2024.09.26
SNS運用
LinkedIn企業アカウントの開設方法|概要や費用、活用方法と合わせて解説
「LinkedIn(リンクトイン)」は世界最大級のビジネス特化型SNSです。個人・企業のどちらも利用できますが、利用目的はビジネス関連に限定されています。企業がLinkedInを運用した場合、採用活動はもちろん、広報活動やマーケティング活動にも有効です。
本記事では、LinkedInの特徴や効果的な活用方法などを企業向けに解説します。「LinkedInを通して優れた人材を見つけたい」「ブランディングの場として利用したい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
「LinkedIn(リンクトイン)」の特徴
世界最大のプロフェッショナルネットワークであるLinkedInには、どのような特徴があるのでしょうか。
・世界中のビジネスパーソンに支持されている
・就職活動や転職活動に利用するユーザーが多い
・採用候補者を積極的に探し出せる
それぞれの特徴を詳しく解説します。
世界中のビジネスパーソンに支持されている
2024年9月現在、LinkedInは国や地域をあわせて200以上のエリアで利用されており、ユーザー数は10億人を超えるほど国際的なプラットフォームとして高い評価を得ています。
LinkedInは、グローバルなビジネスチャンスやキャリアアップの可能性を広げるための強力なツールです。また、ビジネスに関する専門的なコンテンツや最新情報が多く提供されていることから、ビジネスに役立つSNSとして世界中で支持されています。
参考リンク:LinkedInについて
就職活動や転職活動に利用するユーザーが多い
LinkedInには、就職活動・転職活動をしているユーザーが自分のスキルや経歴をアピールできるという特徴もあります。
優秀な人材を確保するためにLinkedInを利用する企業が多いことから、求人情報が豊富に集まっており、就職活動や転職活動中のユーザーにとって有用です。
採用候補者を積極的に探し出せる
企業がLinkedInで採用活動を行う場合、ダイレクトリクルーティングが可能です。求めるスキルや経歴に基づいてユーザーを検索し、自社に最適な人材を積極的に探すことができます。そのため、意欲はあるものの、自らアクションを起こさずにいる転職潜在層へのアプローチも可能です。
LinkedInには、ユーザー検索のほかにも採用活動に役立つさまざまな機能が備わっているため、人事担当者は採用業務を効率化し、より優秀な人材を速やかに確保できます。
関連記事:SNSを活用した採用戦略で求人を増やすポイント・成功事例
LinkedIn(リンクトイン)と他のSNSの違い
最近では、Facebook・Instagram・X(Twitter)・TikTokなど利用者の多い従来のSNSにも企業アカウントが多く存在しています。しかし、これらのSNSでは個人的な趣味やエンタメのシェアが中心で、個人利用のコミュニケーションツールというイメージが強いです。
一方、ビジネス利用に特化したLinkedInにはビジネスパーソンが集まっており、職業的なつながりやビジネス関連の情報発信が中心で、他のSNSとは明確に棲み分けがされています。
それぞれ使い分けている企業も多い
多くの企業は、目的に応じてLinkedInと他のSNSを使い分けています。
Meta社が運営する「Facebook(フェイスブック)」は、LinkedInと同様に実名登録が必要なSNSです。企業アカウントを運用するには信頼性の高いSNSですが、主に日常的なコミュニケーションの場として利用され、LinkedInのようにビジネスの専門的な情報収集・調査結果の共有・本格的な採用活動などを行うには限界があります。
FacebookやInstagramといった従来のSNSは、消費者に寄り添った訴求を行い、商品やサービスの情報発信や、消費者とコミュニケーションを図る場として活用すると良いでしょう。
それぞれのSNSが持つ特性を活かしながら企業アカウントを運用し、うまく使い分けることがおすすめです。
LinkedIn(リンクトイン)の企業ページ作成方法
企業がLinkedInでアカウント運用を行う場合、企業ページというアカウント代わりのページを作成する形になります。
企業ページを作成するための手順は以下の通りです。これから新たにLinkedInでのアカウント運用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
まずは個人プロフィールの登録が必要
