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【企業向け】LINE VOOMとは?機能や使い方、メリットなど徹底解説

近年、30秒程度のショート動画が集客コンテンツとして活用されており、さまざまなプラットフォームが展開されています。日本国内でも有数のコミュニケーションツール「LINE(ライン)」には動画プラットフォームがあり、マーケティング施策に活用できます。

今回の記事では、企業の集客に役立つ「LINE VOOM」の概要や導入のメリットを解説します。また、LINE VOOMを使って効率的に集客する方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

LINE VOOM(ラインブーム)とは

「LINE VOOM」は、30秒程度の短い短時間動画(ショート動画)をメインとしたプラットフォームです。2021年に開催されたサービスで、通常の投稿から動画の投稿までを無料で行えます。

LINE VOOMは、個人用アカウントだけでなく、企業のビジネスアカウントにも対応しています。既存のLINEユーザーが施策の対象となり、YouTubeやTikTokと同様に集客チャネルとしてマーケティングにも活用できます。

LINE VOOMで投稿できるコンテンツ

LINE VOOMでは、集客に向けてさまざまなコンテンツを作り出せます。画像・動画だけでなく、テキストやスタンプ、クーポンなど豊富なバリエーションが特徴です。ビジネスアカウントを用いて、どのようなコンテンツを作り出せるのかアイデアを練ってみましょう。

画像・動画

LINE VOOMは、画像・動画の投稿に対応しています。以下のとおり、容量や形式が決められているので、コンテンツ作成時に確認しましょう。

画像容量 10MB以下
画像形式 JPG、JPEG、PNG、GIF

また、LINE VOOMは30秒程度の動画投稿にも対応しています。画像と同様に、容量・形式が決まっています。

動画容量 500MB以下
動画形式 MP4、M4V、MOV、AVI、WMV
動画の縦横比率 縦長、正方形

テキスト

テキストだけでの投稿に加えて、テキストと画像・動画を一緒に投稿できます。1つの投稿で最大10,000文字までの文字数に対応しています。

スタンプ

投稿用にスタンプが用意されています。スタンプ数は100種類が用意されており、すべて無料で利用可能です。

クーポン

LINE公式アカウントで作成したクーポンを添付できます。ただし、LINE公式アカウント上であらかじめクーポンを作成する必要があります。投稿にクーポンを添付することで、集客力を高めるのに効果的です。

リサーチとは、LINE公式アカウントで作成したアンケートを指します。アンケートの結果をもとに、今後のマーケティング施策を計画したり、顧客満足度の改善に役立てたりすることができます。

URL

URLの添付も可能です。テキストとともに、自社サービスの登録ページや、キャンペーン企画のページに誘導するのに便利です。

位置情報

位置情報の発信は、店舗に訪れたいユーザーの集客に便利です。たとえば、新規顧客を獲得する際には位置情報を提供することで、来店を促す効果が期待できます。

ただし、位置情報を間違えて投稿すると、クレームや低評価につながる危険があるので注意が必要です。

LINE VOOMを企業が取り入れるメリット

企業がLINE VOOMを活用することで、得られるメリットは以下の通りです。

  1. 自社の認知度拡大につながる
  2. ユーザーとの接触機会が増加する
  3. 投稿をそのまま広告として配信できる
  4. 一定条件を満たすと動画を収益化できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

自社の認知度拡大につながる

LINE VOOMを活用するメリットとして、自社の認知度拡大に貢献することが挙げられます。友だちリストに追加していないユーザーに対しても、投稿が表示されるため、ターゲットの幅を広げられるメリットがあります。

従来のLINE公式アカウントは、友だちに追加されたユーザーのみへの投稿しかできず、潜在層への認知度拡大が課題となっていました。LINE VOOMは、拡散性が強いのが特徴であり、これまでリーチが難しかったユーザーもターゲットにできます。

ユーザーとの接触機会が増加する

LINE VOOMは、ユーザーとの接触機会を増やせるのもメリットの1つです。自社で投稿した内容に「コメント」や「いいね」といったアクションが取れるので、ユーザーとのコミュニケーションを図るのに活用できます。

また、クーポンの配信やキャンペーン企画の策定などを介して、新規顧客だけでなく、リピーターの獲得も狙えます。LINE VOOMは企業とユーザー間における接触機会が多く、売上拡大にもつなげられるのが特徴です。

