公開日:2024.04.24
更新日:2025.08.23
SNS運用
インスタ運用がうまい企業12選!企業ごとの成功事例や特徴を紹介

近年、インスタ(Instagram)を活用して、自社商品の認知拡大やブランディング、集客に成功している企業が増えています。インスタは幅広い年齢層に利用されており、企業にとって欠かせないマーケティングツールのひとつです。
しかし、「インスタ運用を始めたものの、思うような成果が出なかった」「運用ノウハウや知見が乏しく、続かなかった」といった悩みを持つ企業も少なくありません。
本記事では、インスタ運用に成功している企業12社の事例を、参考になるポイントとあわせてご紹介します。自社のアカウントの改善や運用戦略を見直す際に、ぜひお役立てください。
関連記事:SNSブランディングとは?効果的な活用方法と成功事例6選
インスタ運用がうまい企業事例12選

インスタ運用がうまい企業事例12選をご紹介します。
- ニトリ:家具及びインテリア用品のリーディングカンパニー
- ニトリデコホーム:ニトリからうまれたインテリア雑貨のお店
- MUJI無印良品:フォロワー数は脅威の300万人超え
- 北欧、暮らしの道具店:専任チームを置かずにインスタ運用に成功
- ベルメゾンデイズ:「ストーリーズ×URL×ハイライト」の導線に定評
- Re:CENO(リセノ):ストーリーズにて毎月の新商品を紹介
- salut!(サリュ!):リール動画にて実際の商品の使い方を提案
- unico(ウニコ):「あつまれ どうぶつの森」とのコラボ施策
- ACTUS(アクタス):個人だけでなく法人を意識した訴求
- IDÉE(イデー):実用面だけでなくアート性を重視
- FLYMEe(フライミー):豊富な商品数を武器に、多種多様な投稿を展開
- タカラスタンダード:有名女優を起用したキャンペーンを実施
※掲載している情報は2025年8月時点です。
ニトリ

引用元:@nitori_official
ニトリは家具及びインテリア用品を販売する、小売業界の大手企業です。国内外含め、総店舗数1,046店舗を展開しています。(2025年8月8日現在)
ニトリのインスタアカウントでは、実際に販売している商品の効果的な活用方法が紹介されており、利用者がどのアイテムを揃えればよいかを視覚的にわかりやすく確認できます。
また、ユーザーがハッシュタグやメンションを付けて投稿した内容をストーリーズで紹介するなど、顧客との交流を大切にしている点も好印象です。
基本的に毎日投稿が行われており、フォロワー数は155万人(2025年8月現在)を超えています。家具やインテリアなどの小売業界において、まず参考にしたいアカウントのひとつです。
ニトリデコホーム
出典元:@decohome_nitori
ニトリデコホームは、ニトリからうまれたインテリア雑貨のお店です。普段使いの日用品から、部屋にアクセントが加わるようなアイテムをお手頃価格で提供しています。
投稿では商品を前面に押し出しつつ、文字などの装飾を控えめにし、かわいらしくシンプルなテイストで統一されているのが特徴です。
また、知名度アップの施策として、新店舗オープンの情報を発信する投稿も行っています。ニトリのインスタアカウント同様、ユーザーの投稿を取り上げるなど、双方向のコミュニケーションを意識した運用も参考にしたいポイントです。
MUJI無印良品

出典元:@muji_global
MUJI無印良品は、1980年に日本で誕生し、衣服・生活雑貨・食品という幅広い商品を扱っています。「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」を原則とし、簡潔でありながら高品質な商品づくりが特徴です。
シンプルで機能的なデザインは、ビジュアルを重視するインスタとの相性が良く、一つひとつの投稿がブランドの世界観に自然に溶け込みます。
また、定期的に人気商品ランキングを発信するなど、ユーザーが求める情報を網羅的にまとめており、フォローする明確なメリットを感じさせる点は参考になります。
北欧、暮らしの道具店

