公開日:2024.07.26
更新日:2025.09.23
SNS運用
X採用を成功させるには?運用のコツや始め方、企業事例を解説

近年、多くの企業が「X採用」に注目しています。従来の求人サイトだけでは出会えなかった人材にアプローチでき、企業のリアルな魅力を伝えることで採用ミスマッチを防ぐ効果が期待できるためです。
しかし、一方で「やり方がわからない」「本当に効果があるのか不安」と感じる担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、X採用のメリット・デメリットといった基礎知識から、アカウント開設の具体的なやり方、成功に導く運用のコツ、そして参考にしたい企業の成功事例まで網羅的に解説します。この記事を読めば、X採用のすべてがわかり、自社に合った人材を獲得するための一歩を踏み出せるでしょう。
目次
X採用とは?SNS採用が注目される背景

X採用とは、SNSのXを活用した採用活動のことです。SNSを利用することで、これまで主流だった求人広告やエージェントでの採用活動とは違った形で発信が可能になりました。
X採用は単に求人情報を発信するだけではありません。企業の日常や文化、社員の生の声をリアルタイムで届けることで、まだ転職を考えていない「潜在層」にもアプローチし、企業のファンを育てることが可能です。
情報発信が一方通行になりがちな従来の採用とは異なり、候補者と気軽にコミュニケーションを取れる「双方向性」がSNS採用の最大の魅力です。これにより、入社後のミスマッチを防ぎ、自社に本当にフィットする人材を見つけ出す可能性を大きく広げられるでしょう
Xは採用活動にも活用できる
世界的に人気のXは、採用活動にも有効です。写真や動画をメインとするSNSが多いなか、Xでは文字での発信が可能なため、より手軽に発信できます。
Xの特徴や、採用アカウントを運用する際のコツを理解すれば、採用手法が多様化した現代においてもX採用を効果的に活用できます。
X採用が向いている企業・向いていない企業
X採用は多くの企業にとって有効な手法ですが、親和性の高い企業と、導入に慎重な検討が必要な企業が存在します。
【向いている企業】
- IT・Web業界、スタートアップ企業
- BtoC向けのサービス・商品を扱う企業
- 若者・Z世代をターゲットにしたい企業
- 企業のカルチャーや働く人の魅力を伝えたい企業
新しい技術やトレンドに敏感な層や若年層などXの主要ユーザー層は、採用ターゲットと合致していることが多いため、効果的なアプローチが可能です。
また、テキストや画像、動画を通じて、求人票だけでは伝わらないリアルな雰囲気を発信できるため、一般消費者への知名度が高く、企業のファンを増やしたい企業にも向いています。
【向いていない可能性がある企業】
- BtoB向けで特定の専門分野に特化した企業
- 厳格でフォーマルな企業イメージを重視する企業
- SNS運用にリソースを割けない企業
ターゲットとなるユーザーがX上に少ない企業や、Xのフランクなコミュニケーションスタイルが企業文化と合わない企業は、X採用は不向きと言えるでしょう。また、継続的な情報発信が不可欠なため、担当者を配置できない場合は効果が出にくい可能性があります。
とはいえ、これらの特徴はあくまで一般的な傾向であり、「自社が本当にX採用に向いているのか」を客観的に判断するのは難しいものです。
自社に最適な採用手法の選択にお悩みの場合、まずは専門家へ相談してみることがおすすめです。株式会社ユナイテッドアニマルズでは、X採用はもちろん、その他のSNS媒体も網羅した採用支援を行っているため、貴社の事業内容や採用ターゲットに合った最適な採用方法をご提案できます。
まずは「自社にX採用が向いているか」の判断だけでも、お気軽にご相談ください。
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Xを活用した採用活動の5つのメリット

X採用を行うにあたって、活用するメリットは主に5つです。
- 高い拡散力が期待できる
- 採用候補者と直接コミュニケーションがとれる
- 新卒・中途採用問わず、多様な求人を発信できる
- 採用コストを抑えられる
- 企業のリアルな情報を発信できる
それぞれ詳しく解説します。
高い拡散力が期待できる
Xのリポスト(RP)機能では、他のユーザーが投稿したポストを自身のタイムラインでシェアすることが可能です。このリポスト機能により、投稿を見たユーザーからさらに他のユーザーへと二次拡散・三次拡散が期待できます。