投稿をそのまま広告として配信できる

LINE VOOMは、投稿内容を広告として出稿できます。「宣伝」の項目を選択すると、投稿した画像や動画をさらに多くのユーザーに表示させられます。

投稿を広告として配信するためには、管理画面上から広告で使いたい投稿を選択し、ターゲットや予算を決めるだけです。また、広告文を用意する必要もなく、すでに投稿した内容を広告に使えるのが便利なポイントです。

一定条件を満たすと動画を収益化できる

LINE VOOMでは、一定条件を満たすことで動画投稿からの収益化が狙えます。「LINE VOOM Creator Program」と呼ばれる収益化プログラムを使えば、ビジネスアカウントでも収益が発生します。

ただし、広告の収益化には下記の条件をクリアする必要があります。

・LINE VOOMのフォロワーが500名以上であること

・直近30日間動画投稿数が10個以上、動画の再生時間が10時間以上であること

上記の条件のなかで、「直近30日間の動画投稿数10個以上」をクリアするためにも、継続的なコンテンツ作りが求められます。なお、上記2つの条件をクリアすると、「LINE VOOM Creator Program」の申請が可能となります。

LINE VOOMの使い方

これまでご紹介したメリットを踏まえたうえで、LINE VOOMを導入していきたい企業も多いのではないでしょうか。LINE VOOMにおける「投稿方法」や、「いいね・コメントの管理方法」、「投稿の削除方法」を解説するので、一つひとつ確認してみてください。

LINE VOOMに投稿する方法

LINE VOOMに投稿する方法は、パソコンとスマートフォンで異なります。各媒体で投稿方法を確認しましょう。

パソコンから投稿する方法

パソコンからの投稿は、LINE公式アカウントにある「LINE VOOM」を選択します。次に管理画面を開き、「投稿を作成」のボタンを押してください。

どのコンテンツを投稿するかが一覧で表示されるので、動画を投稿する場合には「動画」、画像やテキストを投稿するのであれば「写真・テキスト」を選び、コンテンツを作成していきます。

スマートフォンから投稿する方法

スマートフォンから投稿するには、LINE公式アカウントのアプリを開きます。「LINE VOOM」を選択したあとは、「投稿を作成」のボタンを押してください。最後に、コンテンツを作成したあとに「投稿」を選べば完了です。

いいねやコメントを管理する方法

コンテンツを投稿するなかで、多くのユーザーから「いいね」やコメントをもらうことがあります。とはいえ、コメントのなかには悪質な内容も含まれることも多く、実際にコメントが公開される前に管理者側で内容を確認できます。

コメントについては投稿を「自動承認」、「手動承認」いずれかが選択できます。管理者側でコメントを事前に確認したい場合には、「手動承認」を選びましょう。また、NGワードや悪質なユーザーを登録すれば、該当するコメントを自動的に非公開にできます。

投稿を削除する方法

投稿後に公開になっている投稿を削除できます。投稿を削除するには、すでに投稿したコンテンツを選択し、右上にある「・・・」を押します。

次に、「投稿を削除」を選択し、「削除」を押すと投稿が削除されます。注意しておきたいのが、投稿を削除すると、ユーザーからの「いいね」や、コメントも同時に消えてしまうことです。コメントを残したい場合には、削除せずに非公開としておくことも検討しましょう。

LINE VOOMで効率的に集客する方法

LINE VOOMは、高い集客効果が期待できます。しかし、ショート動画やテキストによるコンテンツを配信し続けるだけでなく、投稿内容を工夫することも大切です。ここでは、LINE VOOMで効率的に集客する方法をご紹介します。

ユーザーの興味を引く画像・動画を投稿する

LINE VOOMで効率的に集客するには、ユーザーの興味を引く画像・動画のコンテンツを作成する必要があります。というのも、LINE VOOMは、FacebookやInstagramと同様に、スクロールで読み流される可能性があるためです。

膨大な投稿のなかから、ユーザーの興味を引くためには、ユーザーの心理に訴えかけるコンテンツ作成を心がけましょう。とくに、動画コンテンツは、ユーザーが飽きないようにストーリー性が高い内容や、サムネイルにおける文字の大きさ・色を使って、目立たせることも必要です。

投稿内容を工夫する

ユーザーに興味を持たせるためには、投稿の中身を工夫することも重要です。たとえば、投稿文に長い文章を記載すると、ユーザー側で内容が把握しにくくなり、読み流されてしまうリスクがあります。

簡潔な文章にまとめれば、どのような投稿内容であるかを短時間で把握できます。また、投稿内容がユーザーのニーズにマッチしていれば、さらなるアクションが起こる可能性が高まります。