出典元:@hokuoh_kurashi
北欧、暮らしの道具店は、2007年にヴィンテージの北欧食器を扱うECサイトとして誕生した企業です。インスタのアカウントは2014年に開設され、現在はフォロワー数が151万人(2025年8月時点)を突破しています。
写真の色彩に統一感を持たせることで、実際に商品を使用しているかのような雰囲気を演出するなど、ビジュアル面での工夫が光ります。
注目すべきは、運営元のクラシコムにはSNS専任の運用チームが存在しない点です。代わりに、月1回のグロース会議で情報共有と意思決定を行いながら、各部署が本業の傍らで運用を担当しています。
「専任チームがなければインスタ運用は成功しないのでは?」と考えるマーケティング担当者にとって、貴重な参考事例となるでしょう。
ベルメゾンデイズ

ベルメゾンデイズは、ベルメゾンを代表するブランドとして2015年に誕生し、「今日より明日、明後日が楽しくなる暮らしの提案」を掲げるファッション・インテリア雑貨のブランドです。
動画形式や文字装飾は控えめで、写真をメインに商品やブランドの世界観をアピールしています。一方、キャプションは丁寧に作り込まれています。
また、ハイライト機能を活用してカタログや特集を掲載しており、ストーリーズ内のリンクから簡単にサイト情報へアクセス可能です。ストーリーズ×URL×ハイライトを組み合わせた、ユーザーを特定のWebページへ誘導する動線設計は参考になります。
Re:CENO(リセノ)

出典元:@receno.interior
Re:CENO(リセノ)は、「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」をコンセプトに、インテリアの楽しさを伝えることをモットーとするインテリアブランドです。
全体的に色合いや情報の見せ方に統一感があり、素材のあたたかみを活かした、鮮やかでありながら落ち着きのあるトーンが特徴です。
ストーリーズでは毎月の新商品を紹介し、ハイライトとして掲載しています。また、スタッフ募集の情報も掲載し、インスタで表現する世界観や企業理念に共感してもらうことで、ブランドにマッチする人材の採用にもつなげています。
salut!(サリュ!)

出典元:@salut_shop
salut!(サリュ)は「まいにちインテリア」をテーマに、気軽なインテリア選びを提案するインテリア雑貨店です。
「来週の新商品」といった情報を事前に発信することで、ユーザーの期待感と購買意欲を高める効果があります。さらに、実際の利用シーンをわかりやすく提案することで、「我が家でも活用できそう」という具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。
また、プロフィールのURLやハイライトから商品ページへスムーズにアクセスできる導線設計も秀逸で、SNSから購買につなげる流れを作る参考になるでしょう。
unico(ウニコ)

出典元:@unico_fan
unico(ウニコ)は「自分らしくいられる心地良い空間づくり」というコンセプトを大切に、オリジナル家具やセレクト雑貨を提案するライフスタイルショップです。
「6月の保存数ランキング」など、フォロワーに人気の商品を紹介する投稿を通じて、ユーザーの関心を引くだけでなく、「多くの人が選んでいる安心感」や「今チェックしておきたいアイテム」といった魅力も効果的に訴求しています。
さらに、インテリアのコーディネート例や季節に合わせた提案を組み合わせることで、購入後の暮らしをリアルに想像させ、購買意欲の促進につなげています。
ACTUS(アクタス)

出典元:@actus_press
ACTUS(アクタス)は「ひとの力を信じ、真に豊かな人生を創造する。」をミッションに掲げ、小売・卸売・アパレル・カフェ&レストランなど、多様な販売チャネルを展開する企業です。
法人向けサービス「ACTUS for PROFESSIONAL」では、空間プロデュースをトータルに提供。プランニングから設計、施工管理まで一貫して手掛けています。
インスタの投稿は、全体的に落ち着いた色合いで統一されており、視覚的に飽きさせません。一方で、リールのサムネイルには鮮やかな色彩を取り入れ、効果的にユーザーの目を引いています。
自社の価値観や理念、商品を法人向けに伝えたい企業にとって、ACTUSのインスタ運用は非常に参考になる事例です。
IDÉE(イデー)