また、リポスト機能は自身の投稿に対しても有効です。採用活動においては、過去に投稿した説明会やインターンシップの案内を再度お知らせしたい時に活用すると良いでしょう。
関連記事:【初心者向け】インスタで上手に活用!リポストのやり方と便利なアプリを紹介
採用候補者と直接コミュニケーションがとれる
他のSNSに比べて採用候補者と気軽にコミュニケーションがとれるという点も、Xを採用手法として利用するメリットです。ユーザーの投稿に対して返信ができるリプライ機能や、X上でユーザーとクローズドなやりとりが可能なダイレクトメッセージ(DM)機能を使うことで、就職・転職活動中のユーザーと手軽にコミュニケーションがとれます。
SNSでの採用活動は、ただ情報を発信するだけでは、求人サイトやエージェントなどの採用手法と同様になりかねません。SNSならではの特徴を活かして、候補者からの質問に答えたり、相談に乗ったりと積極的にコミュニケーションをとり、距離を縮めることをおすすめします。
新卒・中途採用問わず、多様な求人を発信できる
Xは、10代から50代以上まで、利用しているユーザーの年齢層が非常に幅広いため、あらゆる年代にアプローチしやすいSNSです。そのため、新卒採用だけでなく中途採用の求人においても効果を発揮します。
特に、まだ転職を具体的に考えていない「転職潜在層」に対しても、企業の魅力や働きがいを発信し続けることで、将来的な候補者として関係を築くことが可能です。Xが持つ双方向性の強さを活かした採用活動を行い、採用ミスマッチを防ぎましょう。
採用コストを抑えられる
Xのアカウントは無料で作成・運用できるため、採用コストを大幅に抑えられる可能性があります。従来の求人広告や人材紹介サービスでは多額の費用がかかるケースも少なくありませんが、X採用であれば、人件費や運用工数のみで採用活動を進めることが可能です。
もちろん、後述するX広告を利用したり、運用代行を依頼したりする場合は別途費用が発生しますが、基本的な運用は無料で行えるため、特に採用コストに課題を抱える企業にとっては大きなメリットです。
企業のリアルな情報を発信できる
Xでは、企業のリアルな情報を発信できる点も大きな魅力です。オフィス環境、社員同士の交流、日々の業務風景、社内イベントの様子などを投稿することで、候補者は企業のカルチャーや雰囲気を具体的にイメージできます。
加工されていない日常を発信することで、候補者に親近感を与え、入社後の働き方を想像しやすくさせます。これは、求人票のテキストだけでは伝えきれない企業の魅力を伝え、採用ミスマッチの防止に繋がります。
X採用のデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、X採用には以下のデメリットや注意点も存在します。
- 炎上のリスクがある
- 継続的なアカウント運用が必要になる
- すぐに効果が出るとは限らない
これらを事前に理解し、対策を講じることが重要です。
炎上のリスクがある
SNSである以上、常に炎上のリスクが伴います。不適切な投稿内容はもちろん、担当者の個人的な見解が公式なものと誤解されたり、過去の投稿が意図せず批判の対象になったりする可能性があります。
一度炎上すると、企業のイメージダウンに繋がり、採用活動に大きな悪影響を及ぼしかねません。投稿前のダブルチェック体制を整えたり、SNS運用に関するガイドラインを策定したりするなどの対策が不可欠です。
継続的なアカウント運用が必要になる
X採用で成果を出すためには、継続的なアカウント運用が必須です。アカウントを作成しただけ、あるいは稀にしか投稿しない状態では、候補者の目に留まらず、効果は期待できません。
日々の投稿作成、情報収集、候補者とのコミュニケーションなど、運用には一定のリソース(時間・労力)が必要になります。担当者の負担が大きくならないよう、チームで役割分担をしたり、効率的な運用体制を構築したりすることが不可欠です。
すぐに効果が出るとは限らない
X採用は、すぐに効果が出る施策ではありません。アカウントの認知度を高め、候補者との信頼関係を築くには、ある程度の時間がかかります。投稿への反応が伸び悩んだり、すぐに応募に繋がらなかったりすることもあるでしょう。
短期的な成果を求めすぎず、中長期的な視点で運用を続けることが大切です。インプレッション数やエンゲージメント率などの指標を分析しながら、地道に改善を繰り返していく姿勢が求められます。
Xで採用活動を始める際の具体的なやり方

続いて、Xを使って採用活動を始める際の具体的なやり方を紹介します。