LinkedInで企業ページを作成するには、先に担当者が個人プロフィールを登録する必要があります。LinkedIn登録ページの手順に従って登録を済ませておきましょう。
※個人プロフィールでは、会社名・協会名・仮名といった本名以外の登録は許可されていません。必ず本名を使用してください。
企業ページを作成する際には、自身のプロフィールを通して企業の信頼性が高まるよう、個人プロフィールの写真や自己紹介、ポジション(職歴)やサービス(仕組み)などをできる限り詳しく記載することがおすすめです。
参考リンク:LinkedInに登録して参加する|LinkedInヘルプ
「LinkedIn会社・団体ページ」を作成する
LinkedInの企業ページは、個人プロフィールより作成が可能です。
デスクトップからの作成手順を解説しますので、参考にしてください。
1. 自身のプロフィールページ右上にある「ビジネス向け」アイコンを選択
2. 一覧の下部にある「会社ページを作成+」を選択
3. 「LinkedIn会社・団体ページを作成する」という画面が表示されたら「会社」を選択
4. 必要情報を入力し「ページを作成」を選択し完了
企業ページを作成するには、個人プロフィールで他ユーザーとの「つながり」が2人以上必要です。スムーズに企業ページが作成できるよう、LinkedInに登録している知り合いを見つけて、あらかじめ「つながり」を申請しておきましょう。
参考リンク:LinkedInページを作成する|LinkedInヘルプ
LinkedIn(リンクトイン)にかかる費用
LinkedInには無料プランがありますが、利便性を高めたい場合は有料プランへのアップグレードがおすすめです。
無料プランは1種類、有料プランは6種類あります。(※2024年9月時点)
各プランにかかる費用、利用できる機能の違いを理解し、自社の目的にあったプランを選択しましょう。
無料プラン
LinkedInの無料プランは「Basicアカウント」のみとなっています。
Basicアカウントでできることは以下の通りです。
・同僚や仕事仲間などの知り合いとつながり、親交を深める
・プロフィールに記載する「推薦」を依頼または提供
・他ユーザーを検索し、プロフィールを閲覧する
・検索を最大3件まで保存でき、該当データのアラートを毎週受け取る
・他ユーザーからのInMailメッセージを受信する
有料プラン
LinkedInの有料プランは以下の6種類です。
・Premium Career
・Premium Business
・Sales Navigator Core
・Recruiter Lite
・LinkedInラーニング
・Premium会社ページ
それぞれの利用料金と特徴を紹介します。
【Premium Career】
就職活動に適したプラン
利用料金:3,999円/月
人事担当者に自分をアピールし内定を獲得、新たなスキルでキャリアアップを目指すなどが可能
【Premium Business】
ビジネス成長に適したプラン
利用料金:2,999円/月
仕事に必須となる人脈と知識を構築します。具体的なビジネスインサイトを得ることも可能
【Sales Navigator Core】
営業担当者に適したプラン
利用料金:7,139円/月
ターゲット市場のリードやアカウントを発掘し、新たな営業機会を獲得できる
【Recruiter Lite】
採用活動に適したプラン
利用料金:14,630円/月
自社の求める人材を効率的に見つけ、優れた人材にダイレクトアプローチが可能
【Sales Navigator Advanced】
チーム向けプラン
利用料金:21,360円/月
チームの顧客リストやライセンス管理をしながら、仕事仲間と効果的なコラボレーションが実現可能
【チーム向けラーニング】
社員やチームの成長に適したプラン
利用料金:3,482円/月
エキスパートが指導するコンテンツでプロフェッショナルスキルを習得できます。1つのプランでチーム全体に対応可能
参考リンク:無料のLinkedInアカウントとLinkedIn Premiumアカウントの違いについて|LinkedInヘルプ
採用活動に役立つ3つの機能
企業ページを作成する以外にも、LinkedInには採用活動に役立つ機能が3つあります。より優秀な人材を確保できるよう、企業ページの運用とあわせて下記の機能を活用してください。
関連記事:SNSを活用した採用戦略で求人を増やすポイント・成功事例
ユーザー検索
LinkedInのユーザー検索機能を利用すれば、自社が求める条件に合う候補者を見つけることができます。また、フィルター機能を使うことで、現在の勤務先や学校などの条件を絞り込めるため、求める人材が具体的にイメージできている場合はより効果的に活用できます。