出典元:@lifewithidee
IDÉE(イデー)は「美意識のある暮らし」をコンセプトに、1982年にスタートした日本のインテリアブランドです。インテリアグッズの販売だけでなく、インテリアコーディネートサービスも手掛けています。
家具単体の紹介にとどまらず、部屋全体の雰囲気を伝える投稿が多く、複数の商品を組み合わせたコーディネート事例を示しているのが特徴です。
実用性だけでなくアート性も重視しているため、独自の世界観を効果的に表現したい担当者にとって、参考になるヒントが得られるでしょう。
FLYMEe(フライミー)

出典元:@flymee_official
FLYMEe(フライミー)は、日本最大級の家具・インテリア通販サイトを運営し、1,000以上のブランドから3万点以上の商品を取り揃えています。
豊富な商品数を活かし、多彩な組み合わせを投稿で展開。投稿内容に重複がないよう工夫されており、見ていて飽きさせない点が大きな魅力です。
また、「欲しいアイテムはあるけれど、どう組み合わせればよいかわからない」といったユーザーの悩みに応え、具体的なコーディネート提案を通じて持続的にフォローしてもらえる仕組みを整えています。
タカラスタンダード

出典元:@takarastandard
タカラスタンダードは、キッチンや浴室など総合住宅設備機器の製造・販売を行っています。創業は1912年で、2022年に創業110周年を迎えました。インスタでは新製品やおすすめ商品、施工事例などを紹介しています。
有名女優を起用した投稿キャンペーンによる豪華賞品のプレゼントなど、フォローするメリットを明確に打ち出した施策は、ユーザーの注目を集めやすいのが特徴です。
さらに、「来場予約」としてストーリーズのハイライトからショールームの予約に誘導するなど、インスタを起点とした多彩なプロモーションを展開しています。こうした施策は、老舗企業のインスタ運用の事例として参考になります。
インスタ運用がうまい企業の5つの特徴