事前に押さえておくことで運用がスムーズに進められますので、ぜひ参考にしてください。
目的とターゲット(ペルソナ)を明確にする
始めに採用活動の目的と、どのような人材に情報を届けたいか(ターゲット)を明確にすることは、SNSでの発信において重要です。
「新卒の応募者数を増やしたい」「特定のスキルを持つ中途エンジニアにアプローチしたい」など目的を具体的に設定します。その上で、「どのような人材を募集したいか」「自社が必要としているのはどのような人材か」を基に、年代や性別、スキル、価値観などから詳細なペルソナ(人物像)を作成しましょう。これにより、発信する情報の軸が定まり、ターゲットに響くコンテンツを作成できます。
アカウントのコンセプト(中の人)を決める
次に、設定したペルソナに興味を持ってもらえるよう、アカウントのコンセプト(中の人)を決めます。効率的に運用するためにも、発信軸をしっかりと定めておくことが重要です。
【最も重要とする目的】
「応募者数をアップさせたい」「転職潜在層へアプローチしたい」など、採用活動において最も重要とする目的を明確にしてください。
【キャラクター設定】
いわゆる「中の人」をイメージさせるようなキャラクター性のあるアカウントにするのもひとつの方法です。ユーザーが魅力を感じられる運用者をつくりだすことで、就職活動中のユーザーとのコミュニケーションがより円滑に行えるでしょう。
【ストーリーテリングの必要性】
ストーリーテリングは、受け取り手に伝えたいメッセージを心に響くようなエピソードとして発信することで、より強い印象を与える効果があります。採用活動の場合「創業ヒストリーや創業者の想い」「入社当初の失敗と成長エピソード」といったテーマのストーリーが有効です。
採用活動の専用アカウントを用意する
Xを採用手法として利用する際は、採用活動の専用アカウントを用意してください。公式アカウントと採用アカウントでは、ユーザーが求める情報は異なります。ユーザーの離脱を防ぐためにも、アカウントを使い分けましょう。
また、新卒採用、中途採用でもそれぞれアカウントを用意し、発信内容を変えることがおすすめです。
プロフィールを最適化する
アカウントのプロフィールは、ユーザーが最初に目にする「顔」であり、フォローするかどうかを判断する重要な要素です。以下のポイントを押さえて最適化しましょう。
【アカウント名】
企業名と「採用公式」であることが一目でわかるようにします。(例:株式会社〇〇【公式】新卒採用)
【プロフィール文】
誰が(企業名)、何の目的で(採用)、どのような情報を発信しているのかを簡潔に記載します。自社の魅力や社風が伝わるような一文を加えるのも効果的です。
【アイコン・ヘッダー画像】
企業のロゴやオフィスの写真など、信頼感と親近感が湧く画像を設定します。
【場所】
本社の所在地などを設定します。
【Webサイト】
採用サイトや、複数のリンクをまとめられる「Link in bio(リンクインバイオ)」などのURLを設置し、詳細情報への導線を確保します。
関連記事:【企業向け】Link in bio(リンクインバイオ)とは?特徴や活用方法・おすすめツールを紹介
テキスト・画像・ハッシュタグを活用する
Xの投稿は、テキストだけでなく画像や動画、ハッシュタグを組み合わせることで、より多くのユーザーに情報を届けることができます。
【テキスト】
結論を先に述べ、専門用語を避けたわかりやすい文章を心がけます。絵文字を効果的に使うことで、親しみやすさを演出できます。
【画像・動画】
オフィスの風景や社員インタビュー、イベントの様子など、視覚的に企業の魅力を伝えます。テキストだけの投稿よりもエンゲージメントが高まる傾向にあります。
【ハッシュタグ】
「#26卒」「#中途採用」「#エンジニア募集」など、ターゲットが検索しそうなキーワードを設定します。独自のハッシュタグを作成し、関連投稿をまとめるのも有効です。
X採用のよくある失敗と対処法
新たな採用手法として有用なXですが、「うまく運用できず成果につながらない」と悩むケースも多いです。
- 情報が散在してしまう
- 複数人で運用し、投稿に統一性がない
- 投稿内容がマンネリ化する
など、Xを活用した採用におけるよくある失敗と、その対処法を詳しく解説します。
情報が散在してしまう
SNS採用では、会社説明会やインターンシップの案内、募集要項の公開、実際に働く社員の声、オフィスなど働く現場の紹介、ユーザーとのコミュニケーションといった、採用に関するさまざまな情報を発信していくことが望ましいです。そのため、専用アカウントで運用をしても情報が散在してしまう場合が多く、必要な情報にアクセスしやすくする工夫が必要となります。
