa_ehon
株式会社KADOKAWAは、さまざまな本を出版している会社ですが、絵本に特化したアカウントを用意しUGCを活用しています。子供と絵本の写真をリポストし、絵本の売上を向上させるように工夫しているのが特徴です。
キャプションには、絵本と親子のエピソードも載せていて、子育て世代に響く内容にしているのも魅力的です。本全般をメインにした幅広いコンテンツにせず、子育て世代をターゲットにしたアカウントを作成し効率よくUGCを集めています。
航空会社ならではの風景写真をリポスト:日本航空株式会社
日本航空株式会社は、風景写真を中心にUGCを集めアカウントで紹介しています。航空会社ということもあり、空の写真が多いのも特徴です。
旅行が好きなユーザーにアピールできるよう風景写真もリポストして、独自の世界観を出しています。日本航空株式会社は、毎月テーマを設定し写真や動画を集めています。
テーマがあることで、顧客も飽きずに写真を投稿でき、継続してUGCを獲得できるように工夫しています。
UGCをインスタで獲得しマーケティングに活用しよう
UGCは、企業の投稿だけでなく、消費者が投稿したコンテンツで作られます。UGCがあることで企業の信頼感が増し、商品販売の促進やサービスを利用する顧客数を増やせるのが魅力です。
消費者のコンテンツを集めるためにも、インスタのアカウントは目的を決め運用し、魅力的なコンテンツを作成してください。キャンペーンや企画は、ユーザーが参加しやすいように分かりやすいハッシュタグを設定すると、コンテンツが集まりやすくなります。
ハッシュタグを利用すると、企業側は企画で集まったUGCを検索でき、ユーザーの反応も確認することができます。集めたコンテンツは使用許可を取り、自社のアカウントやホームページに掲載して、顧客から信頼されるサイトにしてください。
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