インスタ運用がうまい企業には以下のような共通点があります。特徴を5つにわけると以下の通りです。
- ターゲット層が明確である
- 自社と相性の良いインフルエンサーを起用している
- クリエイティブに統一感がある
- ユーザーと積極的に交流している
- 効果的な導線を設計している
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
ターゲット層が明確である
ターゲット層を明確に設定することで、投稿内容に一貫性を持たせつつ、フォロワーにとって有益な情報を発信できます。
性別や年齢層だけでなく、職業・年収・居住地・休日の過ごし方・家族構成などの属性を考慮し、より詳細な人物像(ペルソナ)を描くことが重要です。
たとえば「30代女性」とするよりも、「神奈川県在住の32歳、都内のIT企業で経理職に就く正社員。年収500万円で、土日はヨガや食べ歩きを楽しむ独身女性」のように具体的に設定すると、イメージがより鮮明になります。
ただし、細部を詰めすぎて、非現実的な人物像にならないよう注意が必要です。ターゲットが定まらない場合は、既存顧客へのアンケートやインタビューも有効です。
自社と相性の良いインフルエンサーを起用している
インスタ運用が成功している企業は、単にフォロワー数の多いインフルエンサーを起用するのではなく、自社のブランドや商品、ターゲット層と相性の良い人物を厳選しています。
これにより、インフルエンサーが持つ信頼感や、発信する生活スタイルとの親和性を活用でき、宣伝色を抑えながらも自然に商品の魅力を伝えることが可能になります。
関連記事:インフルエンサーキャスティングとは?成功に必要な7つのステップや会社の選び方、おすすめ企業
クリエイティブに統一感がある
クリエイティブに統一感を持たせることで、独自の世界観を演出しながら、ユーザーの興味を惹きつけられます。
具体的なクリエイティブの要素としては、色合い・フォント・加工の方法・構図・投稿順序・BGMなどが挙げられます。投稿を積み重ねることでブランドイメージが強化されて、フォロワー数の増加が見込めるでしょう。
クリエイティブに統一感が欠けると、ユーザーの関心を引きにくくなり、フォロー解除につながる可能性があります。さらに、競合他社との差別化が難しくなり、企業のイメージやブランドの独自性が埋もれてしまう恐れがあります。
ユーザーと積極的に交流している
インスタでは、ユーザーと交流の多い投稿が優先的に表示されやすい傾向があります。そのため、投稿するだけでなく、積極的にいいねやコメントを残すことが重要です。こうしたコミュニケーションを取ることで、エンゲージメント向上につながります。
参考:フィードに表示される投稿の順序をInstagramが判断する方法 | Instagramヘルプセンター
さらに、DMを活用してユーザーと交流することも効果的です。直接メッセージを送ることで、企業や投稿内容への関心を高め、顧客との距離間を縮めて信頼関係を築くことができます。
効果的な導線を設計している
インスタ運用がうまく成果が出ている企業は、認知拡大だけでなく購買や申し込みに直結する導線設計にも注力しています。
投稿や広告から商品ページへのリンク設置やショッピング機能の活用、ハイライトを使った商品ページへの誘導など、ユーザーが興味を持った瞬間にスムーズに次の行動へ移れる仕組みを整えることが重要です。
導線が明確であれば、ユーザーは迷わず購入や問い合わせに進みやすくなり、結果的にコンバージョン率の向上につながります。
インスタ運用を成功させるために押さえておきたいポイント
インスタ運用で成果を出すには、継続的な投稿や魅力的なプロフィール設計、アルゴリズムを意識した運用などのポイントを押さえることが重要です。ここでは、成功させるための秘訣をわかりやすく解説します。
継続的に投稿する
インスタ運用を成功させるには、継続的な投稿が欠かせません。継続的にコンテンツを発信することで、ユーザーの目に触れる機会が増え、アカウントの存在感を高めることができます。
また、日々の投稿によって蓄積されるデータを分析することで、反応の良いコンテンツの特徴も感覚的に把握できるようになります。最初は手間に感じても、続けるうちに制作スピードは向上し、効率的な運用を実現できるでしょう。
プロフィール設計を工夫する
投稿内容だけでなくプロフィールを工夫して設計することも、インスタ運用の成功には重要です。ユーザーは投稿を見て興味を持った後、プロフィールを確認して初めてフォローします。そのため、誰に向けてどのような情報を発信しているのか、そしてフォローするメリットは何かを、一目でわかるように明確に示す必要があります。
また、覚えやすく検索されやすいユーザーネームや、見やすく改行を入れた説明文も効果的です。プロフィールはアカウントの「顔」として、第一印象を左右する大切な要素となるため、工夫を凝らして設計しましょう。
アルゴリズムを意識して運用する
インスタ運用を成功させるためには、アルゴリズムを理解したうえで戦略を立てることが大切です。アルゴリズムとは、投稿の表示順やおすすめ表示の仕組みを決定するルールで、特に「ユーザー同士の親密度」と「ユーザーとコンテンツの関連度」が鍵となります。
ユーザーにいいねやコメント、保存などのアクションを促すことで親密度を高め、興味・関心に合った投稿を継続的に発信することで関連度を向上できます。
関連記事:【企業向け】インスタのエンゲージメント率を高める施策や計算方法と目安を紹介
まとめ
本記事では、インスタ運用がうまい企業12社の事例を紹介しました。どの企業も魅力的な投稿を通じて、ユーザーがフォローしたくなるような工夫を凝らしています。
単にフォロワー数やエンゲージメントといった数値面だけでなく、ブランドの世界観や運用体制も参考になるでしょう。
競合他社のアカウントを分析しつつ、自社ならではの特徴をしっかり打ち出すことが成功への鍵となります。
自社でのインスタ運用に課題を感じている方や、リソース不足で十分な対応が難しい方は、SNS運用代行業者への依頼も有効な選択肢です。
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