Xで情報を整理するには、あらゆるリンクをひとつのページにまとめられるサービス「Link in bio(リンクインバイオ)」を活用すると良いでしょう。
採用に関する情報や自社の公式サイト、関連ポストのリンクなどをLink in bioにまとめ、Xのアカウントプロフィールのウェブサイト欄に追加すれば、ユーザーはLink in bioページを経由して手軽に必要な情報を得られます。
関連記事:【企業向け】Link in bio(リンクインバイオ)とは?特徴や活用方法・おすすめツールを紹介
複数人で運用し、投稿に統一性がない
採用アカウントを複数人で運用する場合にも注意が必要です。
チーム内で発信者が固定されていない状態では、投稿の世界観が定まらず、ユーザーから統一性のないアカウントと認識されてしまう可能性もあります。
運用チームを作り複数人で採用アカウントを運用する場合は、必ず役割分担をしてください。
- アカウント上での投稿や返信作業
- コメントやダイレクトメッセージの管理
- インプレッションやエンゲージメントの分析
- 写真や画像の用意
といったように、それぞれの担当を明確にしておくことで、投稿に統一感が出るだけでなく業務の効率化を図れます。
投稿内容がマンネリ化する
採用に関する幅広い発信ができず、投稿内容がマンネリ化してしまうといった失敗例もあります。
同じような投稿ばかりが続くと、ユーザーの離脱にもつながりますので、変化をつけることが重要です。
例えば、募集要項を定期的に投稿したい場合、あえてリポスト機能を使わず、写真や画像を付けて新たな投稿として発信するだけでも対処できます。
Xで採用アカウント運用を成功させるコツ
Xで採用アカウントの運用を成功させるには、いくつかのコツがあります。
- Xの文字数制限に注意する
- フォロワー数は重要視しすぎない
- ターゲットに響く有益な情報を定期的に発信する
- Xの投票機能などを使い、投稿にオリジナリティを出す
- DMやリプライには丁寧かつ迅速に対応する
- 採用サイトや他のSNSと連携させる
- SNS運用代行に依頼する
主なコツを7つ紹介しますので、自社の採用アカウント運用に取り入れてみてください。
Xの文字数制限に注意する
Xで投稿する際の文字数制限は、1投稿あたり全角140字/半角280字と決まっています。
少ない文字数で手軽に投稿できるというメリットもある一方で、長文で伝えたいことがある場合は返信欄へつなげていく方法となるため、注意が必要です。
採用アカウントを運用するなかで文字数制限が気になる際は、Xのサブスクリプション「Xプレミアム」へのアップグレードをおすすめします。月額368円で利用できるベーシックプランでは、1投稿あたり最大25,000文字のテキスト入力が可能です。
参考リンク:Xヘルプセンター Xプレミアムについて
フォロワー数は重要視しすぎない
SNS運用ではフォロワー数を意識しがちですが、Xを活用した採用活動ではフォロワー数よりもインプレッション数(表示回数)やエンゲージメント率(いいね、リポストなどの反応率)を意識すると良いでしょう。
フォロワー数が少なくても、投稿がターゲット層に届き、高い反応を得られていれば、採用活動としては成功していると言えます。自社の採用アカウントに興味を持つユーザーがいるか、投稿を通して採用サイトへアクセスしているユーザーがいるかなどを分析し、運用の質を高めていくことが重要です。
ターゲットに響く有益な情報を定期的に発信する
他のSNSに比べXはリアルタイム性が高く、情報の鮮度がより重要なポイントとなります。自社の投稿が日常的にユーザーの目に留まるよう、ターゲットにとって価値のある情報を定期的に更新してください。
採用情報だけでなく、業界のニュース解説、社員の働き方紹介、就活・転職に役立つノウハウなど、ターゲットが「フォローしておくと有益だ」と感じるようなコンテンツを発信し続けることが、エンゲージメントの向上に繋がります。
投票機能などを使い、投稿にオリジナリティを出す
Xならではの機能をうまく活用し、オリジナリティがある発信を心がけましょう。例えば、誰でも手軽にアンケートが実施できる「X投票」機能を使えば、「説明会で聞いてみたい内容は?」「どんな社内イベントに興味がある?」といったテーマでユーザーの意見を募ることができ、双方向のコミュニケーションを活性化させます。