スカウトメール
「InMailメッセージ」というメッセージ機能では、つながりのないユーザーに対しても直接メッセージ送信できます。そのため、表面上では就職活動や転職活動を行っていない潜在的な候補者へのアプローチも可能です。より優秀な人材を見つけたい場合や、人材確保の幅を広げたい場合にも適しています。
広告配信
LinkedInには、「LinkedIn広告」という広告配信システムも存在します。採用活動を迅速に進めたい場合は、ターゲットを設定して広告を配信するのもひとつの手段です。LinkedIn広告を利用するには、ビジネスマネージャーアカウントを作成しましょう。
参考リンク:LinkedIn 広告を使い始める|マーケティングソリューソンズヘルプ
企業におけるLinkedIn(リンクトイン)の活用方法
LinkedInは、採用活動だけでなく、広報やマーケティングにも有用です。
「実際にどう活用したら良いのかわからない」「活用方法を知った上で検討したい」といった方は、以下の解説を参考にしてください。
有料の「Premium会社ページ」で注目を集める
LinkedInでは、前述した6つの有料プランとは別に「Premium会社ページ」という有料ページの作成も可能です。Premium会社ページを利用することでページに注目を集め、自社のLinkedIn企業ページをさらに強化できます。
Premium会社ページでは、通常の分析データよりも詳しい訪問者リストの確認・お客様の声・組織独自の強みを強調する信頼性のハイライト・AIを活用したライティングツールなど、さまざまな機能を使用できます。競合他社との差別化を図りたい、企業のブランド認知を高めたいといった場合に役立つページです。
ブランディングや販促活動を行う
LinkedInは、自社ブランディングや販促活動にも効果的です。企業ページを通じて製品やサービスの紹介や従業員の活動を発信することで、企業の強みをアピールできます。また、LinkedInは他のSNSとは異なる特徴を持ち、とくにBtoB(企業間取引)において大きな力を発揮するでしょう。前述の「Premium会社ページ」を自社ブランディングや販促活動に活用することもおすすめです。
社員のスキルアップを図る
LinkedInの「LinkedInラーニング」は、社員のスキルアップを図るために役立つ機能です。ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ分野などのさまざまなコースが揃っており、多様な学習ニーズに応じたコンテンツが用意されています。
社員のキャリア開発を支援し、常に変化するビジネス環境に適した最新知識やスキルを習得させることで、チームパフォーマンスの向上が見込めます。また、充実した管理者向け機能を使い、社員それぞれの成長をサポートできるおすすめの機能です。
取引先や他社とのつながりを広げる
LinkedInは、新規取引先の開拓や、新たなビジネスチャンスを獲得する際にも役立ちます。製品やサービスをアピールするだけでなく、競合他社や業界に影響力のある人物と接点を持つなど、あらゆる可能性を想定してつながりを広げることが重要です。
知見がない場合はSNS運用代行会社への依頼がおすすめ
LinkedInは他のSNSと異なり、ビジネスに特化しているため、管理や運用には一定の専門知識が求められます。また、自社ブランディングや採用活動、新たな取引先の開拓などを行うには、必要なリソースの確保も不可欠です。LinkedInの活用に関する知見がなく、最大限に活用できない場合はSNS運用代行会社へ依頼するのもおすすめです。
株式会社ユナイテッドアニマルズが提供するSNS運用代行サービス「&WAKE(アンドウェイク)」では、さまざまなSNSプラットフォームのサポートを行っており、LinkedInの運用も支援しています。運用代行を利用することで、自社のリソースを消費せずに、効率的かつ専門的な運用が可能となります。
詳細:SNSアカウント運用代行 &WAKE(アンドウェイク)
まとめ
本記事では、LinkedInの企業ページを作成する方法や企業向けの活用方法について詳しく解説しました。
LinkedInは、自社ブランディングはもちろん、ダイレクトリクルーティングを含む採用活動、専門性や信頼性のアピール、潜在顧客やビジネスパートナーへのアプローチなど、多様な用途で活用できるビジネスの成長に不可欠なツールです。
自社の採用やブランディングに活かすために、LinkedInの特徴や機能をよく理解し適切に運用してください。
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