一般的に文章の文字数は、50〜80字を目安に作成すると頭に入りやすくなると言われています。さらに、ユーザーに伝えたい情報が多いときには、1つの投稿に多くの情報を含めるのではなく、複数の投稿に分けましょう。

投稿にハッシュタグをつける

投稿にハッシュタグをつけるのも、集客効果を高めるのに役立ちます。フォローしているユーザーだけでなく、ハッシュタグを検索したユーザーにも投稿が表示されるためです。

ただし、ハッシュタグには、検索ボリュームが多いものから、少ないものまで幅広く、どのハッシュタグを使用するかを考える必要があります。検索ボリュームが多いハッシュタグを使うと、多くのユーザーへのインプレッション機会が生まれる一方で、競合他社の投稿に自社の投稿が埋もれてしまう可能性があります。

また、ボリュームが少ないハッシュタグは、検索される機会は少ないものの、潜在層までリーチする可能性が高まります。それぞれのメリット・デメリットや、バランスを重視しながら、ハッシュタグを選定しましょう。

なお、株式会社ユナイテッドアニマルズが提供する「&WAKE」では、ソーシャルメディアのアカウントに関する代理運行サービスを提供しています。ソーシャルメディアを介して、お客様の集客方法に課題を持っている企業担当者の方はお問い合わせください。

関連記事:「LINEの運用代行を依頼するメリットは?費用の目安や運用代行会社のサービス内容も比較

LINE VOOMに関するよくある質問

LINE VOOMは、2021年に始まったばかりのショート動画プラットフォームで、まだまだ情報が少ないのが現状です。最後にLINE VOOMに関するよくある質問に回答します。

「友だちとフォローの違い」は?

1つ目は、「友だちとフォロー」の違いについてです。

前者の「友だち」は、企業のLINE公式アカウントから、ユーザーに対して直接メッセージを送信できます。次に、後者の「フォロー」は、LINE公式アカウントからメッセージを送信できませんが、LINE VOOM上でのコミュニケーションが可能です。

なお、LINE VOOMでフォローしても、友だちとして追加されません。逆に、ユーザーから自社の公式アカウントにフォローされても、メッセージは送信できない点を確認しておきましょう。

予約投稿は可能か?

LINE VOOMは、予約投稿が可能です。投稿する希望時間を設定すれば、手動で投稿する必要がなくなります。

予約投稿のメリットは、自社のターゲットに合わせて運用できることです。たとえば、学生向けのコンテンツを配信する場合、朝・夕方の通学時間、土日の昼間といった学生がLINE VOOMを閲覧しやすい時間に予約投稿することで、インプレッションが狙えます。

広告の掲載は可能か?

LINE VOOMを活用するメリットでも解説したとおり、広告の掲載にも対応しています。すでに投稿したコンテンツや、これから投稿するコンテンツを広告として配信できます。

広告を配信するためには、予算とターゲットを設定します。ターゲットを細かく設定することで、効率的に投稿をユーザーに見てもらえます。

おすすめのタブに表示されるには?

LINE VOOMには、「おすすめタブ」と「フォロー中」の2つのタブがあります。前者のおすすめタブには、多くの投稿のなかからユーザーにとって最適な投稿が表示されます。一方、後者のフォロー中は、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿が表示される仕組みです。

おすすめタブに表示される投稿は無作為に決められており、企業の公式アカウントで操作することはできません。なお、「コンテンツを全体公開している」、「動画を投稿している」の2つの条件に合致する場合に、おすすめタブにも表示されるようになります。

まとめ

本記事では、LINE VOOMの特徴から使い方、活用するメリットなどをご紹介しました。LINEは日本国内でも多くのユーザーが使用しており、高い集客効果が期待できます。

また、ユーザーとの接触機会が多いことから、新規ユーザーの獲得はもちろんのこと、既存顧客のナーチャリングにも適しています。本記事で解説した効率的な集客方法も参考にしながら、自社の認知度拡大や、売上アップを狙いましょう。

この記事の監修者

高橋 空

株式会社ユナイテッドアニマルズの広報担当。女性ファッション誌『nonno』の専属読者モデル出身。現在は、モデル業と並行して活動。アパレルEC・ブライダル・美容広告のモデル経験をマーケティング業務に活かし、美容ジャンルを得意とする。YouTube「私のタイムラインっておかしいかな?」やTikTok「あやそら SNS運用で働く先輩後輩」への出演や「marcial」のInstagramアカウントでvlog系動画の発信を行うなど、SNS運用業務でも活躍中。自身のSNSではInstagramリール動画の再生回数が最高297万回、TikTokでは最高87万回再生の実績を持つ。

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