また、自社で運用している他のSNS(InstagramやTikTokなど)がある場合は、投稿内容を使い回すのではなく、それぞれのプラットフォームの特性に合わせたコンテンツを発信することで、より多くのファンを獲得できます。
DMやリプライには丁寧かつ迅速に対応する
候補者から寄せられるDMやリプライは、貴重なコミュニケーションの機会です。これらの反応には可能な限り迅速かつ丁寧に対応することを徹底しましょう。
誠実な対応は候補者の企業に対する印象を良くし、エンゲージメントを高めます。対応が遅れたり、雑になったりすると、かえって企業イメージを損なう可能性があるため注意が必要です。自動返信などに頼らず、個別のメッセージには「中の人」の温かみが伝わるような対応を心がけましょう。
採用サイトや他のSNSと連携させる
Xはあくまで採用活動の入り口の一つです。興味を持ったユーザーを、より詳細な情報が掲載されている採用サイトや他のメディアへスムーズに誘導する動線を設計しましょう。
プロフィールに採用サイトのURLを掲載するのはもちろん、投稿内でも適宜関連ページのリンクを紹介することが重要です。また、noteで社員インタビュー記事を公開し、その告知をXで行うなど、他のSNSやプラットフォームと連携させることで、多角的に企業の魅力を伝えられます。
SNS運用代行に依頼する
「リソースやノウハウが不足している」「あらゆる手段を試したが、うまく運用できない」「できる限り手間をかけず効率的に運用したい」といった課題を解決するためには、SNSのプロへ運用代行を依頼するのもひとつの方法です。
株式会社ユナイテッドアニマルズが提供するサービス、&WAKE(アンドウェイク)では、公式アカウントの運用代行を依頼できます。企画や素材制作はもちろん、文案作成・投稿代行・効果測定・広告配信など、SNS運用に関する業務のサポートが可能です。
採用アカウントの運用に悩んでいる方は、プロへの依頼をおすすめします。
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さらに効果を高めるX広告の活用

Xは通常の運用だけでも効果は期待できますが、X広告を併用することで、さらに採用活動を加速させることができます。
X広告とは
X広告は、Xのプラットフォーム上に配信できる有料の広告サービスです。ユーザーのタイムラインや検索結果、プロフィールページなどに自社の投稿を「プロモーション」として表示させることができます。
採用活動で広告を活用するメリット
X広告を採用活動で活用する最大のメリットは、自社のアカウントをまだフォローしていない潜在層に、ピンポイントで情報を届けられる点です。
年齢、性別、地域、興味関心、特定のキーワードを検索したユーザーなど、詳細なターゲティング設定が可能なため、「〇〇業界に興味がある20代のユーザー」といった形で、求める人材に直接アプローチできます。これにより、アカウントの認知度を飛躍的に高め、説明会への参加や応募数の増加に繋げることが可能です。
X採用で参考にしたい企業事例
X採用で参考にしたい企業の事例を紹介します。実際に採用アカウントを運用している企業を参考にしながら運用してください。
※掲載している情報は2025年9月時点です。
SBCメディカルグループ(湘南美容クリニック)

出典元:@SBC_shinsotsu
全国各地にクリニックを展開する「SBCメディカルグループ 湘南美容クリニック」の新卒採用アカウントでは、匿名で質問ができるサービス「質問箱」を利用し、X上で採用に関する質問を受け付けて詳しく回答。就活生が不安や疑問を気軽に解消できる環境を整えているのが特徴です。
また、Instagramライブを活用したイベント告知を行い、学生が気軽に情報収集できる場を設けています。入社後の勉強会や研修ツールを紹介し、働く姿を具体的にイメージできるような工夫がされている点もポイントです。
また、SBCメディカルグループには中途採用の専用アカウント(@SBC_recruit)もあり、発信する内容をしっかりと分けています。
講談社

出典元:@kodansha_saiyou
総合出版社「講談社」の採用アカウントでは、新卒採用とキャリア採用の情報を発信しています。
定期的に発信している採用情報やイベント告知は、引用リポストを使って必要事項をわかりやすくまとめています。雑多になりやすい情報をユーザーに伝わりやすく整理している点が特徴です。
また、漫画の一コマを挿入するなど、出版社ならではの工夫を凝らした投稿も多く、企業の魅力や文化を自然に感じられる内容になっています。
秋頃には外部コンテンツ「note」での「内定者エッセイ」を公開しており、実際の社員のリアルな就活体験の発信にも積極的です。
Sky株式会社

出典元:@Sky_carrier_
ソフトウェア開発などを行っているIT企業「Sky株式会社」の採用アカウントは、学生向け情報をまとめた専用アカウントを別に設けることで、求職者が知りたい内容をスムーズに探せる工夫をしています。また、プレゼントキャンペーンを実施することで認知拡大も図っています。
投稿頻度が高く、採用に関する情報の発信はもちろん、ほかにも「#つぶやき」というハッシュタグを使い職場や業務に関する投稿を定期的に行っており、アカウントに人間味を出しているのもポイントです。
また、Instagramの採用アカウントで開催しているインスタライブのお知らせをするなど、相乗効果を生み出しています。文字情報だけでは伝わりにくい職場の様子や働くイメージを、学生がよりリアルに感じ取れるような工夫をしている点が特徴です。
読売新聞社

出典元:@yomiurisaiyou
読売新聞を発行している新聞社「読売新聞社」の採用アカウントです。
インターンや就活に関するイベントのお知らせには写真や画像が付けられているため、ユーザーの目を引くだけでなく、投稿がマンネリ化しにくい印象です。
プロフィールには人事部採用グループが運営する「よみうりノート」へのリンクがあり、Xで伝えきれないコラムやインタビューを記事化して発信しています。
また、新聞社ならではの強みを活かし、時事ニュースも多く投稿しています。全国各地の支局から現場の声を届けることで、採用情報だけでなく、実際の仕事のリアルな様子を伝えているのが特徴です。
X採用に関するよくある質問(FAQ)
最後に、X採用に関するよくある質問にお答えします。
採用アカウントの「中の人」は誰がやるべき?
一概に決まりはありませんが、人事・採用担当者が最も一般的です。採用に関する質問に正確に答えられるためです。また、会社の雰囲気をリアルに伝えるために、若手の現場社員が担当するケースも人気があります。
複数人でチームを組み、人事担当者が公式情報を、現場社員が日常の様子を、といった役割分担をするのも効果的です。
投稿頻度はどれくらいが理想?
可能であれば毎日1投稿以上が理想的ですが、重要なのは「継続すること」です。無理な目標を立てて更新が途絶えるよりも、週に3回など、自社のリソースで無理なく続けられる頻度を設定しましょう。
投稿の「量」だけでなく、ターゲットに有益な情報を届ける「質」も意識することが大切です。
炎上を防ぐために気をつけることは?
炎上を100%防ぐことは困難ですが、リスクを最小限に抑えることは可能です。以下の対策を徹底しましょう。
・運用ガイドラインの策定
投稿してはいけない内容、言葉遣いのルール、緊急時の対応フローなどを明文化します。
・複数人によるチェック体制
投稿前に必ず第三者が内容を確認するフローを設けます。
・個人的な意見や政治・宗教に関する話題は避ける
企業アカウントとして、中立的な立場を保ちます。
・ネガティブなコメントへの対応方針を決めておく
誹謗中傷などに対して、どのように対応するか(返信、削除、ブロックなど)を事前に決めておきます。
まとめ:ポイントを押さえてX採用を成功させよう

本記事では、X採用を成功に導くためのメリットや具体的な始め方、運用のコツから企業事例について解説しました。
X採用を成功させるコツは、その高い拡散力と候補者との直接的なコミュニケーションにあります。企業のリアルな情報を継続的に発信し、候補者一人ひとりとの対話を大切にすることで、従来の採用手法では出会えなかった、貴社に本当にマッチする人材との出会いの可能性が広がります。
しかし、成果を出すためには継続的な運用が不可欠であり、SNS運用の知見やリソースが求められるのも事実です。もし自社での運用に課題を感じる場合は、SNS運用代行など外部の専門家の力を借りることも有効です。
X採用を効率的かつ適切に実施できるよう、SNS運用代行を活用するなど、自社にとってより良い運用方法を検討してください。
SNS運用代行・マーケティング支援なら
ユナイテッドアニマルズへ
ユナイテッドアニマルズでは、インフルエンサーのマネジメント・プロデュース・育成およびクライアント企業のマーケティング戦略立案・広告・宣伝支援を行っています。
また所属インフルエンサーによるプライベートブランドの開発、クライアント企業とのタイアップ商品開発、販売も行っています。
資料請求のご希望やご相談はお気軽にお問い合